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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

RODEN IBI LINE

2008-03-02 00:00:40 | RODEN-哀愁のRailway-

(名古屋鉄道揖斐線 岐阜市・本巣郡北方町・本巣市・揖斐郡大野町・揖斐川町)
 平成17年3月31日をもって廃止された路線である。
「軌道線」の岐阜市内線と忠節駅で繋がっていたが、この揖斐線は「鉄道線」である。然し、路面電車車両が乗り入れる路線であるため低速で走っていた。
 揖斐線は、大正3年(1914)に岐北軽便鉄道として忠節、北方間が開業したのが始まりである。そして大正15年(1926)には、谷汲線分岐駅黒野まで延伸、昭和3年(1928)には揖斐(本揖斐)まで延伸し、18.3kmの路線となった。
 然し、利用者減少により、平成13年に黒野、本揖斐間5.4kmを廃止し、平成17年には残す黒野、忠節間12.7km及び岐阜市内線全線廃止となった。
 岐阜地域の軌道線の距離が長かったことや、岐阜市は古くから路面電車を倦厭する傾向にあり、末期に他社の支援表明を受けながらも存続はできなかった。然し、現在は日本各地で路面電車を見直す傾向にあり、また、かつて存在した都市等で、廃止したことを悔やむ声が上がっている中で、今の時代に廃止という選択は、珍しい結果ともいえよう。
(揖斐川町清水駅跡付近路盤 2007年4月)
 (黒野駅西方 2002年8月)
  (510形513×514)
(黒野駅東方 2004年2月)
     
(政田駅 2004年2月/5月 ラッピング広告された770形車両:現在は福井鉄道へ譲渡)

(美濃北方~真桑間 770形車内 2004年5月)

 
 
(美濃北方駅 2002年8月/2004年2月)

(忠節駅 時間調整 770形車内)

(関連記事:岐阜南東 哀愁のrailway 「百年公園駅」

コメント (6)
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