ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

29 津島神社の天王と天皇

2009-04-04 09:39:19 | Weblog
『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(日向勤著、梓書院)


●ヒメ 080912 16:35
今、帰りの新幹線に乗ったところです。
今日は長老と別れて、大津の日吉大社を見て、カントクの話にピンときて、予定を変更して安土城と安土城天主信長の館を見てきました。
連続になるけど、夜、ミーティングをやりません?ご都合はどうですか?

●カントク 16:45
 ヒメの勘はあいかわらず鋭いのう。ワシがふと洩らしてしまった話から、安土城を見てくるとは、さすがじゃ。
ヒメは長旅で疲れておろうから、自宅に帰り着いて落ち着いた20時頃ではどうじゃ?

●マル 16:50
レンタカーで山口宇部空港に向かっている途中ですよ。疲れた~。息抜きしたいな。カントク、新宿の「卑弥呼」で飲まない?
長門では、皆さんの「海の道」に関わる、楊貴妃伝説がありましたよ。

●カントク 22:53
マルちゃん、了解。ネットミーティングとリアルミーティングの同時進行としよう。
集まれる人は、20:00にネットか「卑弥呼」で。



<第3回ミーティング>

●ヒメ 20:00
こんばんは。連日のお付き合い、ありがとう。自宅でバスタイムです(私のヌードを想像してね)。
今、書きかけている『壬申の乱殺人事件』よりこっちの方が面白くなってきちゃった。

●カントク 20:03
2度、待ったをかけられたが、津島神社に行くとしよう。
ボクちゃんかヒナちゃん、ちょっと説明してよ。

●ボク 20:06
今、出張で金沢市にいます。
津島神社は、名古屋市に近い津島市にあり、全国に約3千社ある津島神社・天王社の総本社です。中世・近世には「津島牛頭天王社」と称していました。嵯峨天皇より正一位の神階と日本総社の称号を贈られたと伝えられています。
祭神はスサノオで、仏教が入ってきてからは、牛頭天王と習合し、「天王さん」と呼ばれています。

●ヒメ 20:11 
スサノオは「阿弥陀如来」にされたり、「牛頭天王」にされたりしているけど、どういう繋がりなのかしら?

●ヒナ 20:13 
まだ研究室にいますので、いろんなデータは調べられますよ。
スサノオは「蘇民将来」伝説にあるように、疫病退散の神であり、そこからインドの牛頭天王と習合された、という説があります。

●ヒメ 20:15 
そもそも「天王」というのはなんなの?

●ヒナ 20:15 
牛頭天王など、仏教の「天部」の神の名前ですが、中国では、周王朝の歴代の王が「天王」を名乗っています。「天子」である「王」という意味です。

●ヒメ 20:17 
「天王」と「天皇」との関係はどうなの?

●ヒナ 20:18 
4~5世紀に中国の五胡十六国時代の北燕などの8王朝18人が天王と称したあと、今度は倭王がこれを受け継ぎ、「天王」と称したという説があります。
推古朝から中世にかけて「〜〜天皇」ではなく「〜〜天王」と書く例がかなり多いので、推古朝あたりまでは天王だった可能性が高い、という説ですが、学界では定説にはなっていません。

●ヒメ 20:22 
倭王が「天王」と言ったとすると、それは周王の「天王」を受け継いだ可能性もあるわよね?北燕王の「天王」を受け継いだかどうかはわからないよね。
それと、スサノオが「天王さん」と呼ばれているのは、仏教が伝来して「牛頭天王」が伝わる以前からの可能性もあるわよね。

●カントク 20:26 
ヒメの推理力はさすがだな。
日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国-霊の国の古代史』が、まさに同じことを展開しているよ。

(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)


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