仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
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家紋もさまざま

2008-07-11 14:06:18 | 本音

今年も家紋入提灯のご注文をたくさんいただいています。

その家紋ですが、代々「うちの家紋はこれこれ」と伝わっている家や、

既にお墓などがあって家紋がはっきりしている

場合は話が早くて助かります。

 

意見が分かれるのが、いわゆる「分家」にあたる家の場合。

(「分家」という言葉は好きではないけれど

他に的を射た言葉が見つからないので便宜上使います。)

 

この場合、自宅の家紋を決めるのにいくつかのパターンがあります。

*「本家の紋は○○だから」とストレートに本家の紋と同じにする場合。

*本家の紋から少しアレンジする場合。

  丸をつける、とか図案を少しずらして一部しか見せない、とか

  白黒を逆転させていわゆる「陰なんとか」というカタチにする、など。

  これは昔の分家のの紋に多かったパターンだそうです。

*あるいは家系や血筋に関係なく、紋見本の中から自分の好きな紋を

 「我が家の家紋はコレでいく!!」と決めてしまう方法。

*そして、紋見本にもない、まったく新しい家紋を「我が家の家紋」

 としてデザインしてしまう、という場合もあります。

弊社のお客様でも数件、「新しい家紋」を創作された事例がありました。

地方によって、しきたりとか約束事はあると思いますが

「菊の御紋」みたいに明らかにタブーのものでなければ、

いずれの方法で決められてもよいと思います。

 

家紋って、造るにしても、受け継ぐにしても

長い歴史の何処かの時点で、あなたに縁のある人が

それなりの思いを持って決めたもの。

たまにはじっくり眺めて、ご先祖様に思いをはせるのもいいかもしれません。



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