11月14日、南禅寺奥の院にお参り後、徒歩(約15分)で永観堂禅林寺を訪ねました。
"秋は紅葉の永観堂"と称される洛東随一の紅葉の名所です。
平安時代の初期には、藤原関雄(せきお)の山荘が建っていて、ここ東山に隠棲したと伝わります。
「奥山に いはがきもみじ ちりねべし てる日の光 みる時なくて」の和歌は有名で「古今和歌集」にも選ばれています。
もみじのシーズンは"特別寺宝展"が開催され拝観料金が1000円になります。
今回の目玉は長谷川等伯筆の"波濤図"全12幅(重要文化財)の公開です。
豊臣秀吉に認められ、桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯筆の"ほんまのもの"を観賞出来るだけでも価値がありますね。
境内のもみじもまだ"色付きはじめ"の段階で、見頃はもう少し後になりそうです。
しかし、いろいろな樹木の色彩が楽しめ、むしろ"見頃"の時期の混雑ぶりを考えると今の時期がベストかも知れないですね。
ご本尊さまの"見返り阿弥陀(重文)"さまにお参りし、弁財天さまがお祀りされている放生池に出ます。
この素晴らしさ光景は一見もニ見るまの価値のある絶景です。
まさに"もみじの永観堂"ですね。
茶屋も出ていて、大賑わいです。
長かったコロナウィルスとの戦いにようやく終止符が打たれようとしている光景です。
ここからの光景も"絶景"です。
多宝塔まで登る事ができ京都市内が一望できます。
多宝塔は浄土宗禅林寺派の派祖西山国師の霊廟でもあります。
堂内は撮影禁止なので、掲載の見返り阿弥陀さまの写真は永観堂禅林寺HPから転載させて頂きました。