何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

やっと発振してくれた  - 反結合発振回路の実験 -

2022-02-20 13:56:00 | 電子工作
2022/02/18(金曜日) 晴れ

この頃は反結合発振回路の実験に明け暮れして失敗を繰り返している。
事の起こりはジャンク品のIFTやLOCを使ってスーパーヘテロダイン方式の
ラジオを作る工作だった。
ヘテロダインでは受信周電波と局部発振回路が発生する高周波を混合して中間周波
という信号を作りだす必要がある。
その局部発振回路のコイルがLOCだ。
そのLOCをいろいろ調整しているとき、ケース内のコアを支えているプラスチック
構造を破断させてしまったのだ。
このためコアが回せなくなって以後の作業ができなくなってしまった。
そこでジャンクIFTを改造してLOCにする工作を始めたのだがこれがうまくいかない。
何度もコイルを巻き直したのだが発振してくれないのだ。
LOCは反結合発振回路を構成している。 
ただし、とても小さくて細い線がフェライトコアー?に巻き付けてある構造になっている。
同じように巻いてもどこか条件に合わないところがあるんだろう。
よし、もっと大きなコイルで反結合発振回路を作って理解を深めようとしたのだが
これもうまくいかない。 なんでだろう・・・

今日はもっと細かい実験ができるようにコイルを3個に分割して、それぞれを移動させて
条件が変化させられるようにして実験してみた。

出力コイル、同調コイル、入力コイルの3つのコイルを独立させて巻いてある。
それを同調コイルと結合させ、その位置を変化させて発振の様子を探る。


同調コイル。 巻き数は200回(途中で巻線が重なったりして巻き戻し・巻き直ししたので
正確に200回ではないけど・・)だ。


インダクタンスの確認。 130μHぐらいだ。


出力コイルと入力コイル。 出力コイルはコレクタ回路に接続する。 20回巻き。
入力コイルは同調コイルの出力をピックアップしてエミッタに入力する。 10回巻き。


出力コイルのインダクタンスは9.5μH。


入力コイルのインダクタンスは3.3μH.


同調コイルに結合して発振実験を始めた。


いきなり異常発振状態だ。 バリコンを回しても周波数は変化しない。


そのテストの様子を動画でご覧ください。




同調コイルにはめ込んだ出力コイル、入力コイルを滑らせて位置や間隔を変化させた。
すると、基本波形?(同調コイルの同調範囲の周波数)が出てきた。


この波形はバリコンを回すとそれに追従して変化する。
そんな実験の様子を動画でご覧ください。










何とか反結合発振回路がうまく働くようになった。
この実験を基にして今度はあの小さなトランジスタ用LOCを作り直そう。


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2 コメント

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Unknown (jan)
2022-02-21 19:55:48
結論は結合度が問題?
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何だかわかりませんが・・・ (実習生)
2022-02-21 20:57:33
JANJANJANさん、こんばんは。
何だかよくわかりませんがいろいろなパラメータが絡み合ってるみたいです。
接近してる方が良い時もあるし、離れた方が良いこともあるし、
この実験では巻き数の多いとき、少ないときの比較がないのが残念ですが・・・
(何度も巻き直すのは大変なのでやりませんでした)

今日、この同調コイルのインダクタンスに合わせて壊れたLOCの代りを作りました。
そうしたらイッぱつで発振OK! 何か拍子抜けしてしまいました。
またヘテロダイン工作に戻ります。 応援をお願いします。
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