こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年7月18日 月曜日 夏のフェイバリッツ・19 Duran Duran 「Save A Prayer」'82.6

2011-07-17 13:01:18 | 音楽帳


1981年。YMOとロンドンを結ぶ線は「ニュー・ロマンティクス」として花開いた。
ミッジ・ユーロを核としたウルトラヴォックス、そして、彼らとマガジンのメンバーがバックアップというか別名で活動したヴィサージ、そして、スパンダー・バレエ、デュラン・デュラン。。。。

ニュー・ウェイヴの命題は「常、より違う何かへ」と動く(Move)こと。
ある場所で停止したら、それは腐ることと同一。

1982年、ニュー・ロマンティクスのそれぞれは、より新しい何かを求めて模索していた。
みんな。

そんな中、デュラン・デュランのセカンド・アルバム「リオ」を6月に聴いて感動を覚えた。
ニュー・ロマンティクスの面々そのものがデカダンスでロマンティストで(良い意味で)生意気。
非常に「ナンパ」な空気が漂っていたが、ボクはこの「リオ」を聴いて、ナンパなだけではない彼らの躍進・成長を喜んだ。

近時「ヴィジュアル系」という「意味不明」用語があるが、音楽は音楽で語るべきである。
いくら化粧しようが、どう表面をつくろっても、音楽を隠すことは出来ない。

勘違いした人々は、化粧や見た目で音楽を誤魔化せると思っている。

そういう人々とニュー・ロマンティクスの面々の違いは明らか。
音楽の中身がカラッポなのと、見た目だけでは無い音楽を創る人との違い。

アルバム「リオ」は、それまで創りだめた曲を捨てて、新しく創った曲で出来た、彼ら自身にとっても自信作だった。
ボクは、その渡されたアルバムをヘッドフォンでキャッチして、興奮しながら聴いた。

本当にポップでメロディアス。
イギリスのチャートで火が付いたこのアルバムは、この後、海を渡って数ヵ月後アメリカとMTVとをつないで「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」のヒットになる。

全曲メロディアスで好きなアルバムだが、夏の1曲を選ぶなら「Save A Prayer」。
海とナンパと一夜限りの情事が歌われていて、童貞硬派の自分には憧れでしかなかったが、何か夏という季節の持つ短い花火のような刹那がこの曲には上手に表現されているように思う。



PS:ロンドンで会ったデュラン・デュランの面々と幸宏。
「ボクらの兄貴」と慕って出会った師と弟子の姿。
サディスティック・ミカ・バンドがロンドン公演を行った姿をテレビ越しで彼らは見ていて、それも彼らが14歳の頃。
「テレビ画面に向かって、ポラロイド写真を撮り、それを今も大事に飾っているよ」とYMOと3人のソロそれぞれを「好きだよ」と公言してはばからなかったデュラン・デュラン。
この曲のサビで奏でられる揺れるシンセサイザーの音調は、明らかにYMOの日本人ならではのリフの「テクノポリス」や「ライディーン」の影響が聴いてわかる。

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