和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

小説「新・人間革命」

2015年10月02日 14時28分01秒 | 新・人間革命


【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 10月2日(金)より転載】

【勝利島62】

 初の離島本部総会に集った人びとは、第二回の総会を目標に、意気軒昂に各島々へ帰っていった。

 第二回総会は、一九七九年(昭和五十四年)十月、前回を上回る百三十五島から八百人の代表が喜々として東京戸田記念講堂に集い、盛大に開催された。しかし、会場に山本伸一の姿はなかった。彼は、同年四月に会長を辞任し、名誉会長となっていたのである。

 創価の師弟を離間させようとした第一次宗門事件によって、伸一は会合に参加することもままならぬ状況にあった。彼は、個人的に離島のメンバーを励ましながら、総会の成功を見守るのであった。

 島の同志は、決然と戦いを開始した。

 “今こそ、弟子が立ち上がる時だ! 学会の真実と、山本先生の正義を叫び抜こう!”

 伸一のもとには、各島から、「先生、わが島は揺らぎません。いよいよ“まことの時”が来たと、決意も新たに頑張ってまいります」等の手紙が、多数寄せられた。

 離島本部の総会は、回を重ねるごとに、充実の度を増していった。地域に友好の輪を広げ、信心の実証を示し、戦い切った姿で集い合うことが、皆の目標となっていった。

 ハワイで総会が行われたこともあった。

 八八年(同六十三年)までに十回の総会を開き、翌年からは、全国離島青年部総会を六年連続で開催している。

 九九年(平成十一年)七月、地域社会に信頼と友情を広げる創価の民衆運動の柱として「地域本部」が設置される。離島本部は「離島部」となり、地域部、団地部、農村部(後の農漁光部)とともに、地域本部四本柱の一つとして輝きを放っていくのである。

 離島――創価の同志にとって、それは離れ島などではなく、久遠の使命を果たす天地であり、幸福島であり、勝利島となった。

 「宗教は、われわれが、この巨大で不確かな宇宙の中で孤独なのではないという確信を与える」(注)とは、アメリカの公民権運動の指導者キング博士の言葉である。


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■引用文献

(注) M・L・キング著『汝の敵を愛せよ』蓮見博昭訳、新教出版社


   

千振の花/今日の俳句 ≪第1913号≫

2015年10月02日 04時33分39秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)10月2日(金)長月≫(旧暦8/20)
(蟄虫坏戸:むしかくれてとをふさぐ)
七十二候の一つ。二十四節気の秋分の次候にあたり、9月28日~10月2日ごろに相当する。
季節は仲秋。蟄虫坏戸は、それ自体としては「虫が土中に掘った穴をふさぐ」などといった意味。また、秋分の初候は「雷乃収声」と言い、末候は「水始涸」と言う。なお、蟄虫坏戸は「略本暦」における呼び名であるが、元となった中国の宣明暦でも「蟄虫坏戸」と呼ばれる。
【「Weblio辞書」より抜粋】



 せんぶりの花も紫高嶺晴
           木村 蕪城

 世に遠く花子振のいとちさし
           大谷 牛甫

 振を引くや忙(せわ)しき雲の下
           青柳志解樹

 千振や小さく束ねて並べ干し
           斉藤俳小星

 千振の花を摘みたる旅の霧
           佐野まもる


※ 千振の花・当薬の花
 トウヤクともいう。リンドウ科の二年草。低い山などの日当たりのよい草地に多くはえている。
 根は分岐して黄色、茎は直立して、枝を分かち、高さ二〇~二五センチ(約七~八寸)ぐらい。四角形で暗紫色をおびている。葉は線形で紫っぽい緑色。
 秋に白色で紫色のすじのはいった花を、枝さきや葉のわきに円錐花序に開く。全草に苦みがあり、特に果実は苦い。昔から胃腸薬に用いられる。センブリは千回振り出しても苦みがぬけないという意味で生じた名。
 開花期に全草を採り、陰干ししたものを、漢方では(当薬)と呼ぶ。同じ属にムラサキセンブリ・イヌセンブリがあるが、薬用としての効果は低い。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】



    ※わが友に贈る※


 「未来の果(か)」は
 「現在の因(いん)」にあり。
 目の前の山を登れ!
 その積み重ねに
 人生の栄光は輝く!

        2015年10月2日



     ※☆*寸 鉄*※


世界平和の日。会長(SGI)の海外初訪問55年。妙法の種は地球を覆う幸の大輪に
        ◇
郷土に尽くす創価の皆様と共に歩みたいー市長(ブラジル)。「良き市民」の連帯を更に
        ◇
ヤング・ミセスの活躍光る。活動・家事・子育てに。新世紀の主役に福徳あれ
        ◇
「国際非暴力デー」。対話こそ信頼と友誼育む力。心結ぶ民衆交流の拡大を
        ◇
待機児童が5年ぶりに増加と。母と子が輝く社会へ。政治は環境整備急げ

【聖教新聞:2015年10月2日(金)付】



     ※☆*北斗七星*☆※


連日、ニューヨーク発の国連情報が伝わってくる。きょう10月2日は、2007年の国連総会で決議された「国債非暴力デー」だ。非暴力でインドを独立へと導いたガンディーの誕生日であり、インドでは「ガンディー記念日」という国民の休日である。

ガンディーといえば、20年前に東京富士美術館で目にした「遺品」が忘れられない。持ち運び用の綿の紡ぎ車、杖とサンダル、眼鏡、懐中時計、万年質、スプーンとフォークなど。袋一つに収まりそうな日用品が、遺された全所有物だった

ガンディーは、偉大な政治家である前に偉大な良心の人だった。共に闘った人たちの書き残した資料を読んで歴史家は驚いた。政治家ガンディーの偉大さを記した資料は意外なほど少なく、ほとんどが日常の振る舞い、人間としての偉大さを讃えたものだったからだ

来夏の参院選に向けて相次いで発表されている各党予定候補者の「尊敬する人物」欄にも、しばしばガンディーの名前が見られる。ガンディーは、マハトマ(偉大な魂)と呼ばれた。権力闘争や自己保身しか眼中にない“卑小なる魂”の政治家なんかに日本の未来は託せない

ガンディーから学べ!「政治家の劣化」が指摘される中で、先頭に立って「政治家改革」を推進してきた公明党の使命も、いや増して重い。(鈴)

【公明新聞:2015年10月2日(金)付】


              

10月1日(木)のつぶやき

2015年10月02日 01時50分23秒 | 今日の俳句