京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

泉涌寺(御寺)の紅葉⑪

2023年11月29日 07時29分00秒 | 日記
 泉涌寺は、日本で唯一"御寺(みてら)と呼ばれる皇室ゆかりのお寺です。



大門(重要文化財)です。

慶長期の内裏南門を寛永期に移築した四脚門で桃山時代の豪華絢爛な門とはまた、違った質素な中にも重厚感のある表門です。



仏殿です。

江戸時代寛文8年(1668)に4代将家綱により再建された泉涌寺の本堂です。



内部には「三世仏」として釈迦如来(過去)、弥勒如来(未来)、阿弥陀如来(過去)がお祀りされ、天井には狩野探幽による"雲龍図"が、背後には"飛天図"が描かれています。


泉涌寺水屋形

泉涌寺の名の由来となった清泉を覆う屋形で寛文8年(1668)の再建です。





舎利殿(通常非公開)です。





お釈迦さまの歯(仏牙舎利)を奉安する為の建物で、天井には可能山雪筆の「雲龍図」が描かれ、"鳴き龍"としても知られています。

大門が境内地で最も高い位置にあり、伽藍には珍しい"下り参道"が続きます。









次に"御座所"へ。

別に拝観料が必要ですが、必見の価値のある御殿並びに庭園です。

皇族の方々が御陵や霊明殿を参拝される際の休憩所で旧「皇后御里御殿」を移築した建物です。

泉涌寺境内は常緑樹で囲まれていますが、こちらの御座所庭園にはもみじが多く、秋には素晴らしい紅葉を愛でる事が出来ます。





霊明殿唐門と霊明殿です。

霊明殿は、明治17年に明治天皇の思し召しにより宮内省(当時)が再建した建物で、四条天皇以降の皇室の方々のご位牌がお祀りされています。









霊明殿の北側の麓には泉涌寺「月輪御陵」があり、四条天皇をはじめ、多くの皇室の方々がお眠りになっておられます。