仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

米原万理さんの「真昼の星空」

2006-05-07 16:24:25 | 私の本棚から

ロシア語通訳者にして作家でもある米原万理さんは私の大好きな作家の一人です。
幅広く、軽妙洒脱な語り口と極上のユーモアのセンスで
初めて読んだときは、「日本人でこんなこじゃれた文章を書く人がいたのか!!」と
感激してしまいました。

で、その米原さんのエッセイ集「真昼の星空」の中に興味深いエピソードをみつけました。

旧ソ連のある町でギリシャ正教の教会に入ろうとしたら
現地の女性に
「教会に入るときは、男性は帽子を脱ぎ、女性は帽子を被るのが絶対のマナーである」と
教わったそうです。
後日、日本のギリシャ正教の信者に確認したところ
「そんな決まりはない。でも、教会に入るときはコートを脱ぐのが絶対のマナーである」
と言われた。
ギリシャ正教会によると、いずれも規定されたことではないとか。

というものです。なんだか日本の地方でのしきたりに関するやりとりを
思い出して笑ってしまいました。

いるんですよね。どこにでも。冠婚葬祭になると、
「○○はこうでないと。」「××はこれこれするもの」というような
一刀両断に采配を振るう
しきたりのご意見番。「こーでねーたー」が。

貴重な「地方色」として大事にして欲しいと思う一方、
「昔からこうだから」という理由で納得できないようなことを押し付けられたら
堪らないだろうな・・・とも思います。

「知恵は貸すけど口は出さない」って、理想的だけど
無理かしら????


 



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