8月9日は"まいまい京都"の表題のツアーに参加しました。


































以前にNHKの大河「清盛」を見ていたので平清盛には関心がありました。
清盛が都を福原に移し、大輪田の泊を改修し日宋貿易で経済的基盤を確立した地です。

ガイドは政田マリさんです。



神戸市営地下鉄湾岸線の中央市場前駅に集合の後に向かったのが来迎寺(築島寺)です。
境内には「松島小児入海之碑と墓」があります。
駒札にもありるように松島小児が人柱となり犠牲となりました。
しかし事実は清盛の非情さを宣伝する為に源氏が捏造した話のようです。



兵庫運河・新川運河
兵庫運河は日本最大の運河で海難事故が多い和田岬を迂回せずに須磨方面と兵庫港を結ぶ水路として掘削されました。



兵庫大仏が鎮座されている能福寺です。
天台宗の古刹として知られ、唐で最新の仏教を学び帰国した際に立ち寄ったお寺です。
兵庫大仏は高さ11mで日本三大仏のひとつです。
しかし、明治時代に建立された初代の大仏は戦時中に金属供出されてしまいました。
現在の大仏は平成3年(1991)に再建された大仏です。


境内には平清盛の廟所があります。



神戸事件で切腹した備前藩士滝善三郎の碑です。


次に訪れたのは真光寺です。



時宗の開祖一遍上人が亡くなられた寺院と伝わり境内には五輪石塔の廟所があります。
阪神淡路大震災の際に石塔が倒れ中から骨壺が見つかり信憑性が高まりました。




清盛塚です。
平清盛の墓と伝えられてきましたが、発掘調査の結果、墳墓ではない事が判明したそうです。
"福原"に愛着のあった清盛だけにロマンを感じます。



琵琶塚です。
清盛塚に寄り添うように建っている琵琶塚は琵琶の形をした古墳を琵琶の名手であった平経正に墓として伝えてきたものです。
ふたつの塚とも市電の道路拡幅工事により現在地に移されています。



最後は薬仙寺です。
開山が行基と言う時宗寺院に古刹です。


境内には後醍醐天皇の頭痛を癒したと言う霊泉があり寺名の由来ともなっています。



ご本尊の薬師如来坐像は毎年8月8日、9日の2日間開扉されます。
螺髪のひとつひとつが大きくエキゾチックな感じがするお薬師さんです。

十一面観音立像です。
清盛がここ大輪田の泊に固執した理由の一端がわかったような気がします。