京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

下関の郷土料理「瓦そば」 味のかけ橋

2021年08月26日 08時59分00秒 | 日記
 山口県下関の郷土料理「瓦そば」をご存知でしょうか?
以前にテレビ番組「秘密のケンミンショー」で紹介されていたのを記憶されている方もおられると思います。



その本場の「瓦そば」が先日に記事にした奈良県葛城市にある當麻寺近くで頂けるのです。

昭和23年に山口県下関市の小さな漁師町で誕生した天ぷら屋「はしもと商店」の創業者の孫娘さんが縁あって奈良に嫁がれ郷土の天ぷらを奈良でも広げたいとの想いから創業されました。





妻が中学まで下関で過ごした事もあり、最近、市販されている「瓦そば」を食べてみたのですが味、食感ともに全く違うそうです。

そこで昼食時間に合わせて来てみました。
午後1時を過ぎていましたが待ち時間が出来ていて盛況でした。





注文はお目当ての「瓦そば」です。
「瓦そば」の前に"前菜"のねり天が出されます。

ごぼうや枝豆のねり天が揚げたてで出されムチャ美味しいです。
メニューにねり天のプラス一皿があるのもうなずけます。





熱く熱せられた瓦にパリパリの茶そばがのり、トッピングは甘めに味付けされた牛肉と錦糸玉子だけです。

上にのった大根おろしをつゆに入れ頂きます。
麺のパリパリ感につゆの美味しさ、、、一人前があっという間でした。






その他にもねり天を使ったメニューの数々があります。



場所は奈良県葛城市當麻350-1

県道30号線沿です。(月曜日は定休日)







當麻寺 通常拝観

2021年08月25日 08時19分00秒 | 日記
 奈良県葛城市にある當麻寺は推古天皇20年(612)に用明天皇の第三皇子麻呂子親王により創建された古刹です。







境内の東には立派な仁王門があり両側の仁王像が睨みを効かせています。
向かって右側の仁王像(上の写真)の頭部に蜂が巣を作っていて最近、除去された事が話題になっていました。






梵鐘(国宝)は白鳳時代の鋳造で日本最古のものです。


當麻寺の金堂です。
創建時には本堂でした。



金堂(重文)のご本尊・弥勒仏坐像(国宝・白鳳時代・塑像)です。

普通、弥勒さんは菩薩の姿をされていますが當麻寺の弥勒さんは如来の姿をされています。







弥勒さんをお守りしている四天王立像です。
多聞天は木造で鎌倉時代の像ですが、他の三体は白鳳時代の乾漆造りです。

法隆寺金堂の四天王立像の次に古い像で、髭をはやされていて異国情緒漂うお顔が特徴的です。
ちなみに次に古いのは東大寺戒壇院の四天王立像です。(戒壇院は現在、修復工事中で拝観できません。)



鎌倉時代に再建された講堂です。
創建時の講堂は平安時代治承の乱で平重衡による兵火により焼失しています。





ご本尊は丈六の阿弥陀如来坐像(平安時代・重文)です。


鎌倉時代の地蔵菩薩立像(重文)です。
ご本尊と同じくらいの像高の大きな地蔵菩薩です。


鎌倉時代の千手観音立像です。





天平時代創建の當麻寺の本堂(国宝)で、曼陀羅堂とも呼ばれています。
内陣は創建当時の姿をとどめています。


現在は室町時代の文亀本當麻曼陀羅(重文)が掛けられています。
本物の當麻曼陀羅(国宝)は中将姫が蓮糸を染めて一夜にして織り上げたと言う伝説が残る曼陀羅で滅多にお目にかかる事は無い国宝中の国宝です。

2013年に奈良国立博物館で開催された「特別展 當麻寺」で公開されましたが黒く劣化が進んでいて内容の判別が困難な状況でした。



曼陀羅厨子(天平時代)、須弥壇(鎌倉時代)共に国宝で須弥壇の螺鈿細工の紋様が今も輝きを放っています。



金堂前にある日本最古、白鳳時代の石燈籠(重文)です。







上は西塔、下は東塔です。(共に国宝)
天平時代の創建時からのニ基の塔が唯一現存しているのはここ當麻寺だけです。

2010年の平城遷都1300年祭の記念事業で両塔の初層が初めて開扉され、鐘楼にも階段が設けられ間近で国宝の梵鐘を見学する事が出来ました。














繁昌神社

2021年08月23日 07時42分00秒 | 日記
 繁昌神社は京都市下京区繁昌町にある神社です。





具体的には烏丸高辻を少し西に歩き北側にあります。

この辺りは祇園祭の際によく通りますがご由緒について調べたのは初めてです。

神社の名前から「全国唯一の商売繁盛」の神さまです。
他に家内安全、諸芸成就、良縁成就にご利益があるとして信仰されています。

旧称は班女(はんじょ)神社と称していたようです。

延喜年間に安芸の宮島から宗像三女神を勧請したのが起源とされ13世紀の前期に編纂された宇治拾遺物語に繁昌神社の前身の神社が登場します。







近世にご祭神とされた弁財天は明治の廃仏毀釈の際に市杵嶋姫命(いちきしまひめ)を祭神とされました。



社務所はいつも閉まっていて御朱印はA4のクリアボックスに書置きがあり、箱に300円を志納し頂くセルフ方式です。

京都には様々な神さまがおられますね。


リストランテ野呂 ランチ②

2021年08月22日 06時51分00秒 | 日記
 8月20日の午前中は京都アスニーで「近江の秘仏を訪ねる」の講演を聴講しました。

随分と前に白州正子さんの「かくれ里」を読んでから滋賀県によく出かけるようになりました。



講演前に予約したのは2回目となるリストランテ野呂です。

前回にランチに来た時にメニューの最初に載っていた「メンチカツのランチコース」が気になっていました。





トマトの冷製スープ
雨ばかりで夏らしくないですが、まだまだ湿度が高い時期には口当たりのいいスープです。



ポテトサラダは前回と同じですが夏野菜中心のサラダが添えられています。
野菜にかけられあドレッシングといい安定の美味しさです。







メインのメンチカツです。
運ばれてきた印象では"重そう!"でした。
デミグラスソースがたっぷりです。

見た目ほど濃いソースではなくトッピングされているバルサミコがいい酸味が効いています。
大きなメンチカツでしたがあっという間に食べてしまいました。





追加したドルチェ。

抹茶アイスにナッツが入っていて美味しかった!

夜はその日に仕入れた食材でのアラカルトが中心だそうです。
一度、夜も訪れてみたいですね。



京都市平安京創生館

2021年08月20日 08時05分00秒 | 日記
 京都市中京区にある京都市平安京創生館はこれまでの発掘調査をもとに794年に遷都された平安京を復元展示している施設です。
入館料は無料です。







最寄駅はJR嵯峨野線円町駅ですが徒歩で約15分ほどかかります。
市バスだと丸太町七本松の停留所の前なので便利です。

中央には1/1000に縮小復元された平安京の模型があります。

平安京は当初は東西4.5km、南北5.2kmの規模で造営されました。







豊楽殿(ぶらくでん)復元模型です。

豊楽殿は豊楽院の中心となる建物で大嘗会などの国家的饗宴のための施設です。

豊楽殿の鴟尾(しび)の復元模型です。
発掘調査で緑釉(りょくゆう)を施した鳳凰文の鴟尾が出土しています。
本物は京都市考古資料館で展示されています。







平安時代末期に白河天皇が現在の岡崎に造営した法勝寺の復元模型です。

伽藍の中心には高さ約81mと言われる八角九重塔がそびえていました。

京都市動物園の中にある観覧車の場所に塔があったようで近くには基壇の石材が残っています。

戦後にGHQに接収され遺跡の多くが破壊されてしまったのは残念なことです。 

その他にも国宝「北野天神縁起絵巻」(承久本)の複製が展示されています。
有名な清涼殿に落雷し、藤原時平が刀を抜いて雷神に立ち向かう場面も展示されています。

また、「源氏物語車争図屏風」や国宝「洛中洛外図屏風(上杉本)」の銅板壁画が展示されていてオリジナルが公開されるより詳細に鑑賞する事が出来ます。





平安京創生館の入る建物には京都市生涯学習総合センター(通称 京都アスニー)があり「アスニーセミナー」や「アスニー京都学講座」で京都の歴史を学べる
講座が開講されています。

第一線で研究されている先生方の講座で"かなりマニアックな"内容ですが、テーマに関心がある者に取っては充実した内容です。