ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

久しぶり、Long time no see. Cuanto tiempo!

2005-08-29 10:16:21 | Weblog
 まあ、美しくおいしそうな焼け具合。
久しぶりにお会いしたケイコサンのお肌の事よ。
先月、下のお嬢さんとサイパンにお出かけだった、その時の名残。
汚く皮がむけて、ってメイルでおっしゃってらしたけれど、色白ケイコサンのお肌は、
サイパンの太陽が、小麦色に残っているようだったわ。

4ヶ月ぶりの逢瀬。
メイルの交換は割合マメにしているので、長いことお会いしてなかったような気はし
ないけれど、グアテマラ帰国以来なので久しぶりだったのよ。
あるスペイン語サークルの「夏季講習会」2人で出かけたの。

猛暑も、ほんのわずかな休憩? こちらも久方ぶりに、30℃を切る最高気温の予報。
夏ばて、夏痩せなんて言葉は無縁の私だけど、連日の真夏日には閉口ではあるのよ。
ケイコ、レイコの2人連れは、横浜駅から東海道線で戸塚駅まで。
「女は地図が読めない、男は~」のように、地図が読めないんじゃなく、方向感覚
というものの持ち合わせがない方向音痴。1度来ただけじゃ、覚えてる?さあ?の女。
「こっちだった筈なんだけど。やっぱりここで聞きましょう」
で、最寄の不動産屋へ。・・・やっぱり反対方向へ向かいそうだったのよ。トホホホ。

余裕を持って会場へ到着すれば、まあシニア世代がビッシリ。
老若男女ならぬ、老老男女が所狭しってね。
マドリッド出身のフリオなにがしさんがスペインの歴史、文化、宗教他色々を、間に
スライドや、古代音楽の、オリエンタル?アラブ?不思議なメロディのBGMも織り込
んで、もちろんスペイン語で説明。傍ら日本語同時通訳くらいのスピードで訳して下
さった女性。 
そのフリオさん。西ゴート族が入って来た時のお話は、ハッキリ「ニシゴート」って、
日本語でおっしゃるのよ。通訳の方へも「ソウ」って、こちらも日本語の相槌を打ち
ながら。フフフ、それなのよね。自国語以外の言葉を覚えると、都合のいい方の言語
が出てくる。 
私が肯定する時、「はい」「スィ(シー)」「イエス」。
これに何を加えようかしら?って、かなり真剣に思うもの。やっぱりロシア語?アジ
アの言葉は、あの発音、イントネーションができない。馬専科に何回も教えられても、
中国語(北京語・・・標準語)が言えないのですもの。
タイにも行って、彼らの話すのを聞いても、全く聞き取れなかったわ。
タイ語で覚えたのは、「サワデー・・・ごきげんいかが?」消臭剤の名前?あるわね。
中国語が4声ならタイ語は3声ですって。とっても太刀打ちできる相手じゃないのよ、
私にとってはね。

2時間の講習が終って、質疑応答に、オジサン達が、勇敢にちょっと誇らしげに
スペイン語で、2~3人。
椅子を移動して、やっとパーティ(fiesta)よ。
アレッ?どこかでお見受けしたことがあるお顔が。ネームプレイトにカルメンて。
「上大岡の青少年なんとかの、パーティにいらっしゃいましたよね」
って、ケイコサン。
「ああ、あなたに初めてお会いしたあの時ね。ええ、あの方だわ。どうしてここに
いらっしゃるのかしらね?」
この講習会にお誘い下さった、カトウサンにお聞きしたら、このサークルの先生です
って。ペルー人。私達の「第1時スペイン語講座」、我が家のスペイン語教室先生日
系ぺルアナのオンチサンと同郷。
決してお若くはないけれど、絵に描いたようなラテン美人。

総勢100人は下らない参加者。講習後半時は肌寒い空調が、見る見るうちに気温上
昇の室内。アルコールも入って、昔の若人達の熱気がその一助。
カトウサンが、サークル参加を誘われるけれど、我が家からは遠いことと、すでに大
和の「オラ・エスパニョール」で始めちゃったからねえ。
ケイコサンは、土曜日のお勉強を計画されていたけど、フルタイムでお仕事をしてら
っしゃる彼女は、貴重な土・日曜日ですもの。ほかの御用でなかなかスタートになら
ないのですって。
「やっぱり平日の方がいいかも、って思うのですよ」
「ホント、よく通ったものねえ、お家を通り越して」
「仕事の帰りっていうのが良かったのかも知れません。それに、レイコサン達と一緒
だと、オシャベリの続きって雰囲気でしたから。さあ、お勉強よ!って、腰が引けち
ゃうのですよ」
「そう、それに、これは私の事なんだけど、イヤな人がいたりするとねえ。辞めた」
「ええ」
「でも、最近は、悪いけどあなたなんか眼中にないんだからね、状態でね。ひたすら
無視を決め込んで、目的に向かうだけよ。やっと、やっとそこに辿り着いたってね」
「そうですねえ。そうしなきゃいけないのですよね」

カトウサンに、
「彼女のお返事を、どうやって差し上げたらいいのかしら?名刺はお持ち?」
「いいえ、パソコンのあれだけ」
「それでは、私からご連絡しますね。今日はありがとうがざいました」

〆はやっぱりコーヒーでしょう。
通りすがりのファミリーレストランで、しばしオシャベリ。
「私、ちょっとはまりそう」
って、おっしゃるゲバラ。そのゲバラの本『モーターサイクル・ダイアリーズ』。
今、このDVDをレンタルショップで待機中(私が)。
「ねえ、ケイコサンはカストロにもなじみがない世代でしょう?それがゲバラ?」
「フフ、そうなんですけどねえ」
「そうそう、ゲバラのあたまに付くチェって何のこと?」
「あれは、わたしの可愛い、いとしの、という意味らしいですよ」
「私が辞書をひいたら、日本語と同じに、吐き出すように言うチェッですって」
「フフフ、そうなんですか?アルゼンチンでは、よく遣うらしいですよ」

ケイコサンとでは、お話が途切れない。これはもう愉悦の領域よ。
「ねえ、ケイコサン。話してて、先が読めちゃう人ほど詰まんないものはないって
思わない?」
「ええ、そうですよねえ」
「だから、もう浮世の事ばっかり話す人とは疎遠になっちゃうのよ。大袈裟に言えば、
森羅万象知らない事ばかり。寿命がどんなに延びたって、一生のうちに知ることなんて、
これっぽちもないでしょう?だから、そんな楽しみが控えてるのに、あれが、これが、
あの人が、どうしたこうしたなんか、もう知らないよね。もったいなくてねえ、下ら
ない話には付き合えない。ケイコサンは楽しみな人よ。次に何が出てくるかしら?って」
「それは、レイコサンですよ」
「ううん、私は単に気が多い、それだけの事よ」

そろそろ昼の部の幕は下りて、緞帳の向こうに控えていた夕闇が忍び寄ってきた。
彼女はこれから主婦業がお待ち。ウチは、セニョール・ダンは

♪いつものよ~に、マグ~ロ切~り~、晩酌~は~じめ~た~5時も過ぎ~~♪
                            「喝采」の節で。

で、とっくに夕飯も終えて、マリリンにひじ枕を提供して眠ってる筈。
今日も、幸せな1日でした。ケイコサンが、もう1冊「ガブリエル・アンジェリコの
恋」という本を貸してくださって。
私がスティーブン・キングの本を持ってたら、
「スティーブン・キングもいいですよね。家に何冊かあるはずですから、今度お持ち
しますね」

 ネ? 引出しをいっぱいお持ちのケイコサンでしょう?
言葉も、けっして決して、乱れないし、心地いい会話が続くのです。
 学習意欲に溢れたセニョーレス、セニョーラスに圧倒された日でもあったわね。
          Todos, Muchas gracias.