ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

黄昏~か或いは円熟かぁ~?

2012年02月01日 | この1曲が好き
PRESTIGE/ RED GARLAND/ WHEN THERE ARE GREY SKIES/PRLP7258

寒い日が続きます。皆さん風邪など召されませんようにご留意ください。僕はこの数年風邪やインフルエンザで寝込んだ事はありません。風邪気味かなっていう程度で済んでいたのですが今年はどうでしょうか?寝込む事がないよう願っていますが、こればかりは予防接種受けて気をつけるべき事は気をつけて後は睡眠を充分とるぐらいしか予防法を知りませんが。

レコード収集の話。僕もレコードを聴くのが好きで且つレコードを買うのも好き。例えば1ヶ月間何にもLPを買えないと何か忘れ物をしたような気がしてしまう。ところで今、大阪ではJAZZオリジナル盤を専門に扱っているレコード店はなくなってしまった。もしどこかにあるとご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。田舎暮らしの僕にとっては東京へ行かないと豊富なオリジナル盤に出会えないという不便な時代になって淋しい。ネット購入という方法もあるが検索で探せるネットは入手できた満足感はあるものの店頭で店主の蘊蓄を聞きながら購入した1枚とは同じレコードではあっても思い入れが違う。今までに国内一軒の店で10枚以上をまとめて買った事はないが(N.Y.ではまとめ買いしましたが)昔に某氏がBLUE NOTEのコレクションをまとめて買ったという話を聞いて当時は羨ましく思ったりもしたのだが今は全く羨ましくもない。何度も味わえるだろう入手の喜びを他人のコレクションを一度買いしてもったいないと思う。新宿の某廃盤専門店の店主氏が「1枚づつ買いながら千枚集めれば千回の喜びがあるが、他人が集めた千枚のコレクションを一度に買っても喜びは1度だけ。加えてそういう買い方をすると得てして聴き込まないもの」というような趣旨を語ってくれた。御意!
今晩の1曲はレッド・ガーランド彼のPRESTIGE時代の最終録音でもあるWHEN THERE ARE GREY SKIESは1962年10月9日の録音で彼はこの後休止する。ちょっと話題がバラバラに脱線するが本LPを入手する以前は日本ビクターの盤を聴いていた。本LPは長女がミシガンにいた頃に遊びに行き娘と一緒にN.Y.まで足を伸ばした一日に娘の友達と事前に調べたレコードショップで入手したアルバムの1枚。購入してホテルへ持ち帰る途中で大雨となりタクシーはつかまらず全身が濡れながらもLPを守リ抜いたという懐かしい思い出があるアルバムでもあります。またそのショップがFREDERICK COHENのJAZZ RECORD CENTERでもあったのを確信したのは彼がBLUE NOTEガイド本を出版してからだった。このCOHEN氏は日本人と見ると日本まで送るか?と必ず尋ねてくれる親切な店主でもある。それだけ日本人客が多いというわけですけどね。
本アルバムから1曲を選ぶという事になると難題である。SONNY BOYからなんとも言えないテンポで弾かれるピアノに聴き惚れるし、ST.JAMES INFIRMARYもNOBODY KNOWS THE TROBLE I SEEも大好きでどれにしようかともう3巡目を聴いている。ST.JAMES INFIRMARYの右手のきらめくようなピアノ演奏も良いしドラムのブラシが始まる部分にもゾクゾクする。日本ビクター盤には残念ながらこのきらめき感とブラシの切れがなかったし聴く機会も消滅したので先日処分した(買う時は確か千円以上はしたと思うが売る時はパン一個ぐらいの値段にしかならないのが趣味の世界)。で本アルバムを3巡聴いたけど僕には甲乙つけにくいので上記の3曲を好きな曲にします(笑)。NOBODY KONOWS THE TROBLE I SEEの何とも物悲しい風情を連想させる演奏も聴けば聴くほど心落ち着く名演奏。このアルバムを聴いてGARLANDの右手が繰り出すピアノ音の素晴らしさに文句をつける人はいないはずと信じてます。

手持ちのBERGENFIELDレーベルでオリジナルと思うっていうか、確かコーエン氏も「YES, IT'S THE FIRST ORIGINAL」と言ったと思う。まぁ~、1957年以降は446WではなくBERGENFIELD N.J.で良しでしょう。なおジャケット裏の曲紹介には, I AIN'T GOT NOBODYが表記されてないけれどBERGENFIELDレーベルではそうなっているのか未だに知識不足です。ジャケットの話が最後になりましたが本ジャケットも気にいってます。当時40歳直前だったはずのガーランドですがすでに引退を考えていたのだろうかと思わせる写真。だけど人生の黄昏を感じるには到底早過ぎる。少し休もうかなと思う事もアーティストにはよくある事だと思う。セミリタイアして休息しながら更に円熟味を深め創作意欲を取り戻すことを考えているような写真だと思って眺めている。ジャケ上部分が僕のパソコンでは紫色に見えるが実物は赤に近いピンク色です。




最新の画像もっと見る