ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

神話探偵団135 記紀神話の9つの真偽判断基準

2022-07-05 08:59:12 | スサノオ・大国主建国論

2-1⑶ 記紀神話の9つの真偽判断基準

 刑事裁判での供述の真偽判断の基準は、手元に司法研究所などの資料がないのでおぼろげな記憶によりますが、「客観的証拠との整合性」「経験則からみた合理性」「不自然な変遷のない首尾一貫性」などが、事例分析や行動心理学などをもとに挙げられていました。

 歴史学においても、文献の真偽判断に判定基準を設けていると思いますが、私なりに「記紀神話8世紀創作説」への批判として「神話の真偽判断基準」について9つの基準を考えてみました。

① 客観的物証との整合性

 この客観的物証との整合性という真偽判断基準については、何人も異存はないと思います。

 問題はこの基準を誤解し、「考古学的裏付けのない神話は虚偽」と決めつける論理的誤りがみられることです。かつて「出雲にはめぼしい考古学的発見がないから、スサノオ・大国主神話は後世の創作である」という主張を大和中心史観の歴史家たちがあたかも定説であるかのように主張していましたが、論理的には「スサノオ・大国主神話には、現在のところ考古学的な裏付けがない」としか当時は言えなかったはずなのです。

 案の定、荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡での国内最大の大量の青銅器(銅矛・銅剣・銅鐸)の発見により、スサノオ・大国主神話は強力な物証による裏付けをえました。古事記に書かれている出雲と大和の大国主・大物主連合の成立が、銅矛・銅剣(筆者説:銅槍)・銅鐸圏の統一として荒神谷・加茂岩倉両遺跡により証明されました。 

 

 「物証で裏付けられた神話は歴史的史実」「物証の裏付けがないからといってその神話を虚偽とすることはできない」という原則をまず確認すべきと考えます。

 

② 他文献との整合性

 『古事記』には、大国主は少彦名(すくなひこな)と「国を作り堅め」、少彦名の死後には、大和の大物主と「共に相作り成」し、その国名を「豊葦原の千秋長五百秋(ちあきのながいほあき)の水穂国」としており、『日本書紀』一書(第六)もまた、大国主と少彦名が「力をあわせ、心を一つにして、天下を経営す」とし、動植物の病や虫害・鳥獣の害を払う方法を定めて「百姓、今にいたるまで、恩頼を蒙(こうむ)る」と伝えています。

 さらに『出雲国風土記』は大国主を「五百つ鉏々(いおつすきすき)取り取らして天の下所造らしし大穴持命」とし、『播磨国風土記』は「大水神・・・『吾は宍の血を以て佃(田を作る)る。故、河の水を欲しない』と辞して言った。その時、丹津日子、『この神、河を掘ることにあきて、そう言ったのであろう』と述べた」と大国主親子が大国主が鉄先鋤より水利水田稲作を普及させた天下経営王であることを伝えています。そして、今に至るまで米俵の上に乗った大国主像は崇拝されているのです。

 また、『日本書紀』はスサノオが御子の五十猛(いたける=委武)と新羅に渡ったとしていますが、『後漢書』は「倭奴国奉貢朝賀・・・光武賜以印綬」と書きその「漢委奴国王」の金印は志賀島で江戸時代に発見され、さらに59年には倭人の4代目新羅国王・脱解(たれ)が倭国王と国交を結んだことが『三国史記』新羅本紀に書かれています。

      

 天皇中心史観の予断にとらわれないなら、新羅に渡ったスサノオこそ新羅国王・脱解と国交を結んだ倭(い)国王であり、その2年前に漢皇帝から金印を与えられた委奴(いな)国王もまた、イヤナギから「知海原(海原を知らせ=支配せよ)」と命じられたスサノオとみるべきなのです。なお、後述のように古事記記載や天皇の即位の統計的分析からスサノオの即位年は紀元60年頃となるなど、スサノオが委奴国王(いなのくにのおう)であることは、拙著『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』で証明しています。

 記紀の記載が他の国内資料や今に受け継がれている伝承、外国文献と整合しているかどうかは、真偽判断に欠かせない重要な基準となります。

 

③ 後世史実との整合性

 安定した平安時代の基礎を築き、空海・橘逸勢とともに日本三筆とされた第一流の文人であった52代・嵯峨天皇(桓武天皇第2皇子)は、「素戔嗚尊(すさのおのみこと)は即ち皇国の本主なり」として正一位(しょういちい)の神階と日本総社の称号を尾張の津島神社に贈り、66代一条天皇は「天王社」の号を贈っています。

           

 記紀に書かれたスサノオ・大国主一族の建国に対し、嵯峨天皇はスサノオを「皇国の本主」とし、一条天皇は「天王」として認めているのです。7世紀からの「天皇」呼称の前に、スサノオには「天王(あまの王:てんのう)」と呼ばれており、「てんのうさん」として民衆から支持されていた通称名を天皇家が追認したと考えられます。

 このように、後世の資料・伝承などとの整合性は記紀の真偽判断には欠かせません。

 

④ 地名・人名との対応

 皇国史観は天照(アマテル:本居宣長説はアマテラス)の宮殿のある高天原(たかまがはら)を天上の国としましたが、古事記はその場所を「安河(やすのかわ)・天安河(あまのやすのかわ)」のある「筑紫(ちくし)日向(ひな)橘小門(たちばなのおど)阿波岐原(あわきばる)」とし、「○○県△△市□□町大字××」のように具体的に地名を記しています。

 調べてみると、福岡県の「旧甘木市」(古くは天城の可能性大)には「夜須(やす)川(安川・山見川)や「蜷城(ひなしろ)」「美奈宜・三奈木(みなぎ=ひなぎ)」「荷原(いないばる=ひないばる)」があり、そのすぐ東には 女帝・斉明(さいめい)天皇と中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)が百済救援の朝倉橘広庭宮を置いた「橘」があり、さらにその東には「杷木」地名があり「阿波岐原=あ杷木原」と符合しており、地名からみて高天原(天原の高台)はこの地の可能性が高いと考えます。―『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)参照 

 この高天原からのニニギの天下りについても、高天原→猿田(佐田)→浮橋(浮羽)→丘(日田)→久士布流岳(久重山)→高千穂峰(々)→阿多・吾田(阿多)、竹屋(同)、長屋(同)、笠沙(同)と記紀記載の地名がそのまま現代に残っているのです。

      

 さらに、古事記はアマテルの子・孫で大国主に国譲りさせたホヒ(菩比:穂日)・ヒナトリ(建比良鳥、武夷鳥・天夷鳥、武日照、日名鳥)親子の名前がでてきますが、出雲の揖屋(いや)のイヤナミ・イヤナギ(伊邪那美・伊邪那岐)名のように古代人は地名ゆかりの名前をつけることが多いことからみて、ヒナトリは「蜷城(ひなしろ)」「比良松」地名のあるこの地で生まれた御子の可能性が高いと考えます。

 記紀の真偽判断にあたっては、現代にまで継承性の高い地名やその地ゆかりの名前の人物の伝承などと符合するかどうかの検討が真偽判断には欠かせません。

 

⑤ 統計的検証との整合性

 記紀をもとに古代の天皇の在位年について初めて統計的検証を行い、約10年であることを明らかにしたのは安本美典元産能大教授です。―『卑弥呼の謎』(講談社新書)など多数

 安本氏は天照大御神(筆者:アマテルと表記)の即位年を220~250年、神武天皇在位年を270~300年と推定していますが、私はさらに古事記をもとに始祖神・天御中主まで遡り検討しました。―『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』参照

 古事記では天御中主から薩摩半島南西端の笠沙天皇家3代目の彦瀲(ウガヤフキアエズ:大和天皇家初代のワカミケヌ=神武の父)までは16代(別天つ神4代+神世7代+高天原2代+笠沙天皇家3代)ですが、『新唐書』によると遣唐使は天皇家の祖先を「初主號天御中主(あめのみなかぬし)、至彦瀲(ひこなぎさ)、凡三十二世、皆以「尊」爲號(ごう)、居筑紫城。 彦瀲(ひこなぎさ)子神武(じんむ)立」と伝えた(自言)とされ、16代の欠史がみられるのです。そして、その16代の空白を埋めるように、古事記はスサノオ・大国主7代、鳥耳を妻とした大国主10代の合計16代の系統を載せ、大国主の国譲りへと続けているのです。

 この事実は出雲でイヤナギから生まれたスサノオの異母妹の筑紫のアマテル1と大国主に国譲りさせたアマテル2は襲名した6代ほど離れた別の人物である可能性が高いことを示しています。私の母方の祖母の一族では代々「太郎右衛門」を襲名していることをみても、襲名の伝統は古くからあり、記紀などに異なる時代に登場するスサノオやアマテル、大物主、武内宿禰なども、襲名していた可能性は高いと考えます。―『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)参照

 古事記に登場する王名順に、はっきりとしている31~50代天皇の即位年をもとに最小二乗法で推計すると、天御中主は紀元前53年頃、スサノオは紀元60年頃、大国主は122年頃、卑弥呼(アマテル2)は225年頃、ワカミケヌ(神武天皇)は277年頃、10代ミマキイリヒコ(崇神天皇)は370年頃の即位となります。

 王の確実な年齢や在位年数からより古い時代の王の年齢や在位年数の統計的分析は、後世の錯誤や創作の入りにくい予測値として重要視されるべきです。

 

⑥ 不自然・不合理記述の合理的解釈

 大和初代天皇の年齢を古事記137歳(日本書紀127歳)、10代崇神天皇168歳(120歳)とするなど、初代から16代の天皇の年齢は異常に長くなっています。

 この記載から、「記紀神話は信用できない、後世の創作である」という説や、「春秋2倍年であった」などの解釈が見られますが、合理的な推理でしょうか?

 まず、小説から考えてみていただきたいのですが、創作するなら本当らしく装うはずであり、わざわざ誇張して桁外れた長寿にするという創作理由がみあたりません。

 次の「春秋2倍年説」ですが、そもそも漢の時代から朝貢交易を行い、スサノオの異母弟の月読の名前や神無月・神在月の出雲での神集いの行事からみてスサノオ・大国主建国には中国に倣った暦があったと見るべきであり、さらに遣隋使・遣唐使などで中国文化に精通していた記紀作者たちが、敢えて「春秋2倍年」を使い後進性を中国・韓国にアピールすることなど考えられません。

 私は16代のスサノオ・大国主一族の建国の歴史を隠すとともに、後世にその事実を秘かに伝え残すために、敢えて16代の天皇の年齢を倍にするという不自然な記載を太安万侶らは行ったと推理しています。

 「不自然不合理神話」を記紀作者の無能性や空想性、他神話からの模倣性など、日本の後進性・非文明性から説明するという「拝外卑下史観」から卒業し、「不自然不合理神話の合理的解釈」の可能性をまず徹底的に考えるべきです。

 

⑦ 神話的表現による史実記載

 古事記には、イザナギが殺したカグツチの血から神々が生まれたという神話や、イザナギの体に付いた黄泉の国の汚垢(けがれたあか)からスサノオやアマテル(天照)、ツキヨム(月読)が生まれたという神話、スサノオが殺したオオゲツヒメ(大気都比売・大宜都比売:イヤナギ・イヤナミの御子、筆者説はオオキツヒメ)の死体から蚕や稲・粟・小豆・麦・大豆が生まれたという神話が見られます。

 典型的な神話的表現のように見られていますが、甕棺や「柩・棺(ひつぎ=霊継ぎ)」の内側が丹(に)で塗られていることからみて、子宮(ひな=霊那=霊が留まる場所)の血の中から赤子が産まれるという「黄泉帰り」の再生思想があったことが明らかです。

 また播磨国風土記には「(大神の)妹玉津日女命、生ける鹿を捕って臥せ、その腹を割いて、稲をその血に種いた。よりて、一夜の間に苗が生えたので、取って植えさせた。大国主命は、『お前はなぜ五月の夜に植えたのか』と言って、他の所に去った」や「大水神・・・『吾は宍の血を以て佃(田を作る)る。故、河の水を欲しない』と辞して言った」という記載があります。

 現代人の考えではなく、古代人の黄泉帰り思想から同時代的に解釈すべきであり、カグツチを産んでイヤナミが亡くなりその子孫栄えたことやオオゲツヒメが養蚕や五穀栽培を開始したことを、古代人はカグツチの血やオオゲツヒメの死体からそれらが生まれたとする伝承神話的な表現が生まれたと考えられます。

 スサノオ・大国主神話の解釈は、現代的な合理性判断基準ではなく、古代人の宗教・思想から判断し、神話的表現で書かれた真実の歴史の探究を行うべきです。

 

⑧ 天皇家不名誉記述は真実への入口

 高天原から天下りした笠沙天皇家3代の「ニニギ―ホオリ(山幸彦・ホホデミ)―ウガヤフキアエズ(彦瀲)」について、古事記は初代のニニギが美しい阿多都比売(あたつひめ)を妻とし醜い石長比売(いわながひめ)を親の元に返したので呪いをかけられ、「天皇命等之御命不長也(天皇らの御命は長くないなり)」とする一方で、子のホホデミは「伍佰捌拾歲(五百八拾歳)」としており、その子の大和天皇家の初代・ワカミケヌ(8世紀に神武天皇の忌み名)の137歳よりも桁外れた長寿としています。

 この580歳というのは神話によく見られる誇張とも言えますが、天皇らの「御命不長也」と不敬にあたる表現で書きながらホホデミを「五百八拾歳」と太安万侶が書いたことをみると、単なる神話的誇張表現とみるわけにはいきません。

 太安万侶は天武天皇に「諸家のもたる旧辞及び本辞、すでに正実に違い、多く虚偽を加う。・・・偽りを削り實(実)を定め、後葉に流(つた)えんと欲す」と命じられ、「旧辞・本辞」と「帝紀」(天皇の系譜)を稗田阿礼に「誦(よ)み習わし」て古事記を編纂したのであり、百歳を越える長寿の天皇を記載しながら、「天皇命等之御命不長也」と書くのは首が飛びかねない大問題であったはずです。

           

 可能性としては、太安万侶が参考にした「本辞・旧辞」が天皇短命説・長命説のどちらで書かれ、太安万侶がどう調整したか、です。

 この「本辞・旧辞」とは、『日本書紀』に記された620年(推古天皇28年)に聖徳太子と蘇我馬子が編纂した「国記」と考えられ、中大兄皇子による蘇我入鹿暗殺の際に「蘇我蝦夷等誅されむとして悉に天皇記・国記・珍宝を焼く、船史恵尺(ふねのふびとえさか)、即ち疾く、焼かるる国記を取りて、中大兄皇子に奉献る」と記されている「国記」以外には考えれられません。

 その蘇我氏作成の「国記」には、前述のように天御中主からウガヤフキアエズ(彦瀲)まで32代の王の系譜が書かれていたのに対し、天武天皇は「スサノオ・大国主16代の建国を目立たなくし、天皇家中心の建国史に書き換えよ」と命じた可能性が高く、そこで苦慮した太安万侶は襲名したアマテル3人(スサノオの異母妹、大国主の筑紫妻の鳥耳、卑弥呼)を合体してスサノオ・大国主16代分を省き、代わりに16代の大和天皇の年齢を倍にする細工を行うとともに、笠沙天皇家のウガヤフキアエズを580歳(36歳×16代)と不自然に水増しして、スサノオ・大国主16代分を省いた構成としたと私は考えます。―『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』参照

 スサノオ系の「大海人(おおあま)皇子=大天皇子=天武(あまたける)天皇」は、太(多・意富)氏を始めスサノオ・大国主系の豪族の助けをえて壬申の乱で勝利しており、天武朝では乱後にスサノオ・大国主系を重用しながら天皇中心の集権体制を築く必要があり、太安万侶はその期待に応え、スサノオ・大国主建国史を抹殺することなく系譜や水利水田稲作の功績などを伝え、真実の歴史を伝える手掛かり(16代天皇2倍年、ウガヤフキアエズ580歳)を残しながら、天皇中心史へと「国記(本辞・旧辞)」を書き換えたものと考えます。

         

 その他、大和天皇家の初代ワカミケヌ(後世の忌み名:神武天皇)を「若御気怒」などと書くのではなく「若御毛沼」と「毛むくじゃらの毛人」を思わせる漢字を当て、その大和の皇后・ホトタタライスズキヒメ(富登多多良伊須須岐比売:ホトは女性器、多多良は真っ赤なタタラ製鉄炉)をワカミケヌの死後、薩摩半島阿多で生まれた長男・タギシミミ(多芸志美美、手研耳)が妻とし、ホトタタライスズキヒメの子のカムヌナカワミミ(神沼河耳)たちが殺すなど、古事記には天皇家の名誉とならないような記述が多く見られ、これらは全て真実の歴史を伝えている可能性が高いと考えます。

 

⑨ スサノオ・大国主一族有利記述の解釈

 古事記の高天原神話では、出雲で生まれた長兄のスサノオはイヤナギから「海原を知らせ」と命じられながら、母の根の堅州国に行きたい」と「八拳須(やつかひげ)(むね)の前にいたるまで啼きいさちき」、アマテルとの後継者争いでは「営田の畔を離ち、溝を埋め」「殿に尿をまり散らし」「忌服屋に斑馬を逆剥ぎにして堕とし入れ」、さらにはオオゲツヒメを殺すなど、泣き虫乱暴者・殺人者として描かれていますが、出雲ではクシナダヒメ(櫛名田比売)を助け、ヤマタノオロチ王を討った英雄として描かれ、スサノオの「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠(つまご)みに 八重垣作る その八重垣を」の歌は古事記に登場する最初の歌であり、紀貫之は古今和歌集で「和歌の始祖」としてスサノオとシタテルヒメ(下照比売:大国主の娘で暗殺された天若日子の妻。「夷振(ひなぶり)」の歌を詠む)の名を挙げています。

  

 前述の大国主が少彦名(すくなひこな)と「国を作り堅め」、少彦名の死後には、大和の大物主と「共に相作り成」し、その国名を「豊葦原の千秋長五百秋(ちあきのながいほあき)の水穂国」としたという記載を始め、スサノオ・大国主一族を讃えた記載は、基本的に真実を伝えているとみてよいと考えます。

 なお、スサノオを貶めた「母の根の堅州国に行きたいと八拳須(やつかひげ)(むね)の前にいたるまで啼きいさちき」という記述はスサノオが出雲でイヤナミから生まれた長兄であることを示しており、イヤナミの死後に筑紫にやってきたイヤナギが筑紫日向(ちくしのひな)でもうけた筒之男3兄弟(住吉族)や綿津見3兄弟(金印が発見された志賀島を拠点とする安曇族)、アマテル・ツキヨミ(月読:壱岐)より年長の長兄であることを示しています。イヤナギはイヤナミ亡き後に筑紫で妻問いしてスサノオの異母弟・異母妹をもうけたのです。

 太安万侶はアマテルを姉、スサノオを弟と記載しながら、秘かに「母の根の堅州国に行きたい」とスサノオが「青山は枯山の如く泣き枯らし、河海は悉に泣き干し」たという神話的表現で煙幕を張りながら、スサノオが長兄であることを秘かに伝えているのです。

 このようにスサノオ・大国主一族に対し、相反する記述があるときは、一族に有利な記述こそ真実の歴史としてその背景を検討すべきです。

 

 以上、記紀神話の真実性の判断基準として、9つの指標を示しましたが、以下の分析ではさらに具体的に検討していきたいと考えます。

 なお、「物証の裏付けのない神話は後世の架空の創作」「ヤマタノオロチ退治のように古事記にしか書かれていない記述は虚偽」「矛盾した記載は疑わしい」「神話にでてくる地名は小説などと同じで後世の細工」「統計的推計よりは具体的記述こそ重要」「不自然・不合理記述は創作の証拠」「神話的表現は神聖性を高めるため」「天皇家不名誉記述やスサノオ・大国主一族有利記述は後世の脚色の証拠」などのこれまでの神話真偽判断基準と対比しながら判断いただければ幸いです。

 

□参考□

<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)

 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)

<雑誌掲載文>

 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)

 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)

 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)

 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)

 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)

 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)

 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)

 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)

<ブログ>

  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina

  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/

  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/

  邪馬台国探偵団         http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/

  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

 

 

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「縄文ノート144 琉球の黒曜石・ヒスイ・ソバ・ちむどんどん」の紹介

2022-06-27 20:10:58 | 縄文文明

 はてなブログに「縄文ノート144 琉球の黒曜石・ヒスイ・ソバ・ちむどんどん」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/

 琉球の黒曜石・ヒスイ・ソバ・ちむどんどんをもとに、琉球を起点とした交易と言語から日本列島人起源について考えてみました。

 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、日本列島人起源論・縄文論とスサノオ・大国主一族の建国、琉球弁と出雲弁の関係、海人族のルーツなどについて、考えてみていだければ幸いです。 雛元昌弘

 

□参考□

<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)

 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)

<雑誌掲載文>

 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)

 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)

 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)

 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)

 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)

 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)

 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)

 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)

<ブログ>

  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina

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  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/

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「帆人の古代史メモ112 沖縄復帰50年記念 特別展『琉球』」の紹介

2022-06-25 17:41:23 | 日本文明
 ライブドアブログ「帆人の古代史メモ」に「112 沖縄復帰50年記念 特別展『琉球』」をアップしました。http://blog.livedoor.jp/hohito
最終日直前の23日、東京国立博物館の「沖縄復帰50年記念 特別展『琉球』」(5月3日~6月26日)を見てきました。「王国時代の歴史資料・工芸作品、国王尚家(しょうけ)に伝わる宝物に加え、考古遺物や民族作品などのさまざまな文化財が一堂に会します」という案内に惹かれてでした。
 戦災を免れた琉球王家ゆかりの独特のデザインの漆工芸や衣装や、中国の影響の濃い書画など、初めて目にする豪華な国宝や模造復元は、明・清の朝貢国となり、日本と明・清、朝鮮、東南アジアなどを結んだ中継貿易の「万国津梁(ばんこくしんりょう:津=港、梁=橋)」の海人族の琉球国の文化の広がりと交易の豊かさを感じました。
私は日本列島人起源論では、「海の道」を通ったドラヴィダ系海人(あま)・山人(やまと)族中心説であり、約2.7万年前の石垣島白保の旧石器人の日本最古の前身骨格をはじめとした考古遺物や、縄文時代の対馬暖流を利用した琉球~北海道間の貝・黒曜石・ヒスイ交易、古事記に書かれた初代大和天皇の母・祖母が龍宮(筆者説=琉球)の姉妹であるという記載など大和天皇家との関係、日本語の琉球弁伝播説などに興味があったのですが、琉球と日本の関係についての展示はほんの付け足しで回避されていました。―「『龍宮』神話が示す大和朝廷のルーツ」「言語構造から見た日本民族の起源」(季刊日本主義)等参照
2018年4~6月にすでに「沖縄の旧石器時代が熱い!」が国立科学博物館で行われていましたから2番煎じは避けて当然なのですが、当時はスサノオ・大国主建国論に集中していて見に行けておらず、今回はない物ねだりでした。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」では、壱岐・対馬の海人族のスサノオ・大国主の建国と、「アマミキヨ」始祖伝説があり、縄文時代に対馬暖流を利用して琉球~北海道間の貝・黒曜石・ヒスイ交易を行っていた琉球海人族との関係について考えてみていだければと思います。 雛元昌弘

□参考□
 <本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団  http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

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「縄文ノート143 「124 『ヒナフキンの縄文ノート』一覧」の修正」の紹介

2022-06-21 11:06:55 | 文明論
 はてなブログに 「縄文ノート143 「124 『ヒナフキンの縄文ノート』一覧」の修正」」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
岡本太郎氏は「縄文に帰れ」でしたが、私はさらに遡り「アフリカに帰れ」「イモ・マメ・魚・昆虫食に帰れ」になりつつあります。
ウクライナ戦争と気候変動・アメリカの化石水枯渇が世界的な食料危機を招いてきていますが、森林を破壊してきた農業と砂漠化を進めた過放牧、化石水依存の工業型農業・畜産からの転換とともに、アフリカの森林保護(太陽エネルギー利用への転換)を前提としたイモ・マメ・水田農業の内発的発展とその結果としての人口抑制が喫緊の課題と考えています。
私ははてなブログの「ヒナフキンの縄文ノート」において、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の批判から、彼のオリジナルの「嘘話文明進化説」を除くとジャレド・ダイアモンド氏説のコピーであることがわかり、ダイアモンド氏の本を集中的に読んでいますが、旧約聖書教(ユダヤ・キリスト・イスラム教原理主義)が果たしてきた「侵略・殺戮・絶滅・奴隷化・略奪」宗教の役割を隠し、それらをチンパンジーからヒトになった人類そのものの原罪に置き換えるという「西欧・白人・男性・軍人中心史観」の「科学的な装いの嘘話」(ユダヤ教を科学的な装いで擁護、パレスチナ占領・支配の思想的根拠)の創作であると考えるに至りました。ユダヤ人・白人の新たな「科学的装いの嘘話」です。
占領地カナンから追放され、差別・迫害・虐殺されてきた苦難の歴史を背負ったユダヤ人が、その歴史・宗教を擁護するためにこのような新たな「ダイアモンド・ハラリ教」を作りたくなった心情はわかりますが、この新たな「残虐なチンパンジー進化説」の嘘話によりイスラエル建国や西欧中心のグローバリズムを正当化しようとすることについては、批判せざるをえません。私はユダヤ人差別・迫害・虐殺は許すことはできませんが、ユダヤ人思想家(差別・迫害を知的に乗り越えようとする高い能力は認めますが)の歴史の歪曲とパレスチナ占領・支配は同じく認めるわけにはいきません。
そのためには、アフリカのサルからヒトになり、日本列島にやってきた数万年の歴史・文化の全研究こそ一番の手掛かりであり、世界で活躍している若い世代にバトンタッチしなければと考えています。この作業は、世界の中で珍しいY染色体D型で、もち食を好み、神山天神信仰の霊(ひ)宗教を維持し、女神信仰・女王国の歴史を持つ日本列島人こそ可能であると考えています。
白亜紀末の大絶滅がなければ恐竜を祖先に持つ鳥が一番進化していたという説や、マメ・昆虫食が脳の進化に果たした役割、視界が遮られる森林での集団活動による言語の発達、ノーム・チョムスキー氏の言語論やハラリ・ダイアモンド氏批判など、書きたいことが多いのですが、しばらくは、「スサノオ・大国主建国論」のまとめに集中したいと考えています。
したがって、この連載はとぎれとぎれになることをご容赦下さい。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、日本列島人の起源に遡り、縄文時代からの内発的発展としてスサノオ・大国主一族の建国を検討していただければ幸いです。雛元昌弘



□参考□

<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

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「縄文ノート142 もち食のルーツは西アフリカ」の紹介

2022-06-19 18:02:11 | 日本民族起源論
 はてなブログに「縄文ノート142 もち食のルーツは西アフリカ」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
私が「イモもち」に関心を持ったのは、鳥浜・三内丸山縄文遺跡で発掘されたヒョウタンの原産地がニジェール川流域であることを知り、ナイジェリアで「アフリカ水田農法」の指導を行っている若月利之島根大名誉教授から「イボ族(とヨルバ族)の主食はヤムもち(日本の自然薯と同種)で、大鯰と一緒に食べるのが最高の御馳走。古ヤムのモチは日本のつき立てものモチよりさらにおいしい。貝は大きなタニシをエスカルゴ風に食べます。男性の精力増強に極めて有効」という返事をいただいてからでした。
もちが大好きな私としては、「もち食のルーツ」を確かめないわけにはいきません。
ナイジェリアで縄文人由来のY染色体D型人が見つかり、共通の祖先から分岐したY染色体E型人がナイジェリアを含む熱帯雨林地域に多いことから、「もち食文化」もまた西アフリカからヒョウタン容器に入れられて日本列島に持ち込まれた可能性についてまとめました。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」では、「葦原中国」「水穂国」の建国について書いてきましたが、縄文時代からの豊かなイモ・マメ・雑穀・魚介食の伝統のうち、出雲国風土記の嶋根郡・楯逢郡の「芋(サトイモ)」、意宇郡・嶋根郡・秋鹿郡・楯逢郡・飯石郡・大原郡の「薯蕷(やまのいも)」と“日本三大芋煮”のうちの1つとされる津和野の郷土料理「芋煮」の関係など、縄文人のアフリカからの「もち食」文化について考えてみていだければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
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「縄文ノート141 魚介食進化説:「イモ・魚介、ときどき肉食」その2」の紹介

2022-06-11 20:24:08 | 人類進化
 はてなブログに「縄文ノート141 魚介食進化説:「イモ・魚介、ときどき肉食」その2」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
私が西欧中心史観の「肉食進化説」を批判するようになったのは、縄文社会研究で「縄文狩猟社会説」と「縄文人ドングリ主食説」に反発したことからでした。
その出発点は、私などの戦後に育った世代の生活実感として、そもそも肉食はめったいないごちそうであり、瀬戸内海の沿岸では毎日のように魚介類を食べていたことや、夏休みに田舎に行くと、1か月の間、毎日網を持って従兄弟と川に行き、時々、海にも行き、キスやハゼを釣り、アサリ・ハマグリ・マテ貝などを獲っていた体験にあります。春には、毎年、親戚一同で潮干狩りに行くなど、川や海の幸は実に豊かだったのです。
また従兄弟たちと和舟で艪を漕いで釣りをし、千歳空港でイタオマチプ(板綴り船)の展示をしていた秋辺得平氏(元北海道アイヌ協会副理事長)に出会い、「アイヌは漁民である」「沖縄のサバニと同じ構造」と聞いたことも、旧石器・縄文時代からの魚食文化に確信を持たせました。
さらに、「栗(九里)よりうまい十三里」という江戸から十三里の川越のサツマイモの売り文句ではありませんが、私はサツマイモや里芋、山芋、ジャガイモなどの「イモ好き」であり、米などの穀類以前の主食がドングリ・クリであるとはとうてい考えられませんでした。播磨の母方の田舎で、十五夜の縁側のお供えが生の里芋であり、甘いダンゴではなかったのでガッカリしたことは子ども心に忘れられませんが、全国各地で同じように芋祭りが行われており、正月の丸餅の雑煮のルーツは里芋の輪切りという話もラジオで聞いて知っていました。また、昔はおやつとしてそら豆や大豆、葛湯やきな粉・はったい粉(香煎、麦焦がし)もよく食べていました。
このように、昔の多くの日本人の生活や祭りなどの伝統からみて、人類の起源に遡ってみても「肉食進化説」は私にとては信じられるものではなく、「海辺の熱帯雨林人類進化説」「糖質・DHA食(イモ・魚介食)人類進化説」「縄文人イモ主食説」「縄文農耕鳥獣害対策狩猟説」などについてこれまで書いてきましたが、今回は「魚介食進化説」について補強しました。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」では、米鉄交易による「葦原中国」「水穂国」の建国について書いてきましたが、縄文時代からの豊かなイモ・マメ・雑穀・魚介食の伝統と食文化についても検討し、縄文人のアフリカからのルーツから連続して考えてみていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
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「縄文ノート140補足:Y染色体・ミトコンドリア図の追加」の紹介

2022-06-09 06:00:42 | 日本民族起源論
 はてなブログ「縄文ノート140 イモ食進化説―ヤムイモ・タロイモからの人類誕生」(220603)に次の2つの図を追加するとともに、図6からの図番号を入れ替えました。
https://hinafkin.hatenablog.com/
 「肉食・狩猟民史観」「男性中心史観」「ウォークマン史観」「西欧中心史観」の思い込みにより、水・果物・イモ・魚介類などの豊かな熱帯・亜熱帯の「海・海辺の道」ではなく、水や食料の乏しい砂漠地帯や草原地帯での狩りをしながらの人類大移動の思い込みが強いのですが、図9は珍しく「海・海辺の道人類拡散説」をとっています。
 また、図9のY染色体遺伝子は男性だけに継承されるのに対し、図10のミトコンドリア遺伝子は女性だけに継承されるのですが、両者はいずれもアフリカの熱帯雨林地域をルーツとして家族ぐるみの集団で移動したことを示しています。
なお、図10では日本列島のB型は草原の道をやってきたとしていますが、南方系のヒョウタンやウリ、リョクトウ・シソ・エゴマなどが鳥浜遺跡などで見つかっていることからみて、寒冷な草原地帯を通っての伝播は考えれらません。
 次回は、魚介食について書きます。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」では、弥生人(中国人・朝鮮人)による縄文人征服説をとらず、縄文時代からスサノオ・大国主建国は連続した内発的・主体的発展であるとしてきており、その縄文人のルーツがニジェール川・コンゴ川流域の海岸部の熱帯雨林からアフリカ東部湖水地方、さらにインド、東インド・東南アジア高地、スンダランドを経て「海の道」を日本列島にやってきたとしてきており、人類誕生から縄文社会をへてスサノオ・大国主建国にいたる全体像の把握に向けた参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

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「縄文ノート140 イモ食進化説―ヤムイモ・タロイモからの人類誕生」の紹介

2022-06-03 18:01:02 | 進化論
 はてなブログに「縄文ノート140 イモ食進化説―ヤムイモ・タロイモからの人類誕生」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 ヘブライ大学教授のユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』の「第2部 農業革命」批判を書いていますが、「ユダヤ人によるアラブのイスラエル占領・建国を正当化するための嘘話人類史観」のお粗末なトンデモ説の批判は楽しくもなく、先に私の「アフリカ熱帯雨林人類起源説」「糖質・DHA食進化説」の補強を行いたいと考えます。
 私の縄文への取り組みは、次女が青年海外協力隊員として赴任していたニジェールに見事なヒョウタン細工やイネがあることを知り、ヒョウタンの原産地がニジェール川流域であることを確かめ、若狭の鳥浜貝塚(12000~5000年前)の南方系のヤシの実やヒョウタン・リョクトウ・シソ・エゴマ・コウゾ属・ウリのルーツ探しからの縄文研究でした。
 そして、ジャポニカ・インディカの原産地、Y染色体D型族(縄文人)・E型族が住んでいたアフリカの場所、「主語-目的語-動詞」言語族のアフリカのルーツ、イネ科3大穀物(米・小麦・トウモロコシ)のアフリカ単一起源仮説、糖質・DHA食による頭脳発達、ゴリラ・チンパンジー・ボノボの生息地、サバンナ雑穀農耕文化(中尾佐助説)、倭音倭語の農耕・宗教語のドラヴィダ語起源説(大野晋説)、風土記に見られるイモ食や各地に残る芋祭・芋行事食などから、私はサルからヒトへの「肉食進化説」に対し「糖質・DHA食進化説」を、「人類誕生サバンナ説」に対し「人類誕生アフリカ熱帯雨林説」、「穀類農耕説」に対し「イモ農耕説」を展開してきました。
 今回は「イモを食べてサルからヒトになった」という「イモ食進化説」の補強を行いました。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」では、米鉄交易による「葦原中国」「水穂国」の建国について書いてきましたが、私は縄文時代からのスサノオ・大国主建国は内発的な連続した発展説であり、弥生人(中国人・朝鮮人)征服説には立っておらず、稲作より前の「縄文焼畑農耕・水辺水田農耕」では何が栽培されていたのか、風土記に見られるイモ食や各地に残る芋祭・芋行事食などから考えてみていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート139 『サピエンス全史』批判5 狩猟採集民の『平和と戦争』」の紹介

2022-05-23 17:56:41 | 進化論
 はてなブログに「縄文ノート139 『サピエンス全史』批判5 狩猟採集民の『平和と戦争』」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 ウクライナでのロシア兵の殺戮・略奪行為について、私は遊牧民モンゴル軍の侵略・支配の影響や、ツァーリ(皇帝)のロシア帝国軍やスターリンのソ連軍の伝統を考えるとともに、旧約聖書に書かれた神の命令を考えないわけにはいきませんでした。
 一方、人類誕生と進化について、私はユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』の批判を進めてきており、ここに「平和か戦争か」について、採集漁労狩猟民の縄文人と狩猟遊牧民のユダヤ人の末裔のハラリ氏との大きな違いを実感せずにはおれません。
 縄文人の母系制社会の「未来志向・生類生命尊重・生活文化充実・自然継承・持続可能型農耕」の霊(ひ)信仰の八百万神宗教と、狩猟遊牧民の「終末思想・絶滅思想・天国再生思想・選民優生思想・男性優位思想」の一神教の違いです。
 ユダヤ人がカナンの農民たちを殺戮により征服したのは「汝らは人類であるが、世界の他の国民は人類にあらずして獣類である」「涜神者(非ユダヤ人)の血を流す者は、神に生贄を捧ぐるに等しき」「他民族の有する所有物はすべてユダヤ民族に属すべきものである」などと命令した「ヤハウエ神」の嘘話を信じ、キリスト教徒がアフリカ・アジア・アメリカで多くの国を植民地化し、奴隷制度を作り上げることができたのは「ゴッド・イエス・聖霊」を信じて団結しその命令に従ったからだという歴史の代わりに、ハラリ氏は「神の嘘話による団結」はホモ・サピエンスが誕生から持っていた認知革命であるとしてすり替えています。
 今回は「第1章 唯一生き延びた人類種」「第2章 虚構が協力を可能にした」につづく、「第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし」について批判しています。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としては、全人類の宗教史の中に「縄文宗教を受け継いだスサノオ・大国主の八百万神信仰」をどのように位置づけることができるのか、検討を行う上での参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
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  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
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「帆人の古代史メモ 『琉球論8 天皇家と沖縄を考える―龍宮=琉球説から』」の紹介

2022-05-19 11:42:40 | 天皇家
 ライブドアブログ「帆人の古代史メモ」に「琉球論8 天皇家と沖縄を考える―龍宮=琉球説から」をアップしました。http://blog.livedoor.jp/hohito/
 5月15日の「沖縄復帰50周年記念式典」において、徳仁天皇は御所からオンライン出席し、「一方で、沖縄には、今なお様々な課題が残されています。今後、若い世代を含め、広く国民の沖縄に対する理解が更に深まることを希望するとともに、今後とも、これまでの人々の思いと努力が確実に受け継がれ、豊かな未来が沖縄に築かれることを心から願っています」とのメッセージを寄せました。
 この発言に触発され、『季刊日本主義』43号(2018年秋)の「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ-記紀の記述から『龍宮』=『琉球』説を掘り下げる」、『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)改訂版(2020年1月)の「海人(あま)族の海神信仰」をもとに、「龍宮=琉球説」と大和初代天皇の若御毛沼(ワカミケヌ:8世紀に神武天皇の諡号)の母・祖母が琉球人であるという説を紹介しました。そして、天皇家は記紀に書かれた自らのルーツを明らかにすべきと提案しました。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、イヤナギ・スサノオ・大国主一族のルーツがアマミキヨ伝承のある琉球からの海人族の奄美→天草→甘木→天ケ原(壱岐)へと移住した縄文人なのかそれとも弥生人=朝鮮半島・新羅の朝鮮人なのか、スサノオ・大国主建国と邪馬壹国(筆者説は筑紫大国主王朝)との関係、邪馬壹国と笠沙天皇家3代の関係、笠沙天皇家2・3代目と龍宮(琉球)の姉妹との関係などを検討する参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
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 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
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「縄文ノート138 縄文人の霊(ひ)宗教と『旧約聖書』」の紹介

2022-05-13 17:23:41 | 宗教論
 はてなブログに「縄文ノー138 縄文人の霊(ひ)宗教と『旧約聖書』」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 楽天ブログ「NOWAR2022」の「26 ロシア兵の残虐性は『旧約聖書』ゆずり?」において、縄文人の女神・霊(ひ)信仰とそれを受け継いだ大国主の全ての死者を神として祀る「八百万神」宗教とはあまりにも異なるユダヤ・キリスト・イスラム教の聖典「旧約聖書」について、ウクライナ戦争でのロシア兵の残虐行為から考えてみました。以下、参考のために転載しておきたいと思います。
 なお、本日アップした「27 ユダヤ教聖典の『旧約聖書』と『タルムード』の残虐性」と合わせてご覧になっていただければ幸いです。―記事一覧 | NoWar 2022 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、全人類史・宗教史の中に縄文宗教を受け継いだ大国主の「八百万神信仰」を位置づけ、世界遺産登録を目指したいものです。全世界に目を向けたスサノオ・大国主建国論に向けて参考にしていただければ幸いです。雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/




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「縄文ノート137 『サピエンス全史』批判その4 嘘話(フェイク)進化説」の紹介

2022-05-06 15:19:08 | 人類進化
 はてなブログに「縄文ノート137 『サピエンス全史』批判その4 嘘話(フェイク)進化説」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 旧約聖書を聖典とする世界で5割を占める「ユダヤ教・キリスト教・イスラム教」の嘘話が、いつ誰によって何のために作り上げられたのか、王や皇帝を首長とする神権帝国主義やヒトラーの「アーリア民族」の嘘話がいつ誰によって何のために作られたのか、イスラエルのヘブライ大学歴史学部の終身雇用教授のユヴァル・ノア・ハラリ氏はこの人類にとって重要なテーマについて歴史的・具体的な検討・証明を行うことなく、「嘘話が協力を可能にした」と嘘話があたかもホモ・サピエンスの普遍の法則であるかのように一般化しています。
 ホモ・サピエンス(「賢い人間」)が他のサピエンスのネアンデルタール人などを「中東から追い払ったばかりか、地球上からも一掃してしまった」という嘘話(何の考古学的証明はなく、ハラリ氏の妄想です)に続いて、それができた理由として、「ホモ・サピエンスだけが『伝説や神話、神々、宗教』を作り上げる認知革命を行った」「現実には存在しないものに語り、信じられる」ようになった、「虚構のおかげで、私たちは集団でそうできるようになった」「神話は、大勢で柔軟に協力するという空前の能力をサピエンスに与える」などとしています。「ユダヤ教」が歴史に果たした役割を述べるべきであるにも関わらす、それをホモ・サピエンスの本性に置き換えているのです。
 ハラリ氏はこの主張を証明するために明らかな誤魔化しを行っています。ホモ・サピエンスの話をしているかと思えば、いつの間にかサピエンスとアリやミツバチ、オオカミやチンパンジーとの違いにすり替えて説明しています。ホモ・サピエンスがサピエンスに勝利した理由を述べているかと思えば、サピエンスとアリやミツバチなどとの違いで誤魔化しているのです。
 本の帯に書かれたジャレド・ダイアモンド氏の「歴史と現代社会の最大の問題に取り組んだ書」という評価に釣られて本書を買ってしまい読んだのですが、それこそ大嘘でした。バラク・オバマ、ビル・ゲイツ、池上彰・堀江貴文氏らは、人類学や考古学・歴史学のイロハも知らないでハラリ氏の嘘話の信者に成り下がったようです。
 時代と場所、論点などを無視し、無数の事例を羅列して読者を混乱させて「嘘話進化説」に誘導しているのが「ハラリ歴史学」=「ハラハラムリムリ歴史学」の特徴なのです。
 なお、何度も繰り返しますが、私はユダヤ人差別・迫害・虐殺には断固反対する立場であり、ハラリ氏の「嘘話進化説」がユダヤ人差別・迫害の解消には繋がらないと考えて批判しています。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、全人類史の中に「縄文文化・文明を受け継いだスサノオ・大国主建国」を位置づけるという気概を持ち、全世界に目を向けて検討を行う上での参考にしていただければ幸いです。それこそがハラリ氏を批判的に学ぶべき点です。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
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「縄文ノート136 『銕(てつ)』字からみた『夷=倭』の製鉄起源」の紹介

2022-04-27 11:58:07 | 古代製鉄
 はてなブログに「縄文ノート136 『銕(てつ)』字からみた『夷=倭』の製鉄起源」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 最初に漢字を習った頃、「林=木+木」「森=木+木+木」という漢字は面白く、偏と旁で漢字を覚えたものです。近くの埼大の中国人留学生に聞いてみても、やはり必ず漢字を分けて意味を考えると言っていました。
 従って、「漢字分解」してその字源を考えるというのは、「倭音倭語・呉音漢語・漢音漢語分析」と沖縄に残る「あいういう5母音分析」と合わせて、私の古代史分析では欠かせません。
 「縄文ノート132 ピュー人(ミャンマー)とピー・ヒ信仰」で「イ族(夷族)」の先祖の烏蛮(うばん)族について書き、司馬遼太郎氏が中国の雲南を歩いていたことを思い出して『街道をゆく7』を図書館で借りてパラパラとみていたところ、冒頭に「中国・江南の道」に「鉄の文字の古形は銕(てつ)である」という見逃せない指摘がありました。
 製鉄について通説の「ヒッタイト起源説(トルコ起源説)」に対し私は「アフリカ起源説」支持であり、鉄の伝播ルートでは通説のヒッタイトからの「草原の道ルート説」「照葉樹林帯ルート説」に対し、私は「海の道ルート説(アフリカ鉄→インド鉄→倭鉄)」であり、「銕(鉄)」字から中国・日本の製鉄起源を考えてみました。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、新羅との米鉄交易や製鉄技術導入とともに、「海の道ルート」からの「曽鉄(阿曽鉄)」という2ルート製鉄伝播説についてスサノオ・大国主建国との関係を検討する上での参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート135 則天武后・周王朝にみる母系制」の紹介

2022-04-20 20:37:29 | 母系制
 はてなブログに「縄文ノート135 則天武后・周王朝にみる母系制」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 4月8日に録画していたNHK・BSプレミアムの再放送「中国王朝 英雄たちの伝説『権力者たちの素顔 史上唯一の女帝・則天武后』」(2020年初放送)をやっと見ました。
 私はスサノオ・大国主建国論、邪馬台国論から縄文社会研究に進み、わが国は母系制社会であったという結論に達し、さらに女性像・女神像と神話、人類誕生の分析から、世界の全古代文明は母系制社会であったとの論証を行いました。
 今回、中国の唐時代の武周王朝が母系制社会の世界の最後の女王国であったことがわかりましたので、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』批判4の前に、面白い方を先にまとめました。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、縄文時代からの母系制社会のうえに「八百万神信仰」によるスサノオ・大国主建国を世界史の中にどのように位置づけることができるのか、検討を行う上での参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート134 『サピエンス全史』批判その3 世界征服史観」の紹介

2022-04-15 20:09:28 | 進化論
 はてなブログに「縄文ノート134 『サピエンス全史』批判その3 世界征服史観」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 前回、私は人類進化について「タカ派・ハト派」の2説を整理して紹介しましたが、ユヴァル・ノア・ハラリ氏は科学者として両者を紹介しながら自説を展開するのではなく、「タカ派人類進化史観」を巧妙にまとめあげようとしたアジテーションでしかありませんでした。期待が大きかっただけに、ついつい批判口調が鋭くなってしまいます。
 本で彼が最初に掲げた図が「地図1 ホモ・サピエンスによる世界征服」という極めて特異なタイトルであり、「人類の世界拡散」「人類の大移動」ではないことからだけでも、彼の関心がユダヤ・キリスト教・貨幣の「嘘話」に代わる新たな「世界征服」の物語を描こうとしていることは明らかです。
 今回は、「①人類誕生を東アフリカのサバンナとしている」「②人類拡散の熱帯・亜熱帯の「海の道・海辺の道」(インド洋・地中海・太平洋など)の横移動を除外している」「③人類拡散の海から続く「川の道」(ナイル・チグリスユーフラテス・インダス・長江黄河)を除外している」「④西洋人・東欧人拡散のハブ(中継点)をユダヤ人の「ノアの箱舟伝説」のアララト山あたりに置いている」「⑤東洋人拡散のハブ(中継点)を乾燥地帯(イラン・トルクメニスタンあたり)に置いている」という5点について批判したいと思います。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、全人類史の中に「縄文文化・文明を受け継いだスサノオ・大国主建国」をどのように位置づけることができるのか、検討を行う上での参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
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 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/



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