和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

革心22/小説「新・人間革命」

2015年05月25日 07時35分11秒 | 今日の俳句
【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 5月25日(月)より転載】

【革心22】

 人民公社の随所に、白地に赤い文字や、あるいは、赤地に白い文字で、スローガンが大書されていた。

 上海の空港にも、「世界人民大団結万歳」と書かれていたが、人民公社にも、同じスローガンが掲げられていた。

 山本伸一の目を引いたのは、「華国鋒主席と共に新しい長征を始めよう」という意味のスローガンであった。

 中国では、文化大革命にピリオドを打ち、華国鋒主席と共に開始する「四つの現代化」を、「新しい長征」ととらえていたのである。

 伸一は、人民公社で働く青年に尋ねた。

 「あなたにとって、『新しい長征』とは、何をすることですか」

 すかさず答えが返ってきた。

 「この人民公社での仕事を通して、現代化を支えることです。人民のために、働き、努力し、工夫し、人びとの暮らしを豊かなものにすることです。

 私たちの世代は、長征に参加することはできませんでした。しかし、今、人民に尽くそうと、武器を工具に替えて戦っています。そこに、〝長征の精神〟があると思います」

 清らかな瞳の青年であった。

 「すばらしい決意です。崇高な心です。感嘆しました。未来は、あなたたち青年の双肩にかかっています。健闘を期待します」

 伸一は、こう言うと、訪中団のメンバーに語った。

 「これから中国は、大発展していくよ。青年が真剣だもの。現代化に対する皆の覚悟を感じるもの」

 その国の未来を知りたければ、青年と語ればよい。青年に、人びとのため、社会のために尽くそうという決意はあるか。向上しようという情熱はあるか。努力はあるか――それが、未来のすべてを雄弁に語る。

 この十二日の午後には、一行は、上海の楊浦区少年宮を訪問した。少年宮は、少年少女のための課外活動の施設で、上海には、各区に、それぞれ少年宮があるという。



☆彡------☆★☆★☆*------彡☆o☆:*:.♪☆★☆*------☆彡


白魚/〈名誉会長〉随筆 ≪第.1783号≫

2015年05月25日 06時40分17秒 | 今日の俳句
【SEIKYO online:2015年5月15日付】
http://www.seikyoonline.jp/president/members/essay/1218004_1925.html


……〈22〉世界宗教への飛翔……


今 昇りゆく人間主義の太陽
「一人立て!」そして「一人を大切に!」


 万歳を
  同志《とも》と叫ばむ
   五月晴れ
  さらに続けよ
    前進勝利を


 尊き団結の奮闘で「五月三日」を凱旋で飾った
 我らは、勇気凜々と新たな前進を開始した。
 共々に出発しよう!
 創価の師弟は、永遠に前へ前へ進むのだ。
 「私は続けるだろう」とは、ルネサンスの巨人レオナルド・ダ・ビンチが晩年に記した言葉だ。
 偉大な創造は「続ける」中にある。
 偉大な勝利も「戦い続ける」中にこそある。


大願は世界広布
 日蓮大聖人は「終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし」(御書816㌻)と仰せになられた。
 今月、SGI(創価学会インタナショナル) の春季研修では、世界65カ国・地域から270人もの同志が、勇んで集ってくれた。
 これは、SGIメンバーがいる192カ国・地域の実に3分の1にもあたり、五大陸すべてから、宿縁深き友が一同に会したのである。
 私も、東京・信濃町の総本部で、皆さん方とお会いすることができた。本当に嬉しかった。
 また研修会と呼応し、40年前にSGIが結成された原点の地グアムのリーダーたちが、早くも次の結成50周年への出発を期して、はつらつと来日してくれた。
 さらに30年前、四国の徳島県で共に忘れ得ぬ歴史を刻んだ、ブラジル広布の功労者「徳島会」の代表も、阿仏房と千日尼の如き求道の心で、広宣流布大誓堂での誓願勤行会に参加された。
 皆が法華経の行者であり、地涌の菩薩である。それぞれの誓いの国土で、希望の太陽となり、励ましの太陽となって、幸福と平和の光を広げに広げているのだ。
 我らは「大法弘通」へ、「慈折広宣流布」へ、一丸となって邁進する、異体同心のスクラムだ。


自分から始まる
 大聖人が願われた通り世界宗教の大光は、ここに燦然と輝いている。
 世界宗教へ飛翔しゆく大切な力はまず「一立たつ」精神である。
 自らの仏性に目覚め、広宣流布の使制に決然と「一人立つ」勇者がいれば、新たな変革の波が起こる。自分が変われば、地域が変わり、世界が変わるのだ。
 一人ひとりの生命の尊厳と平等を説き切った大哲学があるからこそ、いかなる試練にも屈せず、「一人立つ」力を信じ抜くことができる。
 御書には、「日蓮一人・南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経等と声もをしまず唱うるなり」(同328㌻)、また「地涌の菩薩のさきがけ日蓮一人なり」(同1359㌻)等々、幾度となく「日蓮一人」とお認《したた》めである。
 御自身が一人立ち、戦い続けてこられたのだ。その上で「わたうども(和党共)二陣三陣つづきて」(同911㌻)と後継の弟子が陸続と立ち上がることを確信されていた。
 一人から一人へ、師匠から弟子へ、そして師子と師子の連帯へ!──この広宣流布の大道を、寸分違わず進まれたのが戸田城聖先生であった。
 先生は戦時中、巣鴨の東京拘置所の独房で作られた「同志の歌」に、こう詠まれている。
 「妙法流布の 大願を 高くかかげて 独り立つ」
 ここに広宣流布を誓願とし、永遠の使命とした学会精神の根本がある。
 と同時じに、先生は熱願された。「捨つる命は 惜しまねど 旗持つ若人 何処《いずこ》にか」「競うて来たれ 速やかに」と。
 今、日本全国、そして全世界で、いよいよ勢いをまして「旗持つ若人」が一人また一人と、立ち上がっている。若き地涌の菩薩が満を持して躍り出る、世界広宣流布の躍進が始まっているのだ。


一対一の対話で
 次に、「一人を大切にする」ことを、世界宗教の条件に挙げたい。
 誰も掛け替いのない生命でみる。誰もが生老病死の苦悩を抱えた人間である。今この時を地球で生きる仲間である。
 上も下もない。貧富や貴賤の差などない。
 「生命」を基準にした時、誰もが一対一で向き合うことができる。
 この一対一の対話を、最も尊い人間修行としたのが、法華経である。
 「能く竊《ひそ》かに一人《いちにん》の為めにも、法華経の乃至一句を説かば、当《まさ》に知るべし、是の人は則ち如来の使いにして、如来に遣わされて、如来の事を行ず」(創価学会版法華経357㌻)
 一人のため、あの友のために、真剣に法華経を語る人こそが「如来の使い」と言われるのだ。
 世界広布といっても、その最前線は、いずこの国でも、一対一の対話ではないか。いつでも、どこでも、誰でも、目の前に苦しんでいる人がいれば、親身に声をかける。悩みを聞き、共に泣き、共に祈り、共に喜び合う。
 この「一人を大切にする」人間主義の行動が、あらゆる人に無条件に開かれているところに、創価学会が世界に広がった理由があるのだ。
 私が対談したトルコ出身の文化人類学者ヤーマン博士は、ある一つの国や地域で生まれた宗教が「世界宗教」になりうるには、「対話」が大切だと強調された。
 「対話を通して、異なる文化の奥に普遍のヒューマニズムが脈打つことを知るべきです」
 ヤーマン博士は、わがSGIメンバーが、それぞれの地域で、ヒューマニズムの啓発の対話を重ねていることを称賛してくださった。
 「創価学会の平和への挑戦は、劇的であり、この長年にわたる挑戦自体が偉大な達成である」と。


生命を守る慈愛
 さらに世界宗教の条件は、生命の大地たる母たち、女性たちを中心に、幸福を創り出していくことではないだろうか。
 御聖訓には、「母の赤子の口に乳を入れんとはげむ慈悲なり」(御書585㌻) と仰せである。
 仏の慈悲は、遠くにあるのではない。母の慈愛の振る舞いの中にある。生命を守り育む女性の心で、万人を平等に照らしていくことこそが、平和の拡大なのだ。
 「お母さん」と呼ぶだけで、心が温かくなる。母が笑うと、周りにも笑顔と安心が広がる。
 5月10日「母の日」、大聖人御聖誕の天地で勝ち進む千葉県の友と、SGIの研修メンバーとの交流交歓会が行われた。
 多くの地域の友人たちも交えた、世界市民の語らいの真ん中に輝いていたのも‘、創価の太陽たる母たちである。
 母が語る信仰体験ほど胸を打つものはない。
 創立の父・牧口常三郎先生は、「今までの宗教は観念論ばかりで実験証明はなかった」と喝破された。そして、妙法の力によって、わが生命を蘇生させた同志の体験談の発表を「ダイヤモンド」と讃えられたのである。
 婦人部を中心に、現実の生活で幸福の現証を勝ち取り、その体験を語り合う。これが万国共通の広布伸展の波動である。
 今年の「SGIの日」記念提言で、私は、国境や世代を超えたエンパワーメント(内発的な力の開花) の連鎖を築く取組みとして、SGIの体験談運動を紹介した。
 千差万別の苦悩を打開してきた、創価の体験談の輪の中にこそ、万人を包むことのできる同苦の温もりがある。誰人をも蘇らせていく勇気と希望の熱がある。
 いよいよ、6月には、婦人部総会。7月には、青年部を主体に創価体験談大会も行われる。
 私たちは、縁する友と「どんな宿命も絶対に転換できる」と励まし合い、一緒に感激のドラマを創りながら、人間革命の大歓喜の連帯を広げていきたい。


信心で勝つ!
 60年前の5月3日、両国の旧国技館で開催された総会で、戸田先生は、“民衆救済の方程式たる広宣流布を断行するのだ”と師子吼なされた。
 そして、その直後から、足立支部などの会合で、もったいなくも御本尊は“幸福製造機”なりと譬えつつ、人生打開の信心の力を訴えられた。
 御本尊根本の強盛な信心によって、満々たる生命力を湧き出《いだ》し、自他共の幸福をつかみ切っていけと叫ばれたのである。
 我らには絶対勝利の信心がある! この決定した信仰こそ、広宣流布の原動力にほかならない。
 さあ、打って出よ!
 広布と人生の試練の山々を、一つ、また一つ、不屈の負けじ魂と麗しき異体同心の団結で乗り越えて、晴れやかに勝利の握手を交わすのだ!
 創価の師弟が21世紀の前進の目標と掲げてきた2030年──学会創立100周年は、今、育ちゆく青年部・未来部が担い立つ晴れ舞台である。
 黄金の明日を開こう。わが愛弟子たちよ、民衆の希望と輝く、仏法の人間主義の太陽を生命に燃やし、日本中、世界中で乱舞してくれ給え!


 胸を張り
  誓いの大地に
    立ち上がれ
  世界広布の
    足音 響かせ



<レオナルドの言葉は田中英道著『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(講談社)から>






     ※今日の俳句※



  白魚にすゞしさの眼のありにけり
       石橋秀野



  白魚の水より淡く掬はるゝ
       田畑美穂女



  白魚のさかなたること略しけり
       中原道夫



※ 白魚・しらを・白魚網・白魚舟・白魚漁・白魚汲む・白魚火
 シラウオ科の回遊魚で体長約10センチ。淡水の混じる沿岸域や汽水湖に生息し、生後一年たつと海から河口に入って産卵する。この産卵期に四つ手編や刺し網で獲る。ハゼ科の素魚とよく混同されるが別種。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】





     ※わが友に贈る※


  友情を開くのは

  「勇気」の一言だ。

  心を通わせ

  地涌の友をつくろう!

  共に幸福の大道を。
  

        2015年5月25日





     ※☆*寸 鉄*※


創価大学(アメリカ)で卒業式。使命深き友の飛翔を世界が待つ。社会貢献の人生貫け

     ◇

副役職の友が元気な組織は大発展。「長」と心一つに桜梅桃李の活躍堂々と

     ◇

「うれしきかな末法流布に生れあへる我等」御書。心と心結ぶ歓喜の対話を

     ◇

「脳卒中週間」。6~8月に増加。疑いがあれば一分一秒でも早く専門家へ

     ◇

海の生物(プランクトン)は11万種ー従来の研究の10倍超と。生命の可能性とロマンは無限










     ※名字の言※


ロシアのノーベル文学賞作家・ショーロホフ氏が、池田名誉会長に語った。長い人生になると「いろいろな出来事の色彩が薄くなり、嬉しかったことも、悲しかったことも、一切合切、遠くに過ぎ去っていきます」と



確かに、喜びも悲しみも、時とともに、その多くは色あせ、消え去る。それでも、「生命に消えない」と名誉会長は訴えている



3度の脳出血から蘇生した多宝会の壮年がいる。当初、ほとんどの記憶を失ったが、車の運転は体が覚えていた。それを心強く思った妻は“夫が大好きなラーメンを味わえば、何かを思い出すのでは”と思い、2人で各地を食べ歩く。だが、それは徒労におわった



夫妻は諦めなかった。命の奥深くに刻んだ信心の思い出は残っているとの確信で、広布の草創を共にした同志の元へ。すると、久々の再会だったが話は弾み、夫の記憶が次々とつながっていったという。それだけでなく、顔つきまで変わり、元気もみなぎってきた



壮年にとって、人生の使命を教えてくれたこの信仰は、生きる意味そのものであり、過去、現在、未来にわたる道標なのだ。「今生人界の思出」(御書467ページ)を築きゆく人生の尊さに、頭を垂れずにはいられない。   (代)                                                           



【聖教新聞:2015年(平成27年)5月25日(月)付】



彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡



白魚/〈名誉会長〉随筆 ≪第.1783号≫

2015年05月25日 06時39分34秒 | 今日の俳句
【SEIKYO online:2015年5月15日付】
http://www.seikyoonline.jp/president/members/essay/1218004_1925.html


……〈22〉世界宗教への飛翔……


今 昇りゆく人間主義の太陽
「一人立て!」そして「一人を大切に!」


 万歳を
  同志《とも》と叫ばむ
   五月晴れ
  さらに続けよ
    前進勝利を


 尊き団結の奮闘で「五月三日」を凱旋で飾った
 我らは、勇気凜々と新たな前進を開始した。
 共々に出発しよう!
 創価の師弟は、永遠に前へ前へ進むのだ。
 「私は続けるだろう」とは、ルネサンスの巨人レオナルド・ダ・ビンチが晩年に記した言葉だ。
 偉大な創造は「続ける」中にある。
 偉大な勝利も「戦い続ける」中にこそある。


大願は世界広布
 日蓮大聖人は「終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし」(御書816㌻)と仰せになられた。
 今月、SGI(創価学会インタナショナル) の春季研修では、世界65カ国・地域から270人もの同志が、勇んで集ってくれた。
 これは、SGIメンバーがいる192カ国・地域の実に3分の1にもあたり、五大陸すべてから、宿縁深き友が一同に会したのである。
 私も、東京・信濃町の総本部で、皆さん方とお会いすることができた。本当に嬉しかった。
 また研修会と呼応し、40年前にSGIが結成された原点の地グアムのリーダーたちが、早くも次の結成50周年への出発を期して、はつらつと来日してくれた。
 さらに30年前、四国の徳島県で共に忘れ得ぬ歴史を刻んだ、ブラジル広布の功労者「徳島会」の代表も、阿仏房と千日尼の如き求道の心で、広宣流布大誓堂での誓願勤行会に参加された。
 皆が法華経の行者であり、地涌の菩薩である。それぞれの誓いの国土で、希望の太陽となり、励ましの太陽となって、幸福と平和の光を広げに広げているのだ。
 我らは「大法弘通」へ、「慈折広宣流布」へ、一丸となって邁進する、異体同心のスクラムだ。


自分から始まる
 大聖人が願われた通り世界宗教の大光は、ここに燦然と輝いている。
 世界宗教へ飛翔しゆく大切な力はまず「一立たつ」精神である。
 自らの仏性に目覚め、広宣流布の使制に決然と「一人立つ」勇者がいれば、新たな変革の波が起こる。自分が変われば、地域が変わり、世界が変わるのだ。
 一人ひとりの生命の尊厳と平等を説き切った大哲学があるからこそ、いかなる試練にも屈せず、「一人立つ」力を信じ抜くことができる。
 御書には、「日蓮一人・南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経等と声もをしまず唱うるなり」(同328㌻)、また「地涌の菩薩のさきがけ日蓮一人なり」(同1359㌻)等々、幾度となく「日蓮一人」とお認《したた》めである。
 御自身が一人立ち、戦い続けてこられたのだ。その上で「わたうども(和党共)二陣三陣つづきて」(同911㌻)と後継の弟子が陸続と立ち上がることを確信されていた。
 一人から一人へ、師匠から弟子へ、そして師子と師子の連帯へ!──この広宣流布の大道を、寸分違わず進まれたのが戸田城聖先生であった。
 先生は戦時中、巣鴨の東京拘置所の独房で作られた「同志の歌」に、こう詠まれている。
 「妙法流布の 大願を 高くかかげて 独り立つ」
 ここに広宣流布を誓願とし、永遠の使命とした学会精神の根本がある。
 と同時じに、先生は熱願された。「捨つる命は 惜しまねど 旗持つ若人 何処《いずこ》にか」「競うて来たれ 速やかに」と。
 今、日本全国、そして全世界で、いよいよ勢いをまして「旗持つ若人」が一人また一人と、立ち上がっている。若き地涌の菩薩が満を持して躍り出る、世界広宣流布の躍進が始まっているのだ。


一対一の対話で
 次に、「一人を大切にする」ことを、世界宗教の条件に挙げたい。
 誰も掛け替いのない生命でみる。誰もが生老病死の苦悩を抱えた人間である。今この時を地球で生きる仲間である。
 上も下もない。貧富や貴賤の差などない。
 「生命」を基準にした時、誰もが一対一で向き合うことができる。
 この一対一の対話を、最も尊い人間修行としたのが、法華経である。
 「能く竊《ひそ》かに一人《いちにん》の為めにも、法華経の乃至一句を説かば、当《まさ》に知るべし、是の人は則ち如来の使いにして、如来に遣わされて、如来の事を行ず」(創価学会版法華経357㌻)
 一人のため、あの友のために、真剣に法華経を語る人こそが「如来の使い」と言われるのだ。
 世界広布といっても、その最前線は、いずこの国でも、一対一の対話ではないか。いつでも、どこでも、誰でも、目の前に苦しんでいる人がいれば、親身に声をかける。悩みを聞き、共に泣き、共に祈り、共に喜び合う。
 この「一人を大切にする」人間主義の行動が、あらゆる人に無条件に開かれているところに、創価学会が世界に広がった理由があるのだ。
 私が対談したトルコ出身の文化人類学者ヤーマン博士は、ある一つの国や地域で生まれた宗教が「世界宗教」になりうるには、「対話」が大切だと強調された。
 「対話を通して、異なる文化の奥に普遍のヒューマニズムが脈打つことを知るべきです」
 ヤーマン博士は、わがSGIメンバーが、それぞれの地域で、ヒューマニズムの啓発の対話を重ねていることを称賛してくださった。
 「創価学会の平和への挑戦は、劇的であり、この長年にわたる挑戦自体が偉大な達成である」と。


生命を守る慈愛
 さらに世界宗教の条件は、生命の大地たる母たち、女性たちを中心に、幸福を創り出していくことではないだろうか。
 御聖訓には、「母の赤子の口に乳を入れんとはげむ慈悲なり」(御書585㌻) と仰せである。
 仏の慈悲は、遠くにあるのではない。母の慈愛の振る舞いの中にある。生命を守り育む女性の心で、万人を平等に照らしていくことこそが、平和の拡大なのだ。
 「お母さん」と呼ぶだけで、心が温かくなる。母が笑うと、周りにも笑顔と安心が広がる。
 5月10日「母の日」、大聖人御聖誕の天地で勝ち進む千葉県の友と、SGIの研修メンバーとの交流交歓会が行われた。
 多くの地域の友人たちも交えた、世界市民の語らいの真ん中に輝いていたのも‘、創価の太陽たる母たちである。
 母が語る信仰体験ほど胸を打つものはない。
 創立の父・牧口常三郎先生は、「今までの宗教は観念論ばかりで実験証明はなかった」と喝破された。そして、妙法の力によって、わが生命を蘇生させた同志の体験談の発表を「ダイヤモンド」と讃えられたのである。
 婦人部を中心に、現実の生活で幸福の現証を勝ち取り、その体験を語り合う。これが万国共通の広布伸展の波動である。
 今年の「SGIの日」記念提言で、私は、国境や世代を超えたエンパワーメント(内発的な力の開花) の連鎖を築く取組みとして、SGIの体験談運動を紹介した。
 千差万別の苦悩を打開してきた、創価の体験談の輪の中にこそ、万人を包むことのできる同苦の温もりがある。誰人をも蘇らせていく勇気と希望の熱がある。
 いよいよ、6月には、婦人部総会。7月には、青年部を主体に創価体験談大会も行われる。
 私たちは、縁する友と「どんな宿命も絶対に転換できる」と励まし合い、一緒に感激のドラマを創りながら、人間革命の大歓喜の連帯を広げていきたい。


信心で勝つ!
 60年前の5月3日、両国の旧国技館で開催された総会で、戸田先生は、“民衆救済の方程式たる広宣流布を断行するのだ”と師子吼なされた。
 そして、その直後から、足立支部などの会合で、もったいなくも御本尊は“幸福製造機”なりと譬えつつ、人生打開の信心の力を訴えられた。
 御本尊根本の強盛な信心によって、満々たる生命力を湧き出《いだ》し、自他共の幸福をつかみ切っていけと叫ばれたのである。
 我らには絶対勝利の信心がある! この決定した信仰こそ、広宣流布の原動力にほかならない。
 さあ、打って出よ!
 広布と人生の試練の山々を、一つ、また一つ、不屈の負けじ魂と麗しき異体同心の団結で乗り越えて、晴れやかに勝利の握手を交わすのだ!
 創価の師弟が21世紀の前進の目標と掲げてきた2030年──学会創立100周年は、今、育ちゆく青年部・未来部が担い立つ晴れ舞台である。
 黄金の明日を開こう。わが愛弟子たちよ、民衆の希望と輝く、仏法の人間主義の太陽を生命に燃やし、日本中、世界中で乱舞してくれ給え!


 胸を張り
  誓いの大地に
    立ち上がれ
  世界広布の
    足音 響かせ



<レオナルドの言葉は田中英道著『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(講談社)から>






     ※今日の俳句※



  白魚にすゞしさの眼のありにけり
       石橋秀野



  白魚の水より淡く掬はるゝ
       田畑美穂女



  白魚のさかなたること略しけり
       中原道夫



※ 白魚・しらを・白魚網・白魚舟・白魚漁・白魚汲む・白魚火
 シラウオ科の回遊魚で体長約10センチ。淡水の混じる沿岸域や汽水湖に生息し、生後一年たつと海から河口に入って産卵する。この産卵期に四つ手編や刺し網で獲る。ハゼ科の素魚とよく混同されるが別種。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】





     ※わが友に贈る※


  友情を開くのは

  「勇気」の一言だ。

  心を通わせ

  地涌の友をつくろう!

  共に幸福の大道を。
  

        2015年5月25日





     ※☆*寸 鉄*※


創価大学(アメリカ)で卒業式。使命深き友の飛翔を世界が待つ。社会貢献の人生貫け

     ◇

副役職の友が元気な組織は大発展。「長」と心一つに桜梅桃李の活躍堂々と

     ◇

「うれしきかな末法流布に生れあへる我等」御書。心と心結ぶ歓喜の対話を

     ◇

「脳卒中週間」。6~8月に増加。疑いがあれば一分一秒でも早く専門家へ

     ◇

海の生物(プランクトン)は11万種ー従来の研究の10倍超と。生命の可能性とロマンは無限










     ※名字の言※


ロシアのノーベル文学賞作家・ショーロホフ氏が、池田名誉会長に語った。長い人生になると「いろいろな出来事の色彩が薄くなり、嬉しかったことも、悲しかったことも、一切合切、遠くに過ぎ去っていきます」と



確かに、喜びも悲しみも、時とともに、その多くは色あせ、消え去る。それでも、「生命に消えない」と名誉会長は訴えている



3度の脳出血から蘇生した多宝会の壮年がいる。当初、ほとんどの記憶を失ったが、車の運転は体が覚えていた。それを心強く思った妻は“夫が大好きなラーメンを味わえば、何かを思い出すのでは”と思い、2人で各地を食べ歩く。だが、それは徒労におわった



夫妻は諦めなかった。命の奥深くに刻んだ信心の思い出は残っているとの確信で、広布の草創を共にした同志の元へ。すると、久々の再会だったが話は弾み、夫の記憶が次々とつながっていったという。それだけでなく、顔つきまで変わり、元気もみなぎってきた



壮年にとって、人生の使命を教えてくれたこの信仰は、生きる意味そのものであり、過去、現在、未来にわたる道標なのだ。「今生人界の思出」(御書467ページ)を築きゆく人生の尊さに、頭を垂れずにはいられない。   (代)                                                           



【聖教新聞:2015年(平成27年)5月25日(月)付】



彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡



5月24日(日)のつぶやき

2015年05月25日 01時40分44秒 | 日本

次の @YouTube 動画を高く評価しました: youtu.be/-2VDwqoHDmc?a 【嫌韓感情アップグレード編】

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エジプト発掘  ピラミッドはこうして造られた goo.gl/Z4f4bj


ブログを更新しました。 『エジプト発掘  ピラミッドはこうして造られた』
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