何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

単気筒エンジンのストロークを10mmにしてみたが・・・・・  - スチームエンジンの小排気量化  -

2015-04-22 16:45:33 | エンジン工作



2015/04/21(火曜日) 曇り



同じようなボアーとストロークの単動式スチームエンジンの4気筒、2気筒、単気筒を
比べてみたが、気筒数が少ない方が回転数(無負荷)も、パワー(発電電力)も大きい。

何でだろう?

気筒数の少ないエンジンほど動作中の蒸気圧(ボイラー圧力)が高くなっていく。

何でだろう?

うーん・・・って考えたってこんなボンクラ頭では解るはずがないが何だか排気量(総体的
なシリンダ容積)が少ない方がパワーがでるような感じだ。
ボイラーで発生させる蒸気量とエンジンが消費する蒸気量の関係かな?
まっ、試しにもっと排気量の小さいエンジンを作ってテストしてみよう。

と、いうわけで安直にストロークを短くして排気量を小さくする実験をしてみた。



↓ 現在の単気筒エンジンはストロークが15mmだから、それを10mmにしてみることにした。











↓ クランクアームの長さが5mm(これでピストンのストロークは10mmになるはず)のクランク軸。



↓ 今までのストローク15mm(上)とテスト用ストローク10mmのクランク軸を比べてみた。
  その差はほとんどわからない。



↓ クランク軸の交換。



↓ ストローク10mmのクランク軸に変えて無負荷回転テストをしてみた。



今までの単気筒エンジンはボアー12mm(1.2cm)、ストローク15mm(1.5cm)だから
シリンダ容積(排気量)は


  π × (1.2÷2)自乗 × 1.5 = 1.69 cc

それがストローク10mmになったんだから

  π × (1.2÷2)自乗 × 1.0 = 1.13 cc

排気量は約33%減少したことになるはず・・・(ほんとうかな?)   

これならすごい勢いで回ってくれるだろう、と期待してテストしてみたが・・・・

そのテストの様子を動画でご覧ください。





確かに圧力は高くなったようだ。
だけどエンジンの回転はあまりあがらない。
でも、圧力が高くなった分、ピストンを押す力は強くなったはずだ。
発電電力をチェックしてみた。
ところが、発電機を負荷にしたらエンジンは全然回らない。
1.5気圧がかかってやっと回り始めた。



その様子を動画でご覧ください。





圧力が高くなってピストンを押す力は強くなったはずだがストロークを短くするために
クランクアームの長さが短くなった分(-2.5mm)回転偶力(モーメント)が弱く
なったんだろう。  0.1Wの発電が精一杯だ。

この後、再び元のクランク軸(ストローク15mm)に戻してテストしたら無負荷回転数は
53回転/秒、1.2Wを発電してくれたからシリンダー・ピストンには問題はないと思う。
やっぱりこの単気筒エンジンはストロークは15mmが必要なんだ。

でもストローク10mmでも2気筒、4気筒なら性能が上がるかもしれない。
それも確認してみなくっちゃならない。
よーし、今度は4気筒エンジンのストロークを10mmにしてみよう。

そんなわけで今回のテストはこれまで・・・・・・


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4 コメント

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クランク名人 !! (Unknown)
2015-04-22 19:54:24
クランクシャフトの制作は素晴らしいです!!しかも最近は、速い。
ストロークを小さくしたらパワーが極端に下がる件ですがピストンの頭とシリンダーヘッドまでの無駄な空間が大きくなるためではないでしょうか?ストロークを短くした分ピストンヘッドをシリンダーヘッド方向に伸ばしたら解決できると思いますがいかがでしょう。
今日は昔作った船(三笠改)を持って出かけましたが結果は散々です。⇒ボイラーにピンホールが出来ていました。1気圧以下では問題ないのですが、これ以上上がると途端にシューシューと。。。原因は一度空焚きをしたせいだと思います。
返信する
単気筒のクランク軸は簡単です (実習生)
2015-04-23 09:37:28
JANJANJANさん、おはようございます。
クランク軸をロウ付けで作るようになってからは案外間単にできるようになりました。
とくにこれは単気筒ですからなお簡単です。
ご指摘のとおりシリンダ内の空間は増えるでしょうね。
でも元々スペースが大きく取ってある?(工作が下手でぴったり出来ない(笑い))から
このための影響はないでしょう。 クランクアームの長さがトルクに大きく影響するのでしょう。
それが単気筒ではもろに現れるのかもしれません。
最終目的は多気筒(自己起動)ですから、今度は4気筒で実験してみます。

ボイラーのピンホール修理は面倒ですね。 私も最近は2気圧ぐらいを扱うので
慎重に作らなくてはと思っています。

レスキュー船の活躍動画を拝見しました。
レスキュー船があれば安心して操船できますね。
私もこれ(電動ボート)を作っておこうかな?(同じチャネルの受信機があればOKですよね。)
返信する
ストロークの短縮 (団塊工房)
2015-04-23 10:13:28
 思いついたら実行する事が速いですね。
私もシリンダー上部にあるムダなスペースが気になります、この部分に給気の穴をあけた円柱を詰めたらいかがでしょう。
ストロークの差はトルクにこれほどの影響を与えるか知りませんでした・・・・・。
返信する
いい加減なテストですから当てにはなりません (実習生)
2015-04-23 19:36:22
団塊工房さん、こんばんは。
私もストロークがこんなに影響するとは思いませんでした。
確かにテコの原理からいけば、テコの長さが短くなるんだからこうなるでしょうね。
圧力の上昇がその分を補うと思ったのですが、テコの力の減少による影響が大きかったのでしょうか?

シリンダ上部の空きスペースは影響があるでしょうね。
ただ、この場合はストローク15mmと10mmでどうなるかの実験ですからこのままでいきます。
どっちみちいい加減な実験ですから結果はあまり当てにはなりません。
次回の実験では逆の結果が出るかもしれませんよ。(笑い)
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