ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

国際交流(続々々)

2006-11-18 12:43:11 | Weblog
速歩往復1時間半。週4回。無料エクササイズ。ジム?アホらしい~~~。
ミゲリートは、日本語にすればミゲル君。それで、最近は「ミゲル君」って
呼んでるわ。そのミゲル君が最初に覚えた日本語は、
「ちょっと待って」・・・" Espera un momento,por favor私の手が辞書に。
何しろ、かなりいい加減なスペイン語で、意志疎通を図ろうなんて無謀なことを
始めてしまったのですから、「ちょっと待って」 の乱発よ。
日本語には、基本的に「単数」「複数」「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」
なんてない。人称による動詞、形容詞の変化もない。ただし、丁寧、尊敬、謙譲
という、立場を尊重する表現がある。まあ、スペイン語にも「きみ」「あなた」
とでは動詞が違うし、英語の coud you~や would you~のような表現もあるけ
れど、日本語のそれは繊細を極めるからねえ、追々教えましょう。
彼の理解の壁にぶつかると、相変わらず、
「オ~~、レイコサ~ン」
私は知らん振りよ。横を向いて、肩をすくめて、イヤダ~~~、紅毛人みたい!

ついこの前は、
「アッそう、ペルーに帰りたいのね」
って、意地悪発言なんかしてたけど、最近の彼は、少し気分が下降のようで、どう
やら初めてのホームシックみたいなので、ビシバシは影をひそめて、
「少しずつ,ね」・・・poco a poco,no?
に、ハンドルを切り替えて。
けれど、決して妥協はしない発音と、漢字の書き順。
「ダメ!もう一回!」・・・No! otora vez!
「ダメ」も覚えたわね。
そして、抜き打ちテスト。ハイ、いつも満点です。
「信じられない!」・・No,puedo creer!
漢字は、カタカナと簡単な漢字の組み合わせよ。部首とつくりがあるのよ。で、きへん
のぎへん、さんずい、ごんべん、てへん、しんにゅうなんてね。ちょっとそこらへんの
日本人だって、「何?」って言う「ふるとり」なんてつくりと言い方を教えて。私は
優秀な生徒を創っているところよ。日本人に負けるな!ってね。

机上のお勉強は、「動き」を習得するには迫力がないでしょう? だから、この前は
お店の前に置いてあるベンチでお勉強。
”ゲームなんでも買います”は、目の前のお店の看板。”安く売ります”は、向こうの
看板。
全ての道は「道路」その内「車道と歩道」の違いは、前回教えたので、復習。
目の前を過ぎる自動車が左折した右折した、色は?自転車が何台?歩いている人は?
言わせながら、書かせます。下敷きになるクリップ・ボードを買いに、100円ショップへ。
道々、「渡る」「止まる」信号、を言わせて、途中にある看板、のぼりの日本語
を読ませながら。

1ヶ月になる集中日本語講座。
最初に教えたのは挨拶。頭をコクンと下げるみっともない挨拶は教えないわ。
男子は、中指をズボンの縫い目に合わせて、腰を折って「こんにちは」ってね。
軍隊みたい?いいえ、そういう姿は美しいのです。背中をまっすぐにして書かせるわ。
姿勢が崩れるって事は、精神が崩れるって事なのよ。
そして背筋を伸ばすそれが、内臓にもいいってこと知らないでしょう?
小学校で、背中に物差しを入れて机に向かわされたけれど、感謝感謝です。
お勉強以前の、大事な事を、昔の、否、私の担任は教えてくれた、本当の「先生」でした。
人として何が大事か、生きるって、いろいろな人の力を頂いて、お借りすること、
だって教えなきゃいけないのです。
何がなんでも、日本の新聞を読めるようになるまで、私は付き合うつもりよ。
そのへんになったら、ザーッと日本の歴史と文化も教えましょう。

それで、昨日は、途中にある図書館へ寄って、ひらがなだけだけど、短いお話の本を
借りて、教材。なぜか、日本語の表現には2回繰り返すのが多いのよね。
てくてく、とぼとぼ、とことこ、しとしと、ざーざー、ぽつぽつ、くるくる、ひらひら
みたいな表現が。これは意味はないのよって。耳で聞けば音楽。読めばダンスを想像。
「いまはあき」という翻訳本よ。そして、彼に
「今日、僕は日本語の本を読みました」何回も何回もなんかいもなんかいも・・・・・
ついでに私も
" Hoy estaba leyendo el libro en espanol."
って言ったら、ミゲル君が
"No!"
"Hoy estube leyendo el libro en espanol.です"
って。ああ、このへんがわかってない点過去というシロモノよ。
"Dificil!・・・難しい!」私。
"No,facil・・・簡単」ミゲル君。

そんな私達を買い物に来るペルー人が見てて、
「私にも教えて下さい」が4人。上に何かがつく私は、
さあて、どうやって教えてあげようかしら?って、真剣に考えちゃったの。身体は
一つだっていうのにね。ポリーちゃんには「NO!]って言いなさいって、言われちゃ
った。お人よしもいい加減にしなさいって。
それでも、なんとかならないかしらって、大和市の例の国際交流協会へ問い合わせ
れば、なんと、日本語を教えますのグループが10もあるじゃありませんか。
私がでる幕なんてないのよ。早速FAXしてもらって、コピーを何組か作って、マリア
さんのお店に置いてもらう事にして、放免よ。ペルー人社会は、口コミで情報は広が
るっていうのに、そのグループの事を知らない?・・・・・ これは裏があるわって。
そうしたら、そのうちの1人の男性が、いやになれなれしい。
「ごめんなさいね、ここはマリアさんのお店だから出来ないわ」
「心配ない、心配ない。ところであなた若いね~」
「いいええ、○○才よ」
って言ったら、ころっと態度が変わって。・・・やっぱり~~~よ。
マリアさんのご主人と、
「近づいてくる人間は要注意ね」って。
あとの人たちもお断りして、その資料をあげて下さいってご主人にお願いよ。
私は今はミゲル君専属よ。

ポジ子ちゃんは、ボーイフレンド(恋人)と下北沢へ遊びに行って、
「気に入ったよ、下北沢は」ですって。良かったよかった。

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