ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート111 9万年前の骨製銛からの魚介食文明論」の紹介

2021-11-28 20:21:53 | 日本民族起源論
 はてなブログに「縄文ノート110 9万年前の骨製銛からの魚介食文明論」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 人類進化関係の『別冊日経サイエンス』を図書館でまとめて借りたところ、1998年4月の122号の『DNAから見た生物進化』に、9万年前の骨製の銛がコンゴ民主共和国(ザイールは1971~97年の国名)のセムリキ川(エドワード湖から北に流れアルバート湖に注ぐ)で見つかったという記事がありました。
 私はこのエドワード湖とアルバート湖のほとりの高地湖水地方に20000~8000年前頃のイシャンゴ文明があり、穀類を粉にする石臼・粉砕用石器とともに多くの骨製の銛と魚骨を伴い、糖質・魚介食であったということを『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』(木村愛二著)から引用しましたが、その骨製の銛の起源が9万年前へと遡ることが明らかとなったのです。
 私は人類の誕生はアフリカの熱帯雨林で地上に降りたサルが川や沼地、海岸で水に浸かって足や棒で魚介類やカエル・トカゲ・ワニなどをとって食べ、タンパク質と脂質を摂取して脳の神経細胞(ニューロン)を増やし、DHAを摂取してシナプス(神経伝達部)の働きを活発にし、地上では穀類や突き棒でイモ類などの脳のエネルギー源となる糖質を摂取して脳を活発に働かせて知能を向上させてサルからヒトになったことを明らかにしてきましたが、その重要な証拠となる9万年前の骨製の銛が発掘されていたのです。
 日本列島に4~3万年前頃にさといも・やまいもや黒曜石、神山天神信仰を持ってやってきた旧石器人や16000年前頃に穀類を持ってきた縄文人のルーツのどちらもが9万年前のアフリカ高地湖水地方のイシャンゴ文明をルーツとすることの強力な裏付けがえられました
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、大国主の「八百万神」信仰が特殊日本的なのか、それともアフリカをルーツとする人類の普遍的な祖先霊信仰なのか、「八百万神信仰」の世界遺産登録を視野に入れながら検討していただければと思います。雛元昌弘

















□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

「縄文ノート110 縄文社会研究会・東京の第2回例会」の紹介

2021-11-24 14:43:50 | 日本文明
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 国際縄文学協会主催の今井一氏の「国民投票」の講演を聞きに行ったのですが、なんと、京大工学部建築学科の西山研究室の大先輩の上田篤氏(当時、助教授)の講演が同時に行われたのです。その40年ぶりの偶然の出会いから私が上田さんが主宰する縄文社会研究会に参加したのは2013年のことでした。
 年4回の例会ではいろんな分野の方を講師に招いており、スサノオ・大国主建国論に取り組んでいた私は「古代国家形成からみた縄文時代―船・武器・稲作・宗教論」「卑弥呼(霊御子)モデルの4人のアマテラス神話」から縄文社会を見る、という提案を行いました。
 その後、上田さんがご高齢のために京都と東京に分かれて会を持つことになり、東京では2019年に島薗進上智大教授の講演以来、コロナの影響で翌2020年の尾島山荘での八ヶ岳合宿から長らく活動を休止していましたが、11月18日に例会が開かれました。
 私は「八ヶ岳合宿2020報告(縄文ノート22)」と「信州の女神調査報告(縄文ノート96~102)」「世界最古の阿久尻遺跡の方形巨木柱列群(縄文ノート22)」「吹きこぼれとポンガ食祭からの縄文農耕論(縄文ノート22)」を提案しましたが、日本中央縄文文明世界遺産登録などで盛り上がりました。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、縄文宗教と大国主の「八百万神」信仰がつながっているのかどうか、「スサノオ・大国主建国論」を文化・文明論として英訳する価値があるのかどうか、出雲の世界遺産登録の価値があるのかどうかなど、検討の参考にしていただければと思います。雛元昌弘







□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
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  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート109 日本列島そば好きラインー蕎麦と焼畑」の紹介

2021-11-21 18:37:05 | 縄文文明
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 私は小学校までは岡山、中高は姫路で育ちましたが「そば」を食べた記憶がなく、大学の京都、その後の奈良・大阪でもほとんど食べることはなく、埼玉に引っ越してから少しずつソバを食べるようになり、ソバを主に食べるようになったのはかなりたってからです。
 ただ基本的にはうどん好きであり、それも昆布の出汁を飲む関西風の出汁が染みやすい、柔らかいうどんが大好きです。コシのある讃岐うどんは仕事で香川県に通うようになって食べ始めて小麦のおいしさを感じるようになったのですが、関東の鰹節ベースの出汁やつけ汁のうどんは今でも好きではありません。
 「三つ子の魂」で子どもの頃に覚えた味は忘れられないもので、「そば好き」の食文化もまた同じように持続されると考えます。「そばは救荒食」などと位置づけるべきではなく、縄文時代から「そば好き文化」があったと考えるべきでしょう。
 NHKの「新日本風土記 蕎麦」が9月に再放送され、やっと録画を見ましたので、さらに「縄文そば農耕とそば食文化」について考察しました。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、発掘が進んでいる出雲の縄文遺跡から縄文そば農業の痕跡が見つかるかどうか、今の「出雲そば」に繋がっているのかどうかなどの検討の参考にしていただければと思います。雛元昌弘
















□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
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  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
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「縄文ノート108 吹きこぼれとポンガ食祭からの縄文農耕説」の紹介

2021-11-16 14:52:36 | 縄文
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 妻が午後の犬散歩で近くの小学校の裏手にマテバシイ(ブナ科の常緑高木)の実が大量に落ちているのを見つけたので、翌朝の犬散歩の時に拾いに行き、炒って食べ、冷蔵庫に保管しておきました。
 ウィキペディアは、マテバシイについて「炒って食べるとおいしく食べられる。・・・粉状に粉砕してクッキーの生地に混ぜて『縄文時代のクッキー』として味わうこともできる」と紹介しています。
 縄文論・日本列島人起源論・人類誕生論の探求の大きなヤマを越しましたので、「マテバシイ粉を煮て食べられるか?」「マテバシイ粉を炊くと、吹きこぼれができるか?」の実験を行いました。
 というのは、私は縄文土器の縁から盛り上がったデザインの縁飾りについて、これまでの「火焔説」「鶏冠説」などに対し、「吹きこぼれの泡」と泡がはじけて湯気が天に上ることから「龍(トカゲ龍)」信仰のデザインが生まれたと考え、縄文土器で煮炊きして吹きこぼれを生じさせる食材がインド・東南アジア原産地のタロイモ(サトイモ)や陸稲・ソバなどの穀類であると主張してきており、「ドングリ粉では吹きこぼれはできない」ことを確かめたかったからです。
 「縄文農耕論」の整理とともに、マテバシイの吹きこぼれ再現実験結果を紹介しています。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、発掘が進んでいる出雲の縄文遺跡から縄文農業の痕跡が見つかるかどうか、「対馬暖流海人族の縄文文明の世界遺産登録」の可能性があるかどうか、などの検討の参考にしていただければと思います。雛元昌弘










□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート107 ドーパミンからの人類進化論―窮乏化進化か快適志向進化か」の紹介

2021-11-10 16:17:20 | 日本文明
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 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの「終末論」や仏教の「末法論」、マルクス主義の「窮乏化革命論」などの影響かもしれませんが、サルは地球寒冷化による熱帯雨林の食料危機により、サバンナに出て二足歩行を始め、槍という石器道具を手に入れ、肉食によって脳を発達させて人間になった、という進化説が広く信じられています。
 このような「人類滅亡論」からの「危機回避進化史観」「肉食脳発達史観」「闘争・戦争進化史観」「オス主導進化説」の文明発達史観に対して、私は「熱帯雨林人類誕生説」「浸水漁撈二足歩行説」「糖質・魚介食脳発達説」「母子・メス言語コミュニケーション脳発達説」「子育て家族・氏族社会形成説」「共同・和平進化説」「快適環境移住説」「メス子主導進化説」などを提案してきました。
 「プッシュ要因説」(窮乏化進化説)に対し、私は肉体的には弱いが言語コミュニケーション能力が高く、好奇心・探求心と冒険心が旺盛で美食志向の革新的なメスサルと子ザルが熱帯雨林の地上や沼で糖質・DHA・タンパク質を食べて脳を発達させ、二足歩行と道具使用能力を獲得し、火山や落雷火災から火の使用を覚え、マラリアなどを避けて高地湖水地方からサバンナに移住して人類となった、という「プル要因説」(快楽志向進化説)を主張してきました。
 このような私の主張について、ドーパミン研究から新たなヒントがありましたのでこに紹介しておきたいと思います。
 NHK再放送の司会:織田裕二・井上あさひ、ゲスト:いとうせいこう、解説:坂上雅道玉川大学脳科学研究所所長さんらの「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ―“快楽” ドーパミンという天使と悪魔」の9月9日再放送の録画をやっと見ることができ、大いに刺激を受けました。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主一族の建国が「弥生人による征服」による外発的発展なのか、それとも「縄文人の内発的発展」なのか、検討する際の参考にしていただければと思います。雛元昌弘











□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート106 阿久尻遺跡の方形柱列建築の復元へ」の紹介

2021-11-08 16:02:56 | 縄文
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 私は建築の実施設計はやっていませんが、その前段階の建築基本計画(ニーズ調査・建築基本理念・基本方針・施設構成・規模・施設配置・アプローチ・環境景観・イメージ図など)や地区・地域・再開発計画はかなりやっており、阿久尻遺跡の方形柱列巨木建築の復元には興味があります。
 中ツ原遺跡の8本柱や三内丸山遺跡の6本柱の建物の再現が中途半端に終わり、出雲大社の復元模型が誤っている点については、縄文ノート「33 『神籬(ひもろぎ)・神殿・神塔・楼観』」考」「50 縄文6本・8本巨木柱建築から上古出雲大社へ」「78 『大黒柱』は『大国柱』の『神籬(霊洩木)』であった」で指摘してきましたが、阿久尻遺跡方形柱列の建物の再現にあたって同じ間違いがないよう、これまで考えてきたことを整理しておきたいと思います。
 「世界四大文明」からの文明規定ではなく、アフリカ・アジア・アメリカの消え去った森林・木造・焼畑農耕文明や海人族文明などの全体的な解明に向け、世界でもっとも発掘調査が進み、侵略されることなく古い文明がそのまま現代にまで継承されてきた縄文文明の提案が求められます。
 そのためには、森林・木造文化を示すシンボルとして「縄文巨木建築の再現」とともに「日本中央縄文文明」の世界遺産登録運動が必要と考えています。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主一族の「八百万神信仰」の世界遺産登録に向けて、世界最大の拝殿(神殿)であった古代出雲大社の復元に向けた参考にしていただければと思います。雛元昌弘



























□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
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  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
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