ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

17 日向氏って誰?

2009-01-22 22:08:39 | Weblog
●ヒメ 21:13
ところで、カントク、そのH氏とか、日向氏っていうの、いったいどんな人物なの?小説に使えそうな話が聞けそうね。会いたくなったわ。紹介してよ。

●カントク 21:15
『スサノオと大国主の日国-霊の国の古代史』という本を出したところなんだけど、僕は彼の住所も電話も知らないんだ。

●マル 21:17
職業や出身地、出身校なども分からないの?

●カントク 21:18
何も聞いていないんだ。実を言うと、名前が本名かどうかも怪しい。研究会で一度会っただけで、年の頃が50~60歳ってとこかな。それしか、分からない。

●ヒメ 21:20
なんか臭いなあ。知り合いの古代史関係の編集者にいろいろ聞いてみたけど、誰も知らないのよ。出版社も囲い込んでいて教えないらしい。しかし、何故か、カントクだけが知っているのよね。

●マル 21:23
ひょっとして、それって、カントクの自作自演じゃあないの?自説をあたかも人から聞いてきたように話すクセがあるからさあ、カントクは。学生時代から「自作自演男、マッチポンプのガンちゃん」と言われてた、って聞いたわよ。水くさいじゃじゃない。白状しなさいよ。

●カントク 21:28
まいったなあ。誰だよ、そんなことをバラしたのは。しかし、日向氏とは研究会のあと、新宿の「卑弥呼」で飲んでいるからさあ、ママに電話して聞いてみてよ。みんなもママの記憶力抜群は知っているよね。

●マル 21:32
「研究会で会っただけ」から「飲んだだけ」に変わったじゃあない。この供述の変遷はあやしいよねえ。

●ヒメ 21:34
何か、夫の浮気を追及しているようね、マルちゃん。
実は、もっと怪しい人がいるのよね。推理小説の鉄則では、登場人物の中で、目立たないようにしているのがだいたい怪しい。
今日、やけにおとなしい長老、あなたが犯人じゃない?

●長老 21:39
いつものヒメの名推理が始まっちゃったよ。ヒメの迷推理が捜査陣やマスコミをさんざん攪乱したのを、誰がカバーしたのでしたっけ。忘れないでね。卑弥呼ママに確かめてからにしてくれる。

●マル 21:42
長老、それは証明にはならないわよ。カントクと卑弥呼ママってそもそも怪しいじゃない。共犯者の可能性があるわよ。

●ひな 21:45
皆さん、酒が入りすぎてはいません?日向氏が誰なのか、ちょっと、置いておきましょうよ。日向氏って、ひょっとしたら、私かもしれませんよ。犯人は男、と思わせておいて、実は女だった、ってミステリーもよくありますからね。
最初に告発したヒメさまも怪しいんじゃありません。真犯人は、まず自分を安全圏に置く、という話がヒメの小説にもありますよね。

●ボク 21:50
せっかくだけど、ひなちゃん、若いなあ。この人たちは、いつも探偵ゴッコをやって遊んでいるんだから。
某旅館でヒメの下着が盗まれた、って大騒ぎになって、「犯人はお前じゃ」と皆から責められて、ボクなんか肝を冷やした事があるんですから。

●ひな 22:01
そうですよね。ヒメさまや監督は、嘘をほんとらしく語ったり映画にしてしまう騙しのプロですものね。

●カントク 22:03
甘いなあ、ひなちゃん。「歴史学者、見てきたような嘘を言い」という諺もあるからね。長老なんてすこぶるあやしい。マルちゃんだって、偉そうに将来予測をたてて計画などつくっているけど、しょっちゅう予測は外れているんだから、「絵に描いたもち」の計画だらけ。「コンサルは、お見通しだよと嘘を言い」ってね。

●ボク 22:09
「ボ、ボ、ボクらは怪しい探偵団」、という事にしておきましょう。犯人は最後までわからないと推理小説にはなりませんよね、ヒメさま。

●カントク 22:11
日向氏のメールアドレスは聞いているので、皆さんにメールしておきますから、直接、問い合わせてみてよ。

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16 ミマキイリヒコ(崇神天皇)はアマテラスの子孫?

2009-01-17 00:48:27 | Weblog
行燈山古墳(崇神天皇陵とされているが、景行天皇陵説などもある)







●長老 20:32
面白いテーマだけど、ちょっと横道に外れすぎじゃない?

●ヒメ 20:33
珍しく横に座って黙って飲んでいただけの人から注意を受けたけど、カントク、面白ければいいじゃない?
だいたい、小説なんて、逸れまくりの展開が面白いのよ。というか、それは私の人生というべきかな。

●カントク 20:35
いつもの、ヒメの「からみモード」が始まりましたよね。ヒメは酔うと性格が変わるからなあ。長老、ちょこっと付き合いましょうよ。

●ボク 20:36
ハイハイ、私の出番ですね。
なぜ、大物主と一緒にアマテラスの鏡(八咫鏡:やたのかがみ)やスサノオの剣(ヤマタノオロチがら奪った天叢雲剣)が宮中から出されたかというと、大物主とアマテラスを一緒に祀ったところ、両神が争って、疫病が蔓延したので、喧嘩両成敗かどうか知りませんが、両神とも宮中から出した、というように説明されています。

●からまりモードのヒメ 20:41
それって、変じゃない。祭祀権を天皇に奪われた大物主が「祟り神」となって崇神天皇に祟るのはわかるけど、「守り神」であるはずのアマテラスの霊(鏡)をなぜ伊勢に移したのかしら?「守り神」まで宮中から出してしまうと、天皇家は無防備になるじゃない。

●ボク 20:43
あの、こちらに絡まってこないで下さいね。私は、通説を紹介しただけですから。私は、記紀のこのあたりの話は、もともと信用していないんですから。

●カントク 20:46
日向勤氏の説では、祖先霊はその子孫に祀られないと祟るというんだ。ミマキイリヒコはアマテラスの子孫ではないのに、祖先の祀りを行ったから、大物主だけでなく、アマテラスにも祟られた、としている。

●まる 20:50
それは思い切った説よね。何か、裏付けはあるの?

●カントク 20:52
歴代天皇は明治まで伊勢神宮に参拝していない。アマテラスを守り神の祖先霊として、祀っていないのは、確かに、すこぶる怪しい。

●まる 20:58
確かに、おかしいわよね。子どもの頃、私の祖父母の家に行くと、毎朝、神棚と仏壇にごはんを供えにいくのが、私の役目だったし、その時、ご先祖さまにお供えをすると教わったもの。ご先祖さまの霊は、家の中にいて、子孫を守っているもんだよね。

●カントク(代筆 ボク) 21:02
日向氏は、もう1つの根拠として、天皇家の祖先とされるオシホミミ命が、アマテラスから生まれていないことをあげている。記紀神話によれば、オシホミミ命はアマテラスとスサノオの誓い(うけひ=受け霊)により、アマテラスが身に付けていた玉から生まれた、とされている有名な話は知っているよね。
天皇家の祖先は「ものから生まれたものたろう」であって、アマテラスの霊(ひ)を受け継いでいない、と言うんだ。

●まる 21:08
それって、よくわからない。

●ひめ 21:09
なるほど。天皇家は、アマテラスの血(霊=ひ)を受け継いでいないから、アマテラスを祀らなくても祟られないのね。天皇家がアマテラスの祖先の祭を行わなくても祟られないようにする工夫がされているのね。
アマテラスとスサノオが「誓い」で八王子を生んだ、という記紀神話の謎がやっと解けたわ。

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15 祖先神の祟り、怨霊の祟り

2009-01-03 13:54:02 | Weblog




古代の鏡の例
(黒塚古墳の三角縁神獣鏡)


●カントク 19:31
崇神天皇という名前について、最近の日向勤氏の本によれば、「神に祟られた天皇」という意味ではないか、という説を唱えているよ。

●マル 19:36
「崇神天皇」というのは、神を崇拝した信仰心の厚い天皇、あるいは、神として崇拝された天皇かとかと思っていたんだけど、神に祟られた天皇、人々に祟る天皇という意味も考えられるのね。

●ヒメ 19:42
「崇」という字の付く天皇は他にもいるの?

●ボク 19:44
今、確認しましたが、「崇」の字は、どういうわけか、非業の死をとげた天皇の名前に付いています。
例えば、32代の崇峻天皇は蘇我馬子に殺されています。早良親王は後白河法皇によって讃岐に流される途中、絶食して憤死し、怨霊(おんりょう)として恐れられ、後に崇道天皇と追称され、御霊神社などに祀られています。また第75代崇徳天皇(崇徳上皇)は保元の乱で破れて讃岐で死に(暗殺説もあります)、怨霊になったとされています。

●カントク 19:59
ボクのスマートフォンは便利だね。まるで、超小型パソコンだね。
井沢元彦氏は聖徳太子や崇徳天皇など、死後、「徳」の字の付けられた太子や天皇は怨霊である、としているよね。他にも「徳」の字の付く天皇がいたよね。

●ボク 20:06
孝徳、称徳、文徳、安徳、順徳天皇がいます。これらの天皇は、いずれも憤死に近いと思います。

●ヒメ 20:08
非業の死を遂げた天皇、怨みを呑んで死んだ天皇に、死後、「徳」や「祟」の字が付けられ、怨霊として崇拝され、鎮魂されているのはわかる。
しかし、崇神天皇は、そのような死に方はしていないわよ。大物主の祟りで疫病が蔓延したのであって、自らが怨霊になったわけではないよね。

●カントク 20:16
時間がかかるので、ボクちゃんのスマートフォンに入力を代わってもらうよ。
「祟りじゃあ」というのは、映画、八墓村で有名になったのう・・・、えい、なぜか、日本昔話の口調になってしまうぞ。
「祟り」には、2種類あるんじゃ。1つは、梅原猛氏や井沢元彦氏の、怨みを残して死んだ人の霊が迫害者に復讐して祟る、怨霊の祟りじゃ。
もう1つは、井沢元彦氏や日向勤氏の言う、祖先霊がその子孫に祀られないと祟るという、祖先霊の祟りじゃ。

●マル 20:23
なるほど。死者の怨霊の祟りと、子孫に祀られない祖先霊の祟りかア。
大物主の権力を奪った崇神天皇は、大物主の子孫でもないのに、大物主を祀ったために、祟りを受けたのね。

●ヒメ 20:28
確かに、祖先霊の祟りなら、大物主神を宮中から出したのは説明できるよね。
しかし、ミマキイリヒコ(後の崇神天皇)は、なぜ、アマテラスの鏡を宮中から出したのかしら? 子孫の崇神天皇にとって、アマテラスは大事な守り神である祖先神じゃない。
歴史学者はどう解釈しているの?


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