ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

今年は?

2009-01-01 23:35:47 | Weblog
また季節が巡って、新しい年を迎えました。
三段重ねの酒器、愚息その①が1才の時に買い揃えたそれと、こちらも3段の
お重です。
年に1回しか出てきません。唯一守られている我が家の伝統に活躍する什器備品
です。

今年の元旦は、セニョール・ダンとウチの宇宙人そして私の3人が、大・中
・小の朱塗りの盃で屠蘇散香りの染み込んだ日本酒、お屠蘇を戴きました。
グダグダと飲んで食べてのいつものお正月。午後になって、愚息その①家族が
帰って来ました。いつでも「お帰りなさい」です。娘と孫が増えて、パッと
明るくなりました。
「マージャンやりたいって、ミドリチャンが」って愚息の弁、娘・ミドリの
所望です。
ラシャ張りのテーブル台を引っ張り出して、私も20年ぶりくらいに触る
マージャン牌です。彼女は実践経験は皆無に近く、漫画で知ったという現代っ子。
理系の頭脳のミドリですから、相手が出来るのは今のうちかも知れません。

「明日の23時頃、羽田着。翌日はウチの馬が出走するから川崎競馬場へ行く予定」
というメールが馬専科から入りました。いよいよお馬さん達の出産シーズンに
突入です。馬の出産は冬から春先へかけてです。競走馬は、人の手を借りて出産。
忙しい時期に入ります。交代で休暇を取っての帰省です。
中国四川省成都大学へ留学(3年)帰国して自動車免許取得、それから北海道へ。
早いもので10年の年月が流れました。途中で挫折しそうな時期もありましたが、
それを乗り越えた末っ子に敬意を表します。子どもであっても敬意は敬意です。

暮れに、
「レイコサン、ご無沙汰しました。お借りしていた本とDVDをお返ししたいの
ですが、時間ありますか?」
久しぶりのコウイチクンからのメールです。
南米滞在目的のための貯蓄、某会社でアルバイト2年。
現場は南米人とアジア人が多く働く組織とか。パラグァイからの出稼ぎ夫婦の話
は、彼にとって有意義な情報をもらえる人達らしい。英語は何も問題の無い彼は、
毎週土曜日は、スペイン語を受講、会社でも南米系の人達と会話に勤しんで、
そこへ毎日書く童話・寓話。加えて読書の数は私の比ではない若者(27)です。
彼から聞いたラテン作家達。ガルシア・マルケス、パウロ・コエーリョしか知ら
ない私は、早速彼から教えてもらった何人かの作家をネット検索。こういうのに
威力を発揮するインターネット。つくづく素晴らしい世の中って思うのです。
とりあえず、エンリケ・バリオスの本を注文しました。

森鴎外から宮沢賢治、岡本太郎美術館で出会ったある男性との話、次から次へ
コウイチクンの話は興味が尽きません。いつも、どれほど彼から新しい話(私にと
って)が聞ける事でしょう。最近私が酔ってしまったカフカの例の本の話。最近の
読み物の文体の貧しさ、表現の軽さ、同じように感じていた私達です。
「歯ごたえが無い、どれも同じ味がする今の食べ物みたいな感じがするから、
素晴らしい翻訳モノに出会うと、感動しちゃうのよ。目を閉じて、その文体表現を
反芻しちゃったり。最近そんな本に出会ったことなんかないわ、だから最近の本に
お金を払う気なんか全然ないのよね。そう、重要な事は、本から品位が感じられる
かどうかが、凄く重要になってね。なんなんでしょうねぇ、品が感じられないと、
絶対に2度とその作家の本は読まないわね。娯楽性の高い作品でもよ」
「それは重要ですよね」

こんな話で時間が過ぎる。幸福って、こういう時間を持てることだと思う私です。
心が満たされていくという感覚。
出来る限り我が手を使って、生活をする事。お金で事を済ます貧しさと無縁で
ありたいと思うのです。五感を研ぎ澄ませて、生きている実感を感じられる人で
ありたいと思うのです。・・・私って、こういう人だから・・・って表現は、泡
が生じるのです肌に。ですから自分の事を・・・ひとって言っていいかしら?
人でありたいはパスでしょうか?

新年の朝、元旦、
「明けましておめでとうございます。今年も宜しく」
そして、言いました。
「こうして、今年も又おせち料理が出来たのも、何もかもぜ~んぶあなたのお陰よ。
 ありがとうございました」
と、セニョールへきちんと言います。そう、彼の勤勉が私達家族の安寧につなが
ってきたのです。これは凄いことなのです。ですから、”言葉に出す”感謝とね
ぎらいが大事だと思うのです。家族だからこそ、特別な思いを込めて、心から発
する”ありがとう”がなくてはいけません。家族間でありがとうの言葉を交換し
あえるそれが”家庭”と、思います。その言葉が飛び交う家は、未来に不幸はおき
ません。起こる余地などないのです。
以心伝心でいいこともあるでしょうが、ちゃんと言葉にすべき時と事があります。
照れ臭いとか、今更とか言い逃れを言ってはいけません。それは自分をないがし
ろにしている事なのです。自分の人生に謙虚さが感じられません。
傲慢になってはいけません。自分自身を冒涜している事を知らなくてはいけません。
なんて、可哀想な自分でしょう。惨めな自分がそこにいる事を知るべきでしょう。
他者に対しては、自分自身に対してと、同義語だと思うのです。

私は私をず~~~っと大事にしていきたいと思います。ですから感謝の言葉は出
し惜しみしないようにしています。何より何より、褒められるより褒める人にな
りたいと思います。
けれども、会いたくない人とは会いません。無理はしません。不愉快になる人っ
ていますから、そういう人と縁は結びません。
文句・批判・愚痴を言う人には近づきません。なぜなら、そういう言葉は私を汚
すからです。今年も益々、私自身にとって心地よい言葉と時間を与えることに重
きを置こうと思います。

スペイン語・中国語は、まだまだ続きます。不思議な団体英会話も、出来る限り
参加したいとは思いますが、中国語は個人レッスン以外にもう1ヶ所、車で通え
そうな近場のあるお教室を見つけましたから、お正月が明けましたら、ちょっと
参観させてもらおうと考えています。不特定多数の人達がいない空間が必要です。
探してみれば、世の中にはいっぱい色々とあるものです。行動を起こすか否か、
ただそこにかかっているだけって、しみじみ思うのです。ほ~んと、知らない事
ばかりって、自分の浅学に気付かされる昨今です。・・・ですから面白い!
なぜなら、いくらでも学べて感じて喜べる時空が待っててくれているのですから。

今年も様々な新しい出会いに胸躍らせて、感動をいっぱい味わいたいと思います。
「ホント?すご~~~い!」「嬉しい!」「幸せ~~!」って思い続けていく
1年にしたいと思います。
お金では買えない感動を私は求めます。抱えきれない感動に出会えますように!
いつでも”ありがとう~~~~!”の年に。