今、読んでいる本。
東野圭吾「マスカレード・ホテル」。
大好きなミステリー。
しかも東野圭吾と、くれば
460ページかそこらなら数時間で読了、
のはずが、一向に読みすすまない。
わずか数ページのところで立ち止まり、
行きつ戻りつ、問つ追いつ・・・・
その理由は
この小説が「超一流ホテル」を舞台にしていること。
のっけから
「ホテルマンらしい立ち居振る舞い」
「身だしなみ」
「話術」
がクローズアップされるがために、
私としてはそちらの方が気になって、気になって・・・。
残念ながらホテル業界には無縁ではあるものの、
ホテルマンの接客こそ接客業の理想ではないか、と
勝手に夢想しているので
話の本筋よりも「ホテルマンの有様」が気になって読みすすめない、というわけ。
とうとう小説は一時棚上げ。
ネットであれこれ検索してみると
こんなものを発見。
著者は東京YMCA国際ホテル専門学校の講師だった方。
語り口は少々堅苦しいし、
「ローブ・デコルテ」の約束事までは私には到底必要ない
けれど、きちんと読んでいくとこれが面白い。
とくに、
「立ち居振る舞い」や「姿勢」「表情」といった項目は
具体的で参考になることいっぱい。
「明るい真顔」であれ、という指導にははっとさせられるし、
「表情」についての指導では
「東洋人は、こころもち、まゆげと目のあいだを開き、すずしい目付きをしていること。
西洋人の真似をして、まゆげと目のあいだをせまくすると、西洋人に似ず、猿に似る。」
と、厳しいながらもユーモアも感じさせる。
こちらを読み込むほうに忙しくて
東野圭吾がお留守になってしまうという現状。
まぁ、それもいいか。
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