ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

RITA REYS

2008年01月30日 | 女性ボーカルR
(蘭)PHILIPS/P 08062L/RITA REYS/JAZZ PICTURES/1961

1月は出張が多くそれが一段落したのでホッとしたのでしょうか, 昨日玄界灘の冷たい風にさらされたからでしょうか, 風邪をひきかかっているようです。今晩は早く休むつもりです。

本アルバムも人気盤でよく知られていますので僕がいまさら感想を書くのも気が引けるのですが、聴き馴れたこのアルバムを今晩は聴いています。ジャケット写真はオリジナル盤のですが、50年近く前のアルバムとは思えないほど状態が良い一枚です。僕はリタ・ライスというシンガーの声は冷たくというか冷静な声だというように感じています。それが本アルバムではお茶目な要素が加わっているように感じてなりません、そういう印象もあって彼女のアルバムの中では本アルバムが一番のお気に入りです。本アルバムが録音された当時にもっぱらヨーロッパで活動していたケニークラークが参加しているのも演奏に活気を与え全体を引き締めているように思います。また本アルバムはライブ録音ですが録音が非常に良く, それが為にライブにしては拍手等の音が不自然という声も聞きますが、僕は拍手はあった方がいいと思いますし、ライブといってもライブハウスではなくコンサート・ホールでのライブである事が判りますので僕が聴くにはそんなに不自然には思えません。このアルバムを聴く時に感じるホールの広さというか空気感というものが伝わってくる秀逸な録音ではないでしょうか。

アップテンポで元気良く始まるA-1のI'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTERも僕はお気に入りですし、次のAUTUMN LEAVESも好きですが, A-4の POOR BUTTERFLYがかなりのお気に入りです。B-1の I GET A KICK OUT OF YOUもグングンと飛ばしまくりで好きですし、続くB-2のI REMEMBER CLIFFORDはじっくりと聴かせるお気に入りですが、演奏曲順にも変化があってイイと思います。B-3のTANGERINEも軽快にスイングして好きです。まず本アルバムで聴けないような演奏はないと思うのです。
(下がオリジナルのレーベル写真)
こちらがフォンタナPHILIPS復刻盤のレーベル写真
ジャケット及びレーベルに至るまでオリジナルに忠実に再現という割りにはかなり違いがあります。でも再生音は復刻盤も良いカッティングだと感じました。オリジナルと比べてさほど遜色ない再生音です。僕のブログを訪問くださる方で、もし何らかの盤で本アルバムをお持ちでない方はいらっしゃらないとは思いますが、もしお持ちでない方は未だフォンタナ盤はショップに在庫があって販売されているようですから、入手を検討されてはいかがでしょうか。僕はフォンタナの回し者ではありませんが, 薦めさせていただきました。おやすみなさい。

パーソナル:RITA REYS(vo), PIM JACOBS(p), WIM OBERHAM(g), RUUD JACOBS(b), KENNY CLARKE(ds)

収録曲
A面
1, I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER
2, AUTUMN LEAVES
3, CHEROKEE
4, POOR BUTTERFLY
5, CAN'T WE BE FRIENDS
B面
1, I GET A KICK OUT OF YOU
2, I REMEMBER CLIFFORD
3, TANGERINE
4, SPEAK LOW
5, WHAT'S NEW

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