ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

30 津島神社の領主は織田信長

2009-04-07 14:23:58 | Weblog
伊勢・安土桃山文化村にある安土城天主を模した天守風建物
(ウィキペディアより)

●ホビット 20:32 エルドラドより
おはようございます。こちらは、ちょうど朝です。
尾張の出身者にとっては、津島神社というと織田信長が頭に浮かびます。
私の名前の「海部(かいふ)」は「海部郡(あまぐん)」からきていますが、津島はその中心地で、尾張一豊かな町でした。その領主が織田信長です。
信長が生まれた勝幡城は津島神社のすぐ近くです。天王祭を信長が天王川にかかる天王橋の上から見ていた、と伝わっています。

●ヒメ 20:37 
ありがとう、ホビットさん。それって、面白いわよね。信長って、スサノオを信仰していたの?

●カントク 20:39 
安土城に飛んだところを見ると、ヒメはとっくにお見通しだったんじゃないの?

●ヒナ 20:40 
福井県越前町の織田にある剣神社は、越前二の宮で、スサノオの霊を「劔大明神」としています。国宝の梵鐘は第49代光仁天皇が奉納したといわれています。
織田氏はこの地の領主で、剣神社の神官であり、その後、尾張に移ります。信長は剣神社を氏紳として、領地を寄進し神社を保護しています。

●ヒメ 20:45 
越前町って、どのあたりなの?

●マル 20:46 
そういうのは、私の出番かな。
以前、朝倉氏の拠点の一乗谷のPRのお手伝いをしたことがあるけど、一乗谷から越前岬に行く途中にあります。近くには、日野川があったけど、出雲の「斐伊川=氷川」「日野川」とも重なってくるわよね。

●カントク 20:51 
謎解きをしてもらおうかの。一乗谷というと、誰かを思い出さないかな?

●ヒナ 20:52 
早いもの勝ち、で新参の私が答えてもいいでしょうか?
一乗谷というと、朝倉氏に仕えていた明智光秀でしょう。足利義昭が朝倉氏を頼って一乗谷に逃れてきた時に、明智光秀は信長への仲介役を果たし、義昭は尾張に移ります。

●カントク 20:56 
ヒナちゃんも鋭いのう。
光秀は、斉藤道三の娘の濃姫と従兄弟同士であり、信長の妻となった濃姫を頼って信長に取り入ったという説があるが、信長の氏神の剣神社との繋がりも無視できん。
ボクちゃん、金沢出張の帰りに、剣神社に寄って調べてきてはどうかな。

●ヒメ 21:01
戦国時代には、お寺が情報ネットワークで重要な役割を果たしていたけど、神社のネットワークも無視できない、というのね。

●カントク 21:03 
ヒメはすでにお見通しのとおりじゃが、あらためて、第2の謎解きに移ろうではないか。
信長は日本で初めて「天主閣」を安土城に築いたんじゃが、なぜ信長は自分を「天主」と言ったのか?

●ボク 21:06
「天主」というと、キリスト教の天主・キリストからとったのではないでしょうか?
信長は宣教師とひんぱんに会っていますし、「天主堂」の建設を認めています。また、高山右近を始め、キリシタン大名を多く抱えていますよね。

●カントク 21:10 
ボクは空気が読めないのう。
天王スサノオを祭神とする津島神社と剣神社、それと織田信長との関係から、答えは出ておろうが。

●ボク 21:13
そんなに、むきにならないで下さいよ。わざと、フェイントをかませただけですから。誰だって、流れは理解できますよ。

●カントク 21:15 
わかっておる、わかっておる。だいぶ、呼吸が合ってきたな。最後の、スサノオ実在説と架空説の大バトルまでは、この調子で楽しもうぞ。

●ヒナ 21:17
中国では、皇帝・天子のことを天王と言い、天主とも言っています。

●カントク 21:18 
最近のテレビでも、信長をキリシタンであるかのように描いたボンクラがいたが、なげかわしいのう。

●ヒメ 21:20 
今日、カントクの話からピンときて、「安土城天主信長の館」に行ってきました。
セビリア万国博覧会に向けて復元された安土城天主の一部を見てきましたが、その6階の信長の居室には、周りに中国創世の3皇5帝、老子・孔 子・七賢人などが描かれていました。

●カントク 21:24
天主・信長は、中国皇帝と自分を同列に置くととともに、自らを天王・スサノオの後継者である、と宣言したんじゃ。
そこで、第3の謎解きに行こう。安土城天主閣の5階は八角、6階は四角になっておる。何故か?

(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
ブログランキング・にほんブログ村へ



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 29 津島神社の天王と天皇 | トップ | 31 安土城5階八角、6階四... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事