ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート105 世界最古の阿久尻遺跡の方形巨木柱列群」の紹介

2021-10-30 15:59:52 | 縄文文明
 はてなブログに「縄文ノート105 世界最古の阿久尻遺跡の方形巨木柱列群」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 阿久遺跡は6000~5500年前頃の世界最古の巨大な集合墓地の「環状列石」と神山天神信仰の「立石(金精)から蓼科山へ向かう石列」の祭祀遺跡であり、中ツ原遺跡の「蓼科山信仰の楼観拝殿と仮面の女神像(国宝)」と合わせて縄文ノート104で明らかにしました。
 蓼科山(女神山)信仰の「立石石列・楼観拝殿・女神像」の3点セットが同じ遺跡からは見つかっていませんが、HP(ホームページ)で検索していると阿久遺跡のすぐそばに阿久尻遺跡があり、なんと「20の大小の方形柱穴」があることが茅野市ホームページに掲載されていたのです。
 縄文人の蓼科山信仰は阿久尻遺跡の「楼観拝殿」により補強され、棚畑遺跡の「縄文のビーナス(国宝)」を加えると5点セットになり、世界最古の神山天神信仰の宗教遺跡であることが明確となりました。「日本中央縄文文明」の世界遺産登録運動のシンボル施設として国営歴史公園への可能性が大きく開けてきました。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主一族の「八百万神信仰」が縄文時代からの神山天神信仰や楼閣拝殿を引き継いだものであることを出雲の縄文遺跡・文化から検討していただければと思います。雛元昌弘



















□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

「縄文ノート104 日本最古の祭祀施設―阿久立棒・石列と中ツ原楼観拝殿」の紹介

2021-10-25 20:09:59 | 宗教論
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 私が阿久(あきゅう)遺跡について最初に知ったのは昨年の2020年8月3~5日の縄文社会研究会の八ヶ岳合宿の参加者向けに見学資料を作成した時ですから、縄文研究については駆け出しの素人もいいところです。―「縄文ノート「22 縄文社会研究会八ヶ岳合宿 見学資料」「23 縄文社会研究会 八ヶ岳合宿報告」参照 
 私は2000年頃から取り組んできた「スサノオ・大国主建国論」の延長で、2012年から京大工学部建築学科の大先輩(当時は助教授)の上田篤さんの主宰する縄文社会研究会に参加し、「古代国家形成からみた縄文社会―船・武器・稲作・宗教論」について講演し、霊(ひ)信仰史観と海洋交易民族史観からの分析をブログなどに書いていました。
 やっと2019年(同窓会)と2020年(縄文社会研究会合宿)に八ヶ岳山麓の縄文遺跡を訪ねる機会があり、環状列石の中心に置かれた立棒(金精)から石列が向かう先の蓼科山が典型的な「神名火山(神那霊山)」であることを確認でき、その夜の会議では「国宝級の縄文遺跡が中央自動車道により破壊されている」ことを世界遺産登録の障害になるなどと問題にしました。―「縄文ノート23 縄文社会研究会『2020八ヶ岳合宿』報告」参照 
 阿久遺跡の立棒・石列が現在の段階では「日本最古の祭祀施設」「世界最古の神山天神信仰の宗教施設」であることを、「日本最古の中ツ原遺跡の楼観拝殿」とともに改めて整理・紹介したいと思います。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主の「八百万神信仰」の世界遺産登録を考えるヒントにしていただければと思います。雛元昌弘
























□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
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  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
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「縄文ノート103 母系制社会からの人類進化と未来」の紹介

2021-10-17 17:08:33 | 母系制
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 私はこれまで「夜這い・妻問婚の母系制・母父系制社会」「母系制の土着性と父系制の交流性」「家など生活手段母系、船・漁具など生産手段父系」「母子サルの熱帯雨林の沼地での採集・漁撈による糖質・DHA食と二足歩行・ヤス使用による人類誕生」「祖母・姉妹の子育て支援からの母系制」「女性による霊(ひ:祖先霊)祭祀」「女神(山の神)にささげる男根石棒」「父系制後の夜這い・若衆宿など母系制の残存」などを検討してきましたが、ここで母系制社会論をまとめておきたいと思います。
 2025年には大阪で再び万博が開かれますが、前回の1970年の大阪万博において、「縄文に帰れ」「本土が沖縄に復帰するのだ」「自分の中に毒を持て」と述べていた岡本太郎氏は、「生命の樹」(太陽の塔に名称変更)の背中には「黒い太陽(原発)」、頭には「鳥の顔」、腹には「歪んだ(怒った)人の顔」、地底には「海の顔」(黄泉の顔)を置き、塔の内部には海から産まれた無数の生命進化を示すオブジェを生命の樹に配置し、天に飛び立つ両翼を持った塔は「お祭り広場」の中心に置かれましたが、福島第1原発事故を体験した55年後の私たちは彼の主張に応えているでしょうか?
 縄文芸術の価値を世界に初めてアピールし、「縄文に帰れ」と主張した岡本太郎氏の問いかけを今こそ日本中央縄文文明の世界遺産登録運動として世界に再発信すべきと考えます。―「縄文ノート14 大阪万博の『太陽の塔』『お祭り広場』と縄文」参照
 なお、日本中央の「山人(やまと)縄文文明」の世界遺産登録に続いて、私は琉球から南九州、瀬戸内、出雲、若狭、能登にかけての「海人(あまと=あま)縄文文明」についても別途、世界遺産登録を進めるべきと考えています。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主一族の「百余国」の建国を縄文文明の内発的発展としてとらえる参考にしていただければと思います。雛元昌弘





□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート102 女神調査報告6 北沢川・月夜平大石棒と男根道祖神」の紹介

2021-10-14 06:05:24 | 女神論
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9月11日、安曇野の穂高神社をあとにして、佐久の日本一大きい私の身長を超えた男根型の北沢川大石棒と月夜平大石棒(大宮諏訪神社)、原諏訪神社の男根道祖神を調べました。
 石棒(男根・金精)というと男社会の祭りとばかり私は思い込んでいましたが、尾瀬湿原のある群馬県片品村の仕事で、女体山(日光白根山)に男が金精を捧げ、山の神「十二様」(女神)に男が性器型などのツメッコ(すいとん)を入れた汁粉を供える祭りで、女性は女神が嫉妬するので参加できないことを知り、びっくりしました。女性差別ではなく、女神信仰の母系制社会の祭りが続いていたのです。
 さらに武尊山のほとりの武尊(ほたか)神社の猿追い祭りでは、2組に分かれて「エッチョー」「モッチョー」と言い合いながら赤飯を投げるのですが、男性たちは赤や紫などのスカーフで頬かむりをしており、元々は女性の祭りであった可能性があります。この信州の「穂高岳」と上州の「武尊山」(江戸時代に「武尊」字に変更)、安曇野の「鳥追い行事」と武尊神社の「猿追い祭りの赤飯投げ行事」の関係については最後の「縄文ロマンチック街道」で取り上げています。
 女神調査の締めくくりとして、この男根型大石棒の信仰が「縄文石棒(墓石型・共同祭祀型・神棚型)→男根型道祖神→男女性器道祖神→夫婦道祖神」として現代にまで残っていることを明らかにしています。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主一族の「百余国」の建国が弥生人(中国人・朝鮮人)によるものではなく、縄文時代から連続した内発的発展であることを縄文人の宗教と広域的な交易・交流からとらえる参考にしていただければと思います。雛元昌弘


















□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
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「縄文ノート101 女神調査報告5 穂高神社の神山信仰と神使」の紹介

2021-10-08 18:22:53 | 女神論
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 9月11日、諏訪を後にして北上して安曇野の穂高神社を見学し、佐久の北沢川大石棒と大宮諏訪神社の大石棒、原諏訪神社の男根道祖神を調査しました。今回は穂高神社とその神使と鳥追い行事の関係だけを報告しました。
 「漢夷奴国王」の金印が発見された博多湾入口の志賀島を本拠地とする海人(あま)族のスサノオの異母弟の綿津見3兄弟の安曇(あずみ)族(海人津見族)の穂高見氏がなぜ海を離れて内陸山岳地帯の信州に住み着き、奥穂高岳を神山としたのか、穂高神社の祭神はスサノオ初代系か大国主(出雲スサノオ7代目)系か、南インドのドラヴィダ族(タミル人)のカラスに赤飯を与える「ポンガ」の行事がなぜ安曇野に「ホンガラ」の鳥追い行事として伝わっているのか、安曇野の縄文時代とスサノオ・大国主建国にはどのような連続性があるのか、縄文石棒と安曇野に約400体以上と日本で一番多い道祖神との関係など、現地で考えるのが今回の目的でした。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、スサノオ・大国主7代の何次にもわたる各地への米鉄交易による水利水田稲作の普及による百余国の「豊葦原水穂国」の建国の参考にしていただければと思います。雛元昌弘





















□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/

「縄文ノート100 女神調査報告4 諏訪大社下社秋宮・性器型道祖神・尾掛松」の紹介

2021-10-03 17:11:39 | 母系制
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  9月11日は「守矢・諏訪・安曇一族のルーツと信仰」(縄文とスサノオ・大国主建国の繋がり)と「縄文石棒(墓石→神代(かみしろ))→男根道祖神→男女性器道祖神→夫婦道祖神」の変遷をテーマにして、諏訪湖北岸から安曇野、佐久へと調査しました。
 まず諏訪大社下社秋宮の摂社と末社を調べ、その北にある男根型道祖神へ向かいましたが、集中豪雨被害の道路閉鎖があり、かなり大回りして捜したので下社春宮には行く時間がなくなり、建御名方が出雲に出向いた時に尾が残ったという壮大な龍神伝説のある「尾掛松(杉の木神社)」を見て、安曇野の穂高神社へ向かいました。
 私はスサノオ・大国主の建国史の解明は、古事記と播磨国風土記の分析が鍵であると考えてきましたが、縄文時代からスサノオ・大国主建国と農耕・文化・宗教の繋がりの解明には「古事記二重構造論」にたった諏訪・信州の遺跡・神社・伝承の分析が重要であり、さらに各地の大和中心主義の地方史の見直しが必要と考えるようになりました。
 本ブログのテーマの「スサノオ・大国主建国論」としても、縄文時代から続くスサノオ・大国主一族の「百余国」の建国史の分析には、各地方史の全面的な再検討が必要と考えており、参考にしていただければと思います。雛元昌弘


□参考□

















<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
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