ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

LILL LINDFORS

2007年05月31日 | 女性ボーカルL
POLYDOR/LPHM48258/LILL LINDFORS/DU AR DEN ENDE/1966

彼女リル・リンドフォッシュは1940年にフィンランド(ヘルシンキ)生まれでスウェーデンでジャズやボサノヴァのボーカリストとして活躍したシンガーです。1960年後半に結婚し活動を休止しましたがその後の離婚を経て活動再開して1988年にはスエーデンのUNICEF大使として活動したり, 2006年にはシングル盤ですが新曲を出しているようですから現在も活躍しているのでしょう。このアルバムは全曲がスウェーデン語でカヴァーされたアルバムですが、彼女のボーカルの初々しさや独特のスウェーデン語の持つ響きがモニカ・ゼッタールンドと似かよった味わいの部分もあるのですが, リル・リンドフォッシュのボーカルはどこかキュートな持ち味があります。映画音楽の鉄道員のテーマやMAS QUE NADA, THE SHADOW OF YOUR SMILE等を歌っているのですが、僕がこのアルバムでの一番のお気に入りはボサノヴァ調のB-3の JAG THCKER INTE OM DEJです, この曲での可憐さとピュアで透明感のあるボーカル1曲だけで, 彼女は僕のお気に入りとなりました。

収録曲
A面
1, DU AR DEN ENDE(bo setterkind)
2, FRI SOM EN VIND(canto de ossanha)
3, DIN SKUGGA STANNAR KVAR(the shadow of your smile)
4, EN SAN KARL(jus like a man)
5, AN EN GANG(mach mir das herz nicht schwer)
6, INGEN KOM(girl don't come)
7, FLINKA I HAVANNA
B面
1, HOR MIN SAMBA(mas que nada)
2, SA SKIMRANDE VAR ALDRIG HAVET
3, JAG THCKER INTE OM DEJ *
4, DU FOR MEJ(concrete and clay)
5, ALLTID NAT SOM FAR MEJ ATT MINNAS(always something there to remind me)
6, LAT MEJ VA-DE E BRA(don't think twice)
7, AMANDA LUNDBOM

JEAN HOFFMAN

2007年05月30日 | 女性ボーカルH
FANTASY/3260/JEAN HOFFMAN/SINGS and SWINGS

今日のジーン・ホフマンのジャケット写真をご覧になってどのようなボーカルを想像されるでしょうか?僕の主観で聴く前に想像したボーカルと収録されている内容やボーカルの差が相当に大きかったのが本アルバムです。彼女は1930年オレゴン州生まれで5歳から音楽を学びました。学生の時にピアノを学んだ先生に楽譜よりもリズムを大切にする考え方を学んだという事です。このアルバムは彼女のトリオによるピアノ弾き語りですが、ピアノ以外にも電気ピアノも使用しています。この電気ピアノというのは今のエレクトーンのようなものでもなく彼女が録音時に持参した携帯式の電気ピアノだとノートには書かれてありましたが、オモチャというとひどい言い方ですが単純な音が今となっては新鮮に聴こえます。彼女のボーカルですが見ると聴くでは大違いという典型です。ジャケットの写真を見ると歯を剥出した写真があまり良い印象を与えず太い声で張り上げて歌いそうですが、実際はそうではなくなぜか可愛いのです(笑)。このギャップにやられてしまいます、ピアノプレイもリズミカルでジャズテイストに溢れた演奏で, 何より魅力に感じるのは彼女がリラックスして歌いたいように歌い, 演奏したいようにピアノを弾いているような内容となっているように感じられ, その波動が伝わってきて聴いているこちらも不思議に楽しくリラックスしてくるのであります。どこかで見かけたら躊躇わずに入手されて是非聴いていただきたい一枚です。アルバムのどの曲を聴いても楽しめます。このFANTASYというレーベルは僕はLUCY REEDのTHIS IS LUCY REEDやビルエバンスの歌伴として有名なTHE SINGING REEDが思い浮かぶのですが、どちらもレッドビニールですが、本アルバムも赤盤となっています。当時のFANTASYでは赤盤がお約束だったのでしょうか。なお本アルバムは, 非常に良い録音で音に不満を感じることはないと思います。



収録曲
A面
1, DANCING ON THE CEILING
2, THE WORLD IS WAITING FOR THE SUNRISE
3, I'VE GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
4, WHAT IS THERE TI SAY?
5, MAKIN' WHOOPEE
6, SOMETIMES I'M HAPPY
B面
1, BLUEBIRD OF HAPPINESS
2, BEWITCHED,BOTHERED AND BREWILDERED
3, TIME WAS
4, YES SIR, THAT7S MY BABY
5, STREET OF DREAMS
6, MY BUDDY

JANNETTE DAVIS

2007年05月29日 | 女性ボーカルD
ROYALE/VLP6076/JANNETTE DAVIS/sings POPULAR SONGS OF THE SOUTH/10inch

このアルバムは去年アメリカのミシガン(確か10ドル以下)で買った一枚です。ジャケットの彼女の写真を見て購入したのですが, それ以降もジャネット・デイヴィスというシンガーの事が全く分かりません。ジャケットの裏にもライナーノートなどはなく, ROYALEの他のアルバムの紹介です。ジャケットにはSTAR OF THE ARTHUR GODFREY PROGRAMとありますから、彼の番組に出演したのを機会に録音のチャンスを得たシンガーかアクターではないかと想像しているわけです。どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。ジャケットの写真の女性が彼女だろうと思うのですが、これも確認できているわけではありません。彼女のボーカルですが, 声質は中域のしっとりとしたもので、気負いなくさらりと歌っています。と言えば聞こえが良いのですが, やや特徴がないのが惜しむべきところかも知れません。ボーカルは正確でしっかりとしていると思うのですが。録音年も判らないのですが, アルバム全体的にノスタルジアを感じさせる出来上がりとなっています。A-4のI DON'T CAREの情感のこもった歌い振りがこのアルバムの中では一番のお気に入りです。

RALPH FLANAGAN ORCHESTRAによる伴奏
収録曲
A面
1, WAY DOWN YONDER IN NEW ORLEANS
2, I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
3, STARS FELL ON ALABAMA
4, I DON'T CARE
B面
1, GEORGIA ON MY MIND
2, MOON OVER MIAMI
3, CRYING FOR THE CAROLINES
4, I'M COMING VIRGINIA

RITA HOVINK

2007年05月28日 | 女性ボーカルH
Holland MEDIUM(POLYDOR)/2441043stereo/RITA HOVINK /from RITA wuth love/1973

今晩聴いているのはオランダのリタ・ホビンクです。本アルバムは彼女の二枚目のアルバムだと思います。彼女のファーストアルバム(LOVE ME OR LEAVE ME)も欲しいのですが, これは未入手なので本アルバムを紹介します。彼女は1944年生まれで母国オランダでは名歌手として知られています。最初は国軍兵士を前に歌い始め人気が出た後に放送局の目にとまり自身の番組を持つようになりトップ歌手となりました。彼女の声質はややハスキーで落ち着いた力強いものですが情感も充分に表現されており僕は好きなシンガーです。ただA-1のALLENTOWN JAILだけは好きではありません。最初にこれを聴いた時はガッカリしましたがご安心ください。次のA-2のLET'S DO ITからはジャズテイスト溢れたボーカルを聴かせてくれます。ささやくように歌うA-5のLITTLE MANなんかも良いです、国軍兵士には絶人気の1曲だったのでしょう。バンドをバックに伸びやかに歌うA-6のTHE LADY IS A TRAMPも盛り上がります。スキャットを交えて歌うB-2のBLUE MOONも良いですし, 懐かしい曲をリズミカルに謳うB-4のBUTTONS AND BOWSも好きですね。短い仕上がりの曲となっていますがストリングも入ってしっとりと歌うB-5のI'LL WALK ALONEはグッと迫ってきてお気に入りです。このリタというシンガー, 僕はスローバラードが特に好きでゾクッとしますが, 何を歌っても聴かせるシンガーだと思います。なお本アルバムは再発盤も出されているようです。

パーソナルは, RITA HOVINK(vo), LOUIS DEBIJ(ds), KOOS SEROERSE(b), HANS HOLLESTELLE(g), ROB VAN KREEVELD(p), HERMAN SCHOONDERWALT(as), WIM ABMA(as), KAREL REYS(ts), GYS HENDRIKS(bart sax), FONS DIERCKS(tp). JOHN BANNET(tp), EDDY ENGELS(tp), JAAP LEBEN(tp), HANS DE RUYTER(trb), JAN VAN WOUW(trb), FRED VOLMER(trb), JAN ELSINK(trb) *バックの演奏者は曲によって変動しています。
収録曲
A面
1, ALLENTOWN JAIL
2, LET'S DO IT
3, NATURE BOY
4, FRANKIE AND JOHNNY
5, LITTLE MAN
6, THE LADY IS A TRAMP
B面
1, BLUES IN THE NIGHT
2, BLUE MOON
3, JOHNNY GUITAR
4, BUTTONS AND BOWS
5, I'LL WALK ALONE
6, WHEN A MAN LOVES A WOMAN

ROSE GARDEN

2007年05月27日 | 世間話
今日は岡山市内にあるRSKバラ園に嫁さんと長女と出かけました。このバラ園は長女が5歳ぐらいの時に行って以来ですから25年振りです。30000㎡の敷地に約400種18000株のバラが咲いています。希少種を見てみたく係の人に伺うと丁寧に色々な事を説明してくれました。下の写真が希少種の一つでMAXIMというネーミングのバラで古代種と言う事です。



バラの種類は細かい分類では確か3000種ぐらいあると係の人は説明してくれましたが、その中でも印象に残ったバラの種類の名前はマリアカラス、ホワイトクリスマス、ジョンFケネディー、ブルームーン、ピンクパンサーとかですが, 中には愛子様に捧げたネーミングのもありました。



このバラ園にはバラの苗や山野草を売っているコーナーもあり、来月には誕生するであろう長女の第一子の出産を記念してバラの苗(ブルームーン)を1株と山野草の大山レンゲ(モクレン科)と、大伴家持が万葉集で謳っているウツギ(卯の花)を買って帰りました。庭にうまくつけばいいのですが、時期が遅いので鉢植えでしばらく成育させて冬に庭におろした方が無難かも知れません。

BARNEY KESSEL

2007年05月26日 | ジャズ全般
CONTEMPORARY/M3565/BARNEY KESSEL/SOME LIKE IT HOT/1959

毎日ボーカルを記事にするのも変化がなくて飽食気味になるので, 今晩はインスト物の中ではお気に入りのプレイヤーでもあるバーニー・ケッセルのこの一枚です。本アルバムを入手したのは例によってジャケ買いをしたのですが、しばらくはアルバム全曲を通しで聴く事はしませんでした。当時の僕にはこのアルバムの魅力を充分に味わう耳がなかったんでしょうね。よく聴くようになったのは最近の事です。キッカケは67camperさんのブログを拝見した時?と思うのですがハッキリしません。そのキッカケとなったアルバム, CONTEMPORARY盤のTHE POLL WINNERS RIDE AGAINに収録されているA-2のVOLAREを聴いてから彼の演奏が好きになりこのアルバムも通して聴くようになった奥手の僕です。バニー・ケッセルと言えばウエス・モンゴメリーの名前も出てくるのだろうと思いますが, 僕はケッセルの方がやや明快な感じがして好きです。このアルバムはアート・ペッパーやシェリーマンといったメンバーと共演していて, アルバムタイトルのA-1.SOME LIKE IT HOTも勿論好きですが, A-3のモンティー・バドウィックのベースとのデュオによるSTAIRWAY TO THE STARSも好きですが, 一番のお気に入りはなんといってもA-4のSWEET SUEです。

パーソナルは, BERNEY KESSEL(g), ART PEPPER(as. ts), JOE GORDON(tp), JIMMIE ROWLES(p), JACK MARSHALL(rhythm g), MONTY BUDWIG(b), SHELLY MANNE(ds)

収録曲
A面
1, SOME LIKE IT HOT
2, I WANNA BE LOVED BY YOU
3, STAIRWAY TO THE STARS
4, SWEET SUE
5, RUNNIN' WILD
B面
1, SWEET GEORGIA BROWN
2, DOWN AMONG THE SHELTERING PALMS
3, SUGAR BLUES
4, I'M THRU WITH LOVE
5, BY THE BEAUTIFUL SEA

RITA REYS

2007年05月23日 | 女性ボーカルR
PHILIPS/PY840 381/RITA REYS/RITA REYS MEETS OLIVER NELSON/1965

今日はゴルフでした。一緒に回ったパートナーの二人の飛距離が凄いこと。僕なんか軽く30ヤード以上置いていかれました。ゴルフは飛距離じゃないとは言うものの、悔しいですね(笑)。まあ得意のゴロフ(ゴロゴロと転がるゴルフで青木功の造語)を披露しましたがスコアーはいま一つも二つも及びませんでした。

気分を換える為にも今晩は歯切れの良いリタライスのアルバムを聴いています。このアルバムは通販でオランダから入手したものです。リタライスも好きなシンガーの一人ですし, オリバーネルソンのアルバムを初めて聴いたのが大学一年生ぐらいの時で邦題“ブルースの真実”でしたが、そのバンドの迫力ある印象が残っていましたし, またバックも豪華メンバーが名を連ねていたので10ドル20ドルではなかったのですが入手しました。収録されている内容ですが, さまざまなシンガーに歌われているA-1のSATIN DOLLや, アートファーマーのソロが入るA-2のTHE VERY THOUGH OF YOU, ノリノリのA-5のIT COULD HAPPEN TO YOUあたりがお気に入りです。B面では1のTHE SECOND TIME AROUNDも悪くありませんし, B-3のCALL ME IRRESPONSIBLEはビッグバンドの良さが生かされている一曲, B-5のIF I WERE A BELはリズム感に溢れたアレンジがされていて好きです。アート・ファーマーやリー・コニッツ, ベニー・ベイリーのソロも聴ける一枚となっています。

パーソナルは, ART FARMER(flug), BENNY BAILEY(tp), AKE PERSSON(trb), LEE KONITZ(as), HERMAN SCHOODERWAIT(ts), SAHIB SHIHAB(bs. flu), PIM JACOBS(p), RUUD JACOBS(b), WIM OVERGAAUW(g), STU MARTIN(ds), CEES SMAL(tp), PIET NOORDIJK(as), KLAUS DOLDINGER(ts), ERIC VAN LIER(trb)

収録曲
A面
1, SATIN DOLL
2,THE VERY THOUGH OF YOU
3, WIVES AND LOVERS
4, III WIND
5, IT COULD HAPPEN TO YOU
B面
1, THE SECOND TIME AROUND
2, QUIET NIGHTS
3, CALL ME IRRESPONSIBLE
4, YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
5, IF I WERE A BELL

SUSANNAH YOUNG

2007年05月22日 | 女性ボーカルW,Y,Z
PHLILIPS/PHS600-228(stereo)/SUSANNHA YOUNG/SWEETEST SOUNDS

今晩のシンガーは英国ランカシャー生まれのスザンナ・ヤングです。彼女は1940年生まれで本アルバムは彼女のアメリカでの初収録でアメリカでのデビュー盤とも言えるアルバム。彼女が歌い始めたのは父親の仕事の関係でクエートにいた頃に, 17歳で人前で歌ったのがシンガーとしての始まりだとライナーノートにはあります。それから昼間は会社の秘書として働き夜はクラブで歌っていました。このアルバムが26歳の時のアルバムだそうですが、ジャケットの写真は26歳には見えない落ち着きというか老成した感じを受けるのです。彼女の声質は親しみのある温かみのあるものですが、まとわりつくような或いは甘すぎるのではないかという感じも受けます。彼女のようなボーカルは欧米の人には受けやすいのではないかと勝手に推測しましたがどうでしょうか。

明日は朝早くから倉敷CCにて懇親ゴルフです。ので早めにお眠します、おやすみなさい。

PETER KNIGHTの指揮によるオーケストラ演奏
収録曲
A面
1, WITCHCRAFT
2, AS TIME GOES BY
3, MY ONE AND ONLY ONE
4, I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
5, THE SWEETEST SOUND
B面
1, LAZY AFTERNOON
2, THIS YEAR'S KISSES
3, HERE'S THAT RAINY
4, GUESS I'LL HANG MY TEARS OUT TO DRY
5, THROUGH A LONG AND SLEEPLESS NIGHT

ESTHER PHILLIPS

2007年05月21日 | 女性ボーカルP,Q
KUDU/KU-28stereo/ESTHER PHILLIPS/FOR ALL WE KNOW

日曜日に出張から帰ってきました。先週の前泊から数えると7泊8日の出張でいつもより長かった為に, やはり多少は疲れました歳でしょうか。今日仕事へ行くと結構な事に仕事が溜っていました(笑)。
しばらくブログを休むと再始動するのにどんなアルバムをと立ち止まってしまいました。今日のアルバムは買い直した一枚でジャズボーカルのではありません。このアルバムは日本でキングから発売された頃(多分1976年)に入手したのですが、何回か聴いてその後に棚に放置される事最近まで, つまり約30年ぐらいターンテーブルに乗る事がなかったのです。ふと聴いてみようとアルバムを取り出すとレコードは全く傷みもカビもなく聴ける状態だったのですが、外袋がジャケットに貼付いてジャケットと一体化したような状態になっていたのです。このジャケットが特別に気に入っているわけでもないのですが残念な事になっていました。当時に購入したショップの外袋の袋はPP袋ではなく別の素材(たぶん吸湿性)だったためにそうなったのでしょう。他のアルバムは無事なのですから, そういう原因に思えます。ジャケットが駄目になったのであきらめていたのですが、たまたまこの輸入盤を500円で見つけジャケットの交換用でも良いしと思って入手した次第です。

久し振りに聴いたエスター・フィリップスですが、最初は回転数を間違えたかと思いました。昔はこんなソウルやロックもしょっちゅう聴いていたので違和感もなかったはずですが、最近はスローバラードなどゆったりとしたボーカルを好んで聴いているのでこのアルバムのテンポの早さにとまどいました。それでも聴いていると耳は慣れてくるもんですね。全曲聴いてA-4のFOOLS RUSH INを懐かしく思い出しました。たくさんのジャズボーカリストにも取り上げられている曲ですが, ここではジャズとは違う味です。彼女の声は結構粘り気のあるボーカルなのですがこういうソウルのアルバムを聴いている時はそのアクの強さが好ましいものに思えてくるから不思議ですね。B-1のGOING OUT OF MY HEADの演奏時間の長い事、この曲は当時のディスコ(今で言うクラブ)でよくかけられていたのではないかと想像しました。B-3のCARAVANもよく聴く曲とは大違いです。このアルバムはディスコサウンドによるソウルアルバムといった感じのアルバムですが, 30年振りに聴くと全く新しいアルバムに接しているように思えました(笑)。今晩はかる~いアルバムでした。また明日からはしっとりとしたアルバムを聴きたいと思います。

JOE BECKのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, UNFORGETTABLE
2, FOR ALL WE KNOW
3, PURE NATURAL LOVE
4, FOOLS RUSH IN
B面
1, GOING OUT OF MY HEAD
2, FEVER
3, CARAVAN

申し訳ありません

2007年05月17日 | 世間話
今晩は
いま出張先なのですが、ネット接続の回線速度が遅い為に画像のアップができません。
申し訳ありませんが土曜日までお休みさせてください。
訪問していただいて記事を見ていただけず失礼しますが、よろしくお願い致します。

JOYCE BRYANT

2007年05月15日 | 女性ボーカルB
EPIC/LG1016/JOYCE BRYANT/RUNNUN' WILD/10inch

今晩のシンガーは女優でもありシンガーでもあったジョイスのアルバムです。彼女のリーダーアルバムは本アルバム一枚だと思うのですが、他にもあったのでしょうか? 彼女は別名黒いマリリン・モンローと言われていたらしく、金髪(もちろん染めたものでしょう)に褐色の肌の爆弾娘とも評されていますが、僕は彼女の映画を観た事はないしその魅力は判断不能です。彼女はカリフォルニアのオークランド生まれで8歳の時にサンフランシスコへ行き, ティーンの頃に従姉妹とロスアンジェラスヘ移り住みました。1940年頃からロスのクラブで歌ったのが彼女の最初のプロとしての一歩です。またその頃から映画にも出演し, 歌よりは映画のほうが出演数が多かったようですが, 有名な主役作品はなくクラブのシンガーとかの端役であったようです。彼女の声質は張りのある強い声でどちらかという太い声です、多少のアクは感じさせますがさほど粘りません。いま出先から記事を書いているのですが 1曲1曲を細かく思い出せません。帰ってから書き加えたいと思います、ごめんなさい。

収録曲
A面
1, RUNNIN' WILD
2, YOU MADE ME LOVE YOU
3, LOVE FOR SALE
4, AFTER YOU'VE GONE
B面
1, FAREWELL TO ARMS
2, LONELY GIRL
3, IT'S ONLY HUMAN
4, LOVE WAS MADE FOR ME

MINDY CARSON

2007年05月14日 | 女性ボーカルC
ROYALE/18168/MINDY CARSON/MINDY CARSON with ORCHESTRA/10inch

10inch盤が続きます。彼女のアルバムは僕のブログで二枚目になります。以前にBABY,BABY, BABYを紹介させていただいていますので、そちらも合わせてご覧下さい。このアルバムはあまり録音は良くないように聴こえるのですが, SP音源でも集めたものでしょうか?却ってそれがノスタルジックな味わいを出しているかも知れませんが、彼女のノリが良いボーカルが味わえのるのは変わりありません。A面が彼女のボーカルで恋の歌を歌っています, B面はすべてマンボの曲で彼女のボーカルはありません。A-2のI CAN'T BELIEVE THAT YOU'RE IN LOVE WITH MEも好きですが, I HATE TO LOSE YOU~という歌い出しのA-3のI HATE TO LOVE YOUは複雑な女性の心情を歌って秀逸な1曲です。軽快なテンポで歌うA-4の YOU TOOK ADVANTAGE OF MEもいいですね。このROYALEの本アルバムはジャケットもペラジャケで安普請な感じです。所有盤だけの事かも知れませんが, 僕のはジャケットの表の天地と裏の天地が90度ズレています。こういうのもある意味珍しいかもです。

収録曲
A面
1, WHAT DO YOU WANT TO MAKE THOSE EYES AT ME FOR
2, I CAN'T BELIEVE THAT YOU'RE IN LOVE WITH ME
3, I HATE TO LOVE YOU
4, YOU TOOK ADVANTAGE OF ME
B面
1, OLD GRAY MARE MAMBO
2, AFRON MAMBO
3, LA PALOMA MAMBO
4, MIXED UP MAMBO

EARTHA KITT

2007年05月13日 | 女性ボーカルK
RCA VICTOR/LMP3062/EARTHA KITT/EARTHA KITT/10inch

アーサ・キットというシンガーは悪女とか言われているらしい(?)。古くから悪女というのはセクシーでキレイなのがお決まりの約束事ですが, 彼女がキレイかどうかは主観が分かれる所でしょう。でも彼女のボーカルがセクシーである事は本アルバムについては間違いないことだと思います。彼女は1928年サウスカロライナ州生まれですが主にフランスでが人気あり数カ国語で歌うらしいのですが、フランス語で歌うのが彼女のヴィブラート唱法と仏語がよくあって魅力を感じます。彼女は1953年にRCAビクターと契約するのですが、その後にトルコ語で歌ったUSKA DARAでデビューして, 仏語で歌ったC'EST SI BONで人気となったのです。本アルバムは彼女のそういう曲を収録したファースト・アルバムではないかと思うのですが未確認です。彼女の声質ですがよく通る美声でヴィブラートを多用します。ジャズ批評で小川正雄氏がチリメンジャコ風ヴィブラートと評されていましたが細かいヴィブラートでまさにチリメンジャコ風かも知れません。聴きモノはやはりA-2のC'EST SI BONでしょう, セクシーな語りを交えながらフランス語の優雅さでも聴かせてくれます。この曲の出来がセクシーな悪女シンガーと評される事になったのだと推測しています。A-4のAVRIL AU PORTUGALも美しい旋律で好きです。B-4のLILAC WINEの最後に含みのある声でウフウフフフ~と笑って本アルバムが終わりますが, この含み笑声も実にセクシーで芸達者振りを発揮しています。英語, 仏語, トルコ語その他の言語でも歌っているのかも知れませんが僕には分かりませんが、色んな言語で歌われた曲を聴くのも楽しいものですね。

収録曲
A面
1, I WANNA BE EVIL
2, C'EST SI BON
3, ANGELITOS NEGROS
4, AVRIL AU PORTUGAL
B面
1, USKA DARA
2, AFRICAN LULLABY
3, MOUNTAIN HIGH-VALLEY LOW
4, LILAC WINE

HELEN CARR

2007年05月12日 | 女性ボーカルC
BETHLEHEM/BCP1028/MAX BENNETT/MAX BENNETT/10inch/1955

このアルバムは、ジャケットの黄色主体のシマウマの写真も興味を魅かれたのと, ヘレン・カーが2曲歌っているので入手した一枚です。MAX BENNETTについてはこのアルバムを聴くまでは正直言って知識もないし聴いた事もありませんでした。ジャズ人名事典では, 彼は1928年生まれでベニーグッドマンやチャーリー・ベンチェラ等との共演等の後でケントン楽団に参加, ウエストコーストを中心に活動しながらサラ・ボーンやペギー・リーの歌伴もした後にJATPのツアーにも参加、1970年にはスタジオミュージシャンとしての活動となったようです。本アルバムに参加しているメンバーではチャリー・マリアーノがいますが彼が欧州へ行く前の演奏で聞くところでは, 欧州以降チャーリーはリードを硬いものに変えたので音と多少スタイルが変わったようですがその前の演奏です。このマックス・ベネットというベーシストは堅実な演奏で僕から見れば主役のヘレン・カーのボーカルの盛り上げ役に徹しているようです。僕にとっての主役のヘレン・カーですが, このアルバムを聴いて改めて彼女のボーカルの魅力にますます引き込まれました, この2曲では足りません。それで彼女の同じレーベルのDOWN DEPTHS 90th FLOORを今まではFS盤で我慢していたのですが, やっぱり10inch盤で聴きたくなり注文したのですが, SELLERと連絡がつかず難儀しています(倒れたのかな?)。一度電話して上手くいかなければ仕切直しになるかも知れません(笑)がこういう事は僕は初めてです。彼女のボーカルに話が戻りますが, その柔らかさと甘さと情感のこもった様には堪えられせんね。A-3のTHEY SAYもB-3のDO YOU KNOW WHYも僕にとってはいとおしく切なくなるほどの聴き物です。なおボーカルなしの演奏も楽しめるアルバムである事も申し上げておきます。

パーソナルは, HELEN CARR(vo), CHARIE MARIANO(as), STAN LEVEY(ds), CLAUDE WILLIAMSON(p), FRANK ROSOLINO(trb), MAX BENNETT(b)
収録曲
A面
1, RUBBERNECK
2, JUST MAX
3, THEY SAY ***
4, JEEPERS CREEPERS
B面
1, T.K.
2, I'LL NEVER SMILE AGAIN
3, DO YOU KNOW WHY ***
4, SWEET GEORGIA BROWN
***印がHELEN CARRのボーカル

HELEN HUMES

2007年05月11日 | 女性ボーカルH
CONTEMPORARY/M3571/HELEN HUMES/HELEN HUMES/1959

このジャケット写真の彼女を最初に見た時に, 僕は成長したミニラ(ゴジラの子供)を連想してしまいました。変な連想になりましたが, このジャケ写真に岩のようなどっしりガッチリとした風格を感じたのです。どちらかというとジャケ買いなどとはあまり縁がないアルバムでしょう。が 地元のレコード店で, このアルバムを手にした時に“人の行く裏道に花あり”という言葉が浮かびボーカルを聴いてみたくなり値段も, まま美盤にしてはとても廉価だった為に購入したのです。その彼女ですが1913年ケンタッキー生まれで、スカウトされベイシー楽団へ入団した等の事は後から知ったのです。本アルバムは彼女がCONTEMPORARYに在籍した1959年から1961年の最初の年に収録されたもののようです。彼女の歌い回しですが声を張って歌う部分も多いのですがやや高い声で歌う時に甘さと上手さが増し魅力が増すように感じます。ジャケット写真を見ると粘った声を聴かされそうな印象がありそうですが、そういうアクの強さもなく僕にはエラの声を少し高くした感じに思えます。軽快なテンポで歌うA-1のYOU CAN DEPEND ON MEやA-3のAMONG MY SOUVENIR, 少しブルージな味わいでしっかりと歌い上げるA-5の STAR DUST, 曲間にリラックスした様子で鼻歌まじりで歌い聴いていると知らぬうちに幸せな気分になるB-1のWHEN I GROW TOO OLD TO DREAM, 抑えてスローに歌いアンドレプレビンのピアノ伴も光るB-3のBILL,あたりの曲がお気に入りです。バックの豪華なメンバーの演奏も楽しめますし, 録音も悪くありません。

パーソナルは, HELEN HUMES(vo), BENNY CARTER(tp), FRANK ROSOLINO(trb), TEDDY EDWARDS(ts), ANDRE PREVIN(p), LEROY VINNEGAR(b), SHELLY MANNE(ds), MEL LEWIS(ds)
収録曲
A面
1, YOU CAN DEPEND ON ME
2, TROUBLE IN MIND
3, AMONG MY SOUVENIRS
4, AIN'T MISBEHAVIN'
5, STAR DUST
6, BILL BAILEY
B面
1, WHEN I GROW TOO OLD TO DREAM
2, A GOOD MAN IS HARD TO FIND
3, BILL
4, TAIN'T NOBODY'S BIZ-NESS IF I DO
5, I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
6, WHEN THE SAINTS GO MARCHING IN