和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

末枯/今日の俳句 ≪第1937号≫

2015年10月27日 11時18分44秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)10月27日(火)長月≫(旧暦9/15)

 末枯や身に百千の注射痕
        日野 草城

 末枯れてまた廃坑の現れる
        穴井 太

 末枯に一とき囲む燐寸の火
        沢木 欣一

 末枯の包みの先に灯りけり
        桜間三輪女

 末枯るゝ買物籠の銭見えて
        岸本 水馬


※ 末枯

 うらは梢のこと。艸木の枝梢の枯れることをいう。『清輔集』に『山里は庭の叢草うらがれて蝉の鳴く音も秋めきにけり』とあるとおり、ほんとうに枯れたことをいうのでなく、末のほうがいくらか枯れてきて、やや衰えを見せはじめた秋草ぐらいの意である。枯れるといえば冬になる。


新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】




     ※☆*わが友に贈る*※


 持続こそ力なり!
 小さな一歩でも
 前へ進み続ければ
 栄光の頂は近づく。
 悔いなく今日を勝て!

           10月27日



     ※☆*寸 鉄*※


 人を育てよ!それが未来につながる勝利の道だー恩師。全幹部(リーダー)が最前線へ

        ◇

 各地で「木枯らし1号」。無冠の友の皆様、健康第一で。無事故を強く祈る

        ◇

 今日から読書週間。「悪書は精神の毒薬」哲人(ドイツ)。良書を開けば心が豊かに

        ◇

 欠かせない情報源「新聞」が8年連続1位ー調査。本紙は正義と希望を発信

        ◇

 韓国識者9割「日韓の関係、改善すべき」と。草の根の民衆交流こそ力




     ※☆*名字の言*☆※


半世紀以上も前になるが、日本から南極観測隊が初めて派遣された当時、唯一の通信手段はモールス信号の電報だった。正月、日本にいる家族から年賀電報が届く。ある隊員の妻が送った電文は、わずか3文字だった。「アナタ」

妻は、夫の重要な任務を理解し、気丈に留守を預かっていたことだろう。それでも、離れて暮らす寂しさ、過酷な環境下で働く夫の身を案じる気持ちが、あふれてきたに違いない。この3文字には、何万語を尽くそうと伝えきれない思いが、凝縮されている

ある婦人部員は、学生時代からの友人に仏法対話を重ねてきた。幸福な人生を送ってほしいと、元気になる本紙の記事を渡すなど、何かと心を砕いてきた。それでも、友人は入会には至らなかった

ある日、また信心の話になり。婦人の口から、こんな一言がもれた。「あなたの幸せを20年間、祈ってきました」。友人の脳裏に、今日までの年月が去来した。“これほどまでに、私を幸せにしたいと尽くしてくれた人がいただろうか”。先頃、同志に祝福される中、友人は娘さんと一緒に入会した

本当の気持ちを伝えるために、冗舌である必要はない、相手の心に送りたい真心があればいい。その真剣さ、誠実さはいつか必ず届くものである。(城)

【聖教新聞:2015年10月27日(火)付】