京都市中京区にある京都市平安京創生館はこれまでの発掘調査をもとに794年に遷都された平安京を復元展示している施設です。
入館料は無料です。
最寄駅はJR嵯峨野線円町駅ですが徒歩で約15分ほどかかります。
市バスだと丸太町七本松の停留所の前なので便利です。
中央には1/1000に縮小復元された平安京の模型があります。
平安京は当初は東西4.5km、南北5.2kmの規模で造営されました。
豊楽殿(ぶらくでん)復元模型です。
豊楽殿は豊楽院の中心となる建物で大嘗会などの国家的饗宴のための施設です。
豊楽殿の鴟尾(しび)の復元模型です。
発掘調査で緑釉(りょくゆう)を施した鳳凰文の鴟尾が出土しています。
本物は京都市考古資料館で展示されています。
平安時代末期に白河天皇が現在の岡崎に造営した法勝寺の復元模型です。
伽藍の中心には高さ約81mと言われる八角九重塔がそびえていました。
京都市動物園の中にある観覧車の場所に塔があったようで近くには基壇の石材が残っています。
戦後にGHQに接収され遺跡の多くが破壊されてしまったのは残念なことです。
その他にも国宝「北野天神縁起絵巻」(承久本)の複製が展示されています。
有名な清涼殿に落雷し、藤原時平が刀を抜いて雷神に立ち向かう場面も展示されています。
また、「源氏物語車争図屏風」や国宝「洛中洛外図屏風(上杉本)」の銅板壁画が展示されていてオリジナルが公開されるより詳細に鑑賞する事が出来ます。
平安京創生館の入る建物には京都市生涯学習総合センター(通称 京都アスニー)があり「アスニーセミナー」や「アスニー京都学講座」で京都の歴史を学べる
講座が開講されています。
第一線で研究されている先生方の講座で"かなりマニアックな"内容ですが、テーマに関心がある者に取っては充実した内容です。
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