和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

蜜柑/今日の俳句 ≪第1939号≫

2015年10月30日 04時59分07秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)10月30日長月≫(旧暦9/18)
(尾崎紅葉忌)


 蜜柑十貧しき包ほどきけり
       尾崎 紅葉

 海からの朝は明快青みかん
       大井 雅人

 海見えずして海光の蜜柑園
       野澤 節子

 起の国の北向く山も密柑山
       粟津松彩子

 密柑山ま白き雲の夜も満つ
       加倉井秋を


※ 蜜柑・青蜜柑・蜜柑畑・蜜柑山
 蜜柑の類は、柑橘類ともいい、日本で栽培される果樹のなかで最も重要なものの一つ。
 温州蜜柑は、中国で蜜柑の栽培の盛んな温州の名をとってあるが温州とはまったくかかわりがなく、日本で生まれた品種で、その栽培の歴史は三百年の長さに達し、特に明治以降に品種の改良や栽培法が発達し、在来種の紀州蜜柑を、しだいに駆逐し、蜜柑類の王座を占めるにいたったもの。
 果実は小型、扁球形で、径五~八センチぐらい。赤みのかった橙、色でなめらか、光沢が美しく、果皮は柔らかくてすぐにむけ、果肉は濃い橙色、柔軟で水けが多く、すこぶる美味。
 クエン酸をふくみピタミンCの含有量も多い。果肉もまた栄養に富んでいる。一般に冬暖かい地方が適し、鹿児島のように暖かすぎても、よいものは育たない。温州蜜柑に近縁の種に八代蜜柑・九年母がある。    

※ 紅葉忌
 10月30日。明治文壇の巨匠尾崎紅葉の忌日。
 慶応3年(1867)生まれ。東京の人。本名徳太郎。小説「金色夜叉」で有名。角田竹冷・伊藤松宇らと「秋声会」を起こし、俳句のうえでも活躍した。明治三十六年(1903)没。年三十七。

新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




     ※☆*わが友に贈る*※


 乾燥による火災に注意!
 可燃物の放置や
 たこ足配線はしない。
 火の元点検も忘れずに。
 賢明な「前前の用心」を!

           10月30日



     ※☆*寸 鉄*※


 SGIには、青年の成長と自己変革の場があるー博士(インド)。未来創る平和の城

        ◇

 きょう「福島の日」。不屈の心で進む皆様こそ地域の希望。共に福光へ、前進

        ◇

 「日蓮が一門は師子のほうるなり」。仏意仏勅の我らは確信の対話を拡大!

        ◇

 女子部・婦人部の「10帰(デンキ)運動」を徹底。無事故が勝利。幹部は細心の配慮を

        ◇

 小学校でのいじめが最多の12万件に。家庭・地域で寄り添い、兆候見逃すな




     ※☆*名字の言*☆※


 超一流の選手は、参考にしたい逸話に事欠かない。米大リーグのイチロー選手は、新たなシーズンに臨む際、「首位打者になる」といった目標は立てないという。首位になるかどうかは、相手のあること。打率よりも安打数にこだわり、1試合、1打席を積み重ねる野球人生を歩んでいる



 野球だけではなく、人生でも“相手がどうか"に気をもむよりも“自分がどうあるべきか"に行動の規範、目標を据えた時、進むべき方向が明確となろう



 7児の母である婦人部員は、元気すぎる子どもたちに手を焼く日々だった。その中で、次女は物静かで手の掛からない子だった。だがある日、その娘が心の病に。実は多忙な母を思い、甘えられず、本当の気持ちを抑え込んでいたのだった



 「子どもを治そうとするのではなく、母のあなたが同苦して、愛情で包み込んで、親子で幸せになるのよ」。婦人部の先輩の励ましにハッとした。“変えるのは私の一念のほうだ"。以降、娘は健康を取り戻した。婦人は“子どもたちが私を「母親」に育ててくれた"と、感謝の一日一日を前進する



 仏法では「自他共」を強調する。自分が変わることで、相手に良い影響を及ぼす。相手に尽くすことで自身も心豊かになる。そこに幸福の道が開かれる。(白)

【聖教新聞:2015年10月30日(金)付】