ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

国際交流(続々々々)・ ジビキ

2006-11-23 09:57:49 | Weblog
ミゲル君とBOOK OFFへ。
どうしても必要な辞書よ、外国語を習得するにはね。
本屋へ行けばもちろんあるわ。けれども「西日語辞書」「日西語辞書」の2冊を
買うとなれば、軽く¥10000前後になってしまうから、彼は買えないし、彼の
パパも、そんな気持ちもお金もないらしいから、彼は唯一私の頼りない日本語を掴
むしかないのが現状なのよ。
それでは彼の優秀な頭を遣い切るにはならないからねえ、もしかしたら、って思いで
BOOK OFF へその辞書探しに行ったのよ。・・・なかったわ。
日本語に関してのそれはそこそこ出てたけれど、そこのBOOK OFFにはなかった外国語
関係辞書だったのよ。
出かける前に、彼には見るだけよって言って行ったけれど、手ぶらで帰るのもなんだし、
子供向けのお話あたりでも、内容は兎も角、日本語のお勉強にはなるかしら?で見て
いたら、彼がちょっと興奮してるし、
「レイコサン、ペルー、テレビ」
って。何やら大判の雑誌を見てるじゃない。それは、セーラームーンの雑誌だった
の。登場人物も知ってたし、カラフルな中身は楽しめる。その上、全ての漢字にル
ビがふってあって、意味はわからずとも、ま~ず読めれば1段階上がるってことだ
から、さっさと購入よ。喜んでたわ~。
なんでもそうだけど、そこに楽しみが見出せるかどうか、が「鍵」。
楽しみがあれば、希望がつながるし、ぶつかる壁をよじのぼる力も湧くからねえ。
大勢の高校生達とすれ違って、ミゲル君が立ち止まって、手を見てって。
下と校という漢字を書いてる。
「ああ、そうよ、そう。 素晴らしい!そう、下校時間なのよ。本当にあなたは素晴
 らしい生徒よ」
道々の字は出来る限り読ます。声を出す事が一番大事なことですもの。お互いに恥ず
かしいなんてない。明らかに興味本位に見ている人もいるけれど、知ったこっちゃな
い!恥ずかしい?なら、しないわ。
そして、出かける前に
「ミゲル君はsigunificaはもう遣わないように。日本語で、まず立つを書く、次は日
 そして心。次の漢字は、まず左側に口、その横に未来の未を書く。そして二つあわ
 せていみと読むのよ。わかった?」
何回も書かせて、取り敢えず10回はその場で言わせる。こうやって叩き込む。
歩きながら、読ませながら、彼が思わず
「sigunifica?」
「エッ、何?」
「オー、レイコサ~ン。ン~~チョットマッテクダサ~イ」
「いいわよ、待つわ」
「ワカリマシタ、意味ワ?デス」
「はい、よく思い出しました。ピンポーン!それで意味?意味はないわ、お店の名前」
落語みたいな私達のやりとり。

新しくなった、最早10年近くなる私のダイビング認定証(パディ)を出してくれた
ショップの近くに来ていて、外から覗いてみれば、社長が一人で何やらやっている
じゃない。
「こんにちは!」
「ゥウォー、ひさしぶり~!」
「ねえ、なんだか、私と会う時は猛獣の咆哮みたいじゃないご挨拶が」
「元気?後遺症は?」
「まあ、元々おかしい脳みそだから、大差ないけどね。今日は、辞書を買おうと思っ
 て、只今唯一の私の生徒のペルーの男の子。この子にBOOK OFFで辞書がないかと
 思って行ったけど、外国語のそれはなかったのよ。定価じゃ高いしね」
「そう、字引きは高いからねえ」
「ちょっと、ハハハハハハハ、ハッハッハハハ・・、いやだもう、90才くらいの
 じい様と話してるみたいじゃない?じびきだなんて~~~!」
ドアのところで、私は大笑い、ミゲル君は怪訝な顔。
「そうだよ、浜でひくジビキは大変なんだよ~」
「わかったわかった、帰ろうミゲル君。社長、元気でね、じゃ、又。さよなら~」
イケ面社長も、やっぱり年はとるのよね。世界の海へ潜っている男児よ。
私が潜れるって知ったら、ミゲル君は、そうでなくとも大きな目を見開いて。
いつも行くの?って。
「いいえ、お金がとてもかかるから、今は行かないわ。とても高いのよ」
ああ、でも久しぶりに神秘的な海の中に行ってみたい気分になったわ。

マリアさんのお店に戻って、早速
『今日、僕はレイコさんと一緒にBOOKOFFへ行って、本を1冊買いました。』を言わ
せながら、漢字を入れて書かせ、書きあがったところで、それを取り敢えず10回言
わせて、必ず覚えきる事!私は同じフレーズを人物だけ入れ替えてスペイン語で
暗記よ。私のほうが有利(少しは馴染んでいるから)なんだけど、これがねえ~~~~。
『勤労感謝の日』はお休みにしましょう、お天気も悪そうだし。
「では、金曜日にいつものようにね、さようなら」

ケイコサン、ポリーちゃん、私って、なんだか申し合わせたように、3人ともが
「疲れた~~~~!」って、メールで。なんなんでしょうねえ。フ・シ・ギ。
ケイコサンとお会いする約束だったけれど、そんなことで、自宅での~んびりに決定。

しのびよる地球温暖化の影響。
都会の紅葉はゆっくりゆっくり。5月のように見事に咲いたバラたち。
来春のために、乾燥させておいた球根の数々を埋め込んで、気持ちは最早春へ。
暖かいのは嬉しいけれど、少し恐ろしい地球の姿。
中国が、工業国になったら、先進国並みの便利を享受したら、地球は今よりもっと
悲鳴をあげるわね。怖い現実です。