☕コーヒーブレイク

時が過ぎていく。
ときには、その日の風まかせ。
ほっとひと息しませんか。

小説「本所おけら長屋」シリーズ

2020-10-29 09:56:10 | 日記
 「本所おけら長屋」:著者 畠山健二 
いま再読しています。やっぱり面白くホロリとします。



江戸は本所のおけら長屋の個性豊かな住人が巻き起こす珍騒動を
笑いあり、涙ありで書いた連作時代小説です。
肩の凝らない文体でテンポよい人情物語ですから、時代小説では
珍しく女性の読者が多いようです。

「人は血でつながってるんじゃねぇ。心でつながってんだ。この
おけら長屋の連中を見てみろ。もとはみんな他人じゃねえか。
なのにこうして他人のために必死になってやがる」

「あんた、重い荷物を一人で背負い込む気なのかい。おけら長屋は
何のためにあるんだい。その重い荷物を、みんなで少しずつ分け
あうためだろう。この長屋に住む貧乏人はね、そうやって生きて
いくのさ」
  第二巻:すていし より


おけら長屋のような人間関係は鬱陶しいという意見があるかも知れません。
今はコロナ禍でいま社会的距離が言われています。
人と人が実際に合って繋がりを感じる世の中になってほしいものです。






コメントを投稿