仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

モノは言うてみ、蒔絵編。

2009-03-17 13:24:40 | 商品のこと
以前、モノはいうてみ、ということでお仏壇だって、いろいろな要望にお応え出来る、と書きました。

その実践編。
例えば、金仏壇の蒔絵。
猫戸
言われる部分が蒔絵の見せ所となる部分。

黒の漆塗りの板に金蒔絵というのが一般的だけど



最初の写真のように、
金粉を施した板の上に蒔絵
というパターンもあります。
ぐっと、明るく穏やかな感じになります。

また、
黒塗の板の変りに木目を見せるように漆をかけた板に蒔絵



というパターンもあります。
抑えた華やかさが出ます。

さらに、黒塗でなく、赤っぽい溜塗りの板に蒔絵、
というものも。



こちらはぐっとかわいい感じ。

この猫戸の部分、戸のサイズさえ合えば、
その場で、気に入った蒔絵のものに変更することが出来ます。

サイズが合わなくても、
蒔絵部分の板のみ作り変える、
あるいは蒔絵ごと新しく描く(先日はこのパターンのお客様がありました)
ということも可能です。

何度も買い換えるものではないので
とりあえず、「モノはいうてみ」。

お客様が何年経っても
「これにしてよかった」と
思っていただけるような
お仏壇をお納めしたいですね。