10月17日の最終は妙心寺東林院での恒例行事「梵燈の明かりに親しむ会」です。











東林院は通常非公開の塔頭寺院で年3回の行事の時に公開されます。





平成10年(1998)から行われている東林院の行事のひとつです。
約800個の蝋燭で境内の庭園を照らし、毎年、禅語からテーマが決められています。
今年のテーマは「雲収明月出(くもおさまりてめいげついず)」です。
雲を人間の煩悩に例え、煩悩が消えれば輝く仏性(明月)が現れると言う意味です。

ちゃんと説明文もありますが、立ち止まり読んでいる方は少ないのは残念に思います。
日頃は煩悩だらけですが、この日だけはお抹茶を頂き、風の音や虫の音に耳を傾けて心穏やかになれる様に参加させて頂いています。



立派な「飛龍の松」です。
松の力強さや槇の生命力、野鳥の役割に自然の営みを感じます。

沙羅双樹の庭です。
本堂前庭で10本程の沙羅双樹(夏椿)が植っていて毎年の6月には「沙羅の花を愛でる会」で公開される庭園です。



梵燈は西川和尚が自ら粘土で手作りした円筒形の照明器具です。
ゆらめく蝋燭の和やかな光を眺めていると、日頃の慌ただしい生活を忘れてしまい、心地よい気分になります。

庭園は梵燈の明かりのみで室内も最小限の明かりしかありません。
