仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

もう一度、お客様の身になって・・・

2007-04-29 13:32:26 | 本音

最近、印鑑を作る必要に迫られました。

幸か不幸か今まで三文判の認め印だけで事足りていた私。

気が付くと印鑑のことは何も知らない

 

とりあえずネットで調べてみると、あるわあるわ・・・

材質、大きさ、字体に価格・・・まさにピンからキリまで星の数。

印鑑といえば柘植くらいしか知らない私は目がテンに。

何の材料がどういいのか?さっぱりわからない。

そういえば、「印相」などという言葉もあるくらいで

字体とか材質によって縁起の良し悪しもあるのかしらん?

そうそう買い換えるものじゃないから、ある程度は品質もいいものにしたい・・・

今まで無縁だっただけに疑問と不安がどんどん膨らんでいく・・・。

 

結局、身近な人にあれこれ体験談を聞き、店でも付き合いのある

印鑑屋さんにお願いしました。

予算は少々オーバーしましたが(これは、お店のせいではなく、私の

認識が非常に甘かったせいです。念のため)

ともかく、長く使うものだし、地元で長く続いているお店なので信用できるだろう・・・

と思ったのがお願いした理由。

 

そして、出来上がった印鑑を手にして、ハタと気が付いた。

これって、お客さんが仏壇を買うときと同じだよね・・・・

材質から始まって、基準も何もわからない、縁起も気になる・・・

私だって、印鑑の材質となると、

「どういうものがあって、どういう長所・短所があって、どういうものが

 良品なのか?」ってすごく聞きたかったし、そういう説明があれば

納得したと思います。

だから、お仏壇のお客様でも同じ。

「とりあえず、仏壇を見に来た」とおっしゃるお客様はまさに五里霧中の状態。

そこを的確な説明やアドバイスで商品を決定する道筋をつけるのが

私たちの腕の見せ所なのかも。

「売りたいモノを売る」のじゃなくて「お客様が一番適切なものを選ぶお手伝い」

なんですね。

 

自分が経験してああして欲しい、これが聞きたいと思ったポイントを

じっくり思い出して、今後の接客に生かしたいと思ってます。

 

そして、やっぱり、お店の信用。「長い」ということは財産です。