最近入荷したお仏壇は渋~~いたたずまいです。
渋さの主たる要因はその材質。ちょっと枯れたような色合いと
不規則な縞模様が、言うなれば「老練さ」を感じさせるシャム柿です。
そして、
きっちりと組み上げた宮殿の桝組。
繊細に彫り上げられた障子の彫刻。
金糸を散らした典雅な障子紗。
渋さだけでなく、豪奢な風格も兼ね備えたお仏壇です。
しかし・・・・
しかし・・・・
しかし・・・・・
このお仏壇、あちこちの彫刻のテーマが一貫している!!
しかも、そのテーマが朝顔!!
Why?!
ランマは当然のこと、須弥壇脇の余間にも朝顔
ご丁寧につぼみまで・・・・。
そして、蹴込みにも朝顔
もちろん華麗な障子の彫刻も朝顔&鳥です。
なんで!?
余談ですが、朝顔といえばとってもポピュラーで
よく見かけるこのタイプ、
実は外来種でとっても繁殖力が強いそうです。
この色の名前は「ヘブンリーブルー」
曽野綾子さんの小説「天上の青」に登場する朝顔です。
まさか、天国の色の花だからお仏壇に使ったんじゃないよね・・・。