京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

桜鶴苑〜伝統とモダニズムが融合する空間を楽しむ〜

2023年11月23日 09時05分00秒 | 日記
 桜鶴苑は、古美術商で財をなした山中定次郎が大正4年( )に南禅寺そばに建てた邸宅を受け継いでいます。  

現在は目黒雅叙園が所有され、ブライダル会場として使われています。





1200坪の美しい敷地には、大正時代に建てられた茶室建築の「看松居」と近代造園の先駆者・七代目小川治兵衛(植治)が作庭した近代の日本庭園があります。

















植治は明治の元勲・山縣有朋の京都別邸・無鄰菴をはじめに多くの南禅寺界隈の庭園を手掛けています。

植治は琵琶湖疏水の水を引き込む水利権を持っており、手がけた南禅寺界隈の庭園には琵琶湖疏水の水が取り込まれ、これまでの"枯山水庭園"を主てする庭園の概念を変えた人でした。

水の流れと苔だけでは無く、芝を張った明るく開放感のある庭園が植治の特長です。













大正時代に建築された母屋には、ベルギー世のガラスが、広い縁側や床柱には北山杉が、天井には一枚物の杉板が使われた数寄屋建築で、建設された大工の技量の高さがうかがえます。

庭園の見学の後は、大正建築の母屋で京料理を楽しみます。



















鍋は"合鴨治部煮"

















素材の新鮮さ、豊富さ、味付けの良さ、出汁の美味しさ、、、どの料理も満足の一品ばかりです。

それもそのはずです、、、京都東山で京料理の老舗"はり清"さんが料理を担当されています。

京都では。まだまだ存在する"隠れた名庭"のひとつです。