きみどりの窓

通りすがりに窓から覗いてみてください。

《16番》コキ5500を組み始めました

2020-05-19 | 工作室

本日は休みだったのでコンテナの第4ロットのレタリングを行いました。
昨日、艶消しクリアで表面処理を行い、本日レタリングという段取りで。
もう手慣れた手順ですから鼻歌交じりで1個目を印字。
しかしながら印字結果が思わしくありません。

写真1. 印字結果が滲んでしまいました
これまでの経験上、印字に関していくつかのポイントがあるのですが、今回の滲みは想定外。
印字濃度設定を低くして2個目を印字するも滲みに変化なし。滲みの原因は「湿度」ではないかと推測し(本日の天候は雨でした)、残りのレタリングは天気が回復するまで待ってみることにしました。
好天時(湿度が低いとき)に印字がうまく行けば、レタリングの品質は湿度に左右されるということになりますが、どうなりますやら。

コンテナの組み立てが滞ってしまったので、当初の予定になかったのですが、コキ5500の組み立てを開始してしまいました(笑)

写真2. コキ5500組立て開始
パンケーキコンテナさんのコキ5500キットは1セット2両分。
手元に2セットありますが、先行試作(このパターン好きだなあ>自分)としてとりあえず1両だけ。
切り離す前にサーフェーサーを吹いてから、と考えていたのですが、前述の通り天気が雨だったので「試作」の名のもとに素組みです。

写真3. ほぼほぼ組み上がり
説明書の通り特に問題もなく組立ては順調で、想像していたよりも組立てやすい印象です。こんなことならもっと早く着手してもよかったかな、と。
そんなわけで、あとは手すり、ブレーキハンドル等の「小物」を残すのみ。
それにしても細かな形状までキレイに抜いてあるのはレーザーカットならではですね。

この後、サーフェーサーを吹いて・・・ということでコキ5500の組み立てもここで足踏み。
天気予報を見てもこの先しばらくはスッキリしない天気が続くようで、この先の工程計画もお天気次第です。


コンテナ製作仮まとめ

2020-05-11 | 工作室

依然、コンテナ製作が続いています。
パンケーキコンテナさんのコンテナは5個1セット。これまで4セットを購入しています。構想ではあと数セットを購入するつもりです。
最初の5個(C10形)はすでに完成していて、現在残る3セットの製作が進行中であります。
製作手順は先に記した通りですが、細かなところで改良(?)が加わっていますので、その点を中心に「仮まとめ」として報告いたします。

写真1. 第1ロット(C10形)[完成済み](再掲)

第1ロットはとりあえず完成していますが、レタリングの文字が薄いという問題を抱えたまま。
この問題は先に報告した通り解決した、と報告したところSatokawaさんからレタリングの依頼が舞い込みました。
ブツはC10形5個、C11形5個の計10個。
GW中の或る日、レタリング前の表面処理を済ませた10個のコンテナが拙宅に到着しました。
「表面処理まで済ませてあるのなら簡単さ」と鼻歌交じりにレタリング作業をしたのですが、インクがうまく乗ってくれません。ここで作業を一時中断。どうやら表面処理剤(つや消しクリア)にも相性があるようで・・・
当工場手持ちのクリアで再度表面処理を施したところうまくいきました。

問題は作業をしてしまったコンテナ3個分のパーツ。ふと思いついたのは「インクが乗っていないのだから拭き取っちゃえ」と。他人様のブツをいきなり作戦に投入するわけにいかないので、手持ちの先行品で実験したところうまく行ったので作戦決行。作戦名「アルコールポンポン」(笑)
綿棒にアルコールをしみ込ませてインクを拭き取っていくわけです。ちょっとしたノウハウもあるのですがそこは企業機密ということで・・・

写真2. 「アルコールポンポン」の前(右)と後(左)
アルコールポンポンしたものも薄っすら印字が残ってしまいますが、ほぼ同じ位置に印字するので問題ないはずです。
そして10個分のレタリングが終わり、納品も無事に完了しました。

写真3. コンテナ10個分のレタリング終了
結果としてやり直した3個のレタリングが一番シャープに仕上がったような・・・

他人様からのお預かり品とともに自分の分のレタリングも並行して進めました。
第2ロットはC11形5個。ですが、C11形は初登場なのでそのうち1個だけは試作品として先に着工していました(C11コンテナに浮気)。先の「アルコールポンポン」の実験もこの1個で実施しています。
こちらは先行の1個も含めて5個のレタリングが終了しました。

写真4. 第2ロット(C11形)[レタリング終了]
第2ロットの残る工程は箱組み、妻面扉のヒンジの接着し、表面コートのためにクリアを吹けば完成です(施錠ロッドと側面のヒンジは塗装前に接着しています)。

第2ロットを追う第3ロット(C10形×5個)については実験的に少し工程を追加しました。
一足先に仕上げまで完了しているSatokawa氏が「票差しに白札」を表現していたので私も、と急遽真似ることにしました。ただしその手順は異なります。Satokawa氏は塗装後に白インレタを貼って表現していましたが、私は白地をマスキングして「白ヌキ」で表現しようかと。
サーフェーサーはホワイトを選択し白地を作ります。そして票差し部をマスキング。

写真5. ホワイトサーフェーサーにマスキング
当初は、フォーク位置の目安の「▽印」部(上図の赤丸部)もマスキングしようとしたのですが、細か過ぎて断念しました。この「▽印」もレタリングの手法を応用して印字したものです。
とにもかくにも黄緑を吹き、マスキングを剥がしてみると・・・いいじゃないですか?
ということで第3ロットの現状はここまで。

写真6. 第3ロット(C10形)[塗装完了]

次工程で表面処理を施してレタリングですね。

あと第4ロット(C10形×5個)が仕掛かり中で、サフ吹き(グレー)まで終わったところです。
この先、ホワイトサフを吹いて第3ロットを追っていく形になります。

結局、連休中に20個を完成させることはできませんでしたが、レタリング前の表面処理の相性の件(?)やらレタリング失敗時のリカバリー方法とか、さらなるノウハウを蓄積することができました。
さらに個人的には塗装(スプレー)に苦手意識を持っていたのですが、ほぼ連日サフ吹きやらクリア吹きやら黄緑吹きを行っていましたので、徐々に苦手意識も薄らいできたような気がします。

とりあえずこれで仮報告を締めます。また新たなことがあれば報告しますね。

 


【N】EF62が増備されました

2020-04-26 | 工作室

今月に入って1/80サイズのコンテナ作りにハマっています。
そんな中、予約していた1/150サイズのEF62(KATO製)が拙宅に届きました。

写真1. EF62です

製品名は「EF62 後期型 下関運転所」となっており、メーカーサイトでは昭和60年(1985)頃の下関運転所所属機をプロトタイプとし、同所に転属後、荷物列車牽引を担っていた頃の姿を製品化した、ということです。

個人的にEF62は好きな電気機関車なんです。
小学生の時に碓氷峠をEF62が牽く客車列車に乗ったのが最初の遭遇(1970年頃)。

晩年、東海道・山陽線で荷物列車を牽くことになったのには驚きましたが、東海道線沿線に住んでいたのでうれしくもありました。実際に東海道線を走る姿は数回程度見たかなあ、とあまり記憶にないのですが。

というわけで「下関運転所所属機をプロトタイプ」というのもストライクなわけで、発売が予告された際にポチっていたのです。

写真2. 記念撮影
屋根上のFRPカバー(何の?)が白すぎるような・・・

さて東海道時代のEF62ということで半ば衝動的に買ってしまったわけで、何を牽かせようかと悩んでいます。というか実際には荷物レ一択かと思いますが、当社には荷物車が無いんですよね(笑)
とりあえず12系客車でも引っ張ってもらいましょうか。


レタリング検証実験

2020-04-23 | 工作室

パンケーキコンテナさんコンテナのペーパーキット。
「面白そう」ということで、試しにC10形を1セット(5個)を購入して作ってみました、というのがこれまでの話し。
製作途中で「これは行ける!」ということで追加発注。現在C10形を2セットとその間に新発売となったC11形を1セット、計15個分が形になるのを待っている状態です。
いよいよこれから本格的に量産していくわけですが、実は5個の試作で解決しきれていない問題が残っています。

その問題とは・・・

写真1. レタリングが薄い
写真の通りレタリングが薄いのです。
試作の1個めはイイ感じだったんですけどねえ。試作量産の4個は程度の差があるものの基本的に薄いのです。

写真2. 遠目に見るとごまかせる(?)
右下の1個が試作1個め。
遠目に見れば、言われなければちょっと分からないかな、ましてやコキに載せて走らせてしまえば、との思いもありますが、やはり何とかしたい。
某所からレタリングのオファーもいただいたりしてますが、現状ではとても他人様のものに手を出せる(貸せる)品質ではありません。

ということで原因の追究です。

ここでペーパーコンテナの製作手順を簡単におさらい。
(手順1)組む前の状態でサーフェイサー処理
(手順2)箱組み前の状態で塗装(黄緑6号)
(手順3)艶消しクリアで表面処理
(手順4)レタリング(プリンタ印字2回)
(手順5)箱組みしてパーツ(ロッド、ヒンジ)の取付け
(手順6)半光沢クリアを吹いて仕上げ
といった感じ。
で、レタリングが薄くなってしまった原因は(手順3)の表面処理であろうと推察。
その対策は、「念入りな」表面処理(笑)だろう、と結論付け、実験してみることにしました。

実験は、表面処理であるところの艶消しクリアの塗布回数を変えてみるという比較実験。
コンテナパーツを使うわけにいかないので、手元のプラ板に紙を貼って試験片としました。
試験片は3つ、サフェを吹き、黄緑を塗ってから、それぞれ艶消しクリアの1回吹き、2回吹き、3回吹きとして、プリンタ印字して比較します。プリンタ印字は3片に対して同時に行います。

写真3. プリンタ印字1回
上から艶消しクリアの1回吹き、2回吹き、3回吹きの試験片です。
3つの違いが分からないですが、いずれも合格レベルの印字品質です。
今回は1回1回を気持ち丁寧に吹いたので1回吹きでも十分だったのかもしれません。
ここで実験終了でも良かったのですが、とりあえず2回目の印字(試作時も印字は2回なので)。

写真5. プリンタ印字2回後
わずかにズレが生じてしまいました。
写真でも判るようにアダプタがズレないようにテープで止めていたんですがね。これはもうプリンタ側の問題でしょうから手を出せません。1回印字で十分ならあえて2回印字する必要はないわけで・・・。

結局、実験では差異は認められませんでしたが、やはり手順3において「念入りな」表面処理を行うというのが結論。具体的には手順3の艶消しクリアは2度吹きする、と。
試作1個めは2度吹きしましたが、量産試作の4個は1回だったか2回だったか憶えてない(爆)
そして手順4のプリンタ印字はズレ回避のため1回だけで。印字の際の「濃さ」設定はMAXで良さそう。

これで手順が固まったかな。
試作段階でもっと詰めとけよ、という話しですが(^^ゞ
ということでなんとかお手伝いできそうですよ > Satokawaさん。


《16番》コキ5500を作ろうかな(その8)C10コンテナ量産試作終了

2020-04-20 | 工作室

コキ5500プロジェクトのためのコンテナ作り。
今回のコンテナ工作は競作、いや狂作、じゃない協作を進めている友人がいます。リンク先のコチラの方。すでにいろいろアドバイスをいただいています。
C10コンテナの第一弾5個の量産試作がアドバイスをいただきながらなんとか終わりました。協作協作(^^♪

5個入りキットのうちの1個を単体で先行試作しレタリング(と言っていいのかな?)工程まで終わっていますので残る4個を追っかけでレタリング工程へ。
とその前に・・・
先のC11の印字テストにあたりレタリング画像の解像度をアップしました。例えていうなら16ドット表示を24ドット表示にしたという感じでしょうか。そしてそれをこのC10にフィードバックしました。

写真1. レタリング画像
JNRマークや「国鉄コンテナ」等を画像パーツとして作成し、コンテナ形式に合わせて組み合わせています。

解像度をアップさせた新画像で4個をレタリング。
量産試作の1個目(通算2個目)のナンバーは「1234」。以下は個人的にちょっと由来のある番号で「1510」「4656」「8132」にしました。

写真2. 4個分のレタリング終了
「1234」は印刷設定を「標準」のままにしてしまったので3度印字しましたが、その分ズレが大きくなってしまいました。残る3個は印字濃度を「濃く」して2度印字。同じように印刷していますが濃度には個体差があります。
印字後に「押さえ」のクリアを吹く必要がありますが、それは箱にした後で。

写真3. C11の先行試作品と記念撮影
下段右端が先行試作品の「9999」。解像度アップの効果は・・・・・。
まあ気分の問題です。

5個が揃ったところで最後の仕上げ。
妻面の扉の施錠ロッドとヒンジを貼り付けます。

写真4. 施錠ロッドとヒンジと・・・
キットには施錠ロッド、ヒンジもレーザーカットで再現されています。いやあレーザーカッターはすごいですね。
そして写真下のパーツ(?)は私が用意したもの。その理由は後ほど。
施錠ロッドもヒンジも数が多い。2枚重ねで使うとちょうど良い数ですが、説明書にはその記載もないし・・・
ということで「シングル」で行くことにしました。

写真5. 扉面
仮組みして黄緑色を吹いてからバラしてますので、側板の断面部(扉面の両端部)の塗料が剥げてしまっています。先ほどの手製追加パーツはこれをカバーするためのもの。シール紙を1.2mm幅に切ったものです。

写真6. シール紙、ロッド、ヒンジを貼りました
ロッド、ヒンジともに「シンナー接着」、そして「シングル」仕様で大丈夫なようです。余った分は予備ということで保管しておきます。
そして最後に仕上げにクリア(半光沢)を吹き、底板を接着して完成です。

写真7. 完成しました
よく見るといろいろ「アラ」がありますが(笑)、なんとか完成にこぎつけました。

写真8. コキ5500に載せてみた
パンケーキコンテナさんのコキ5500の方は未完成(というか未着手)なので、2年前に着手してそのまま放置していた自作のコキ5500に載せてみました。台車はアダチのTR63です。