仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
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上手なお盆提灯の組み立て方

2007-06-29 14:09:46 | 仏事のあれこれ

お盆提灯を展示して約1ヶ月。

お届けやお持ち帰りのお客様も増えてきました。

初盆を迎えられるお宅では、せっかくだから長く飾ろう、とか

百か日の法要に親戚に披露したいから、ということで

もうお盆提灯を飾るところもあります。

ところが・・・・

盆提灯の箱を抱えたお客様がご来店。

組み立てていたら脚が折れた!!」とのことでした。

基本的な盆提灯はホゾと穴とを組み合わせて

釘などを使わず、いわば木材の「ねばり」を利用して組み立てるもの。

力を入れすぎたり、入れる方向が違うと脚や支えの三角部分が折れてしまいます

珍しい事態ではありません。

ただ、組み立て方にちょっとしたコツがあるのです。

 

一般的には脚を差込み

支えの三角を取り付ける

という風に説明されているのですが、ここで注意。

脚を3本ともしっかり奥まで差し込んでから三角を取り付けようとすると

脚を押し広げるようになり、それぞれの部品にかなりの負担がかかります。

 

お勧めするのは脚を2本、あまりぐらつかない程度に差し込んだ後、

それぞれの穴に三角をあわせ、

最後の1本の脚は三角の残りの端にあわせつつ、ロクロ(丸い部品)の

穴にジワリと押し込む、という方法です。

インターネットで組み立て方を示しているお店もおおむねこの方法のようです。

 

それでも心配な方は遠慮なく、販売店などに組み立てをお願いされては

いかがでしょう?

また、収納場所が許せば、しまうときももう脚の部分は分解せず、

そのままカバーか何かをかけておくのも奥の手だと思います。

いずれにしても無理は禁物です。

 

ちなみに今回脚を破損されたお客様は

同じ商品の脚のみを取り寄せることになりました。

時期が早いのでまだフォローできました。

これがお盆直前くらいになると、メーカーにももう部品がなくなっていて

「今年のお盆はあきらめて・・・・・」となることもあります。

ご用心、ご用心。