10月3日はあるイベントが中止になってしまい、いつもの京都仲間のおふたりと車で「京都・南山城の古寺巡礼」の寺院を巡る旅に出かけました。
先ずは、京田辺市にある寿宝寺です。
先ずは、京田辺市にある寿宝寺です。
寿宝寺は文武天皇の慶雲元年(704)に創建されたと伝わります、
「大和の大寺」として七堂伽藍を有するだ大寺でしたが度重なる木津川の氾濫により移転を繰り返してきています。
ようやく江戸時代の享保17年(1732)に、現在地に定まり、平成9年(1997)には260年振りに、大造営が行われています。
ご本尊の、十一面千手千眼観音菩薩立僧(重文)です。
頭上には十一面を頂き、左右にはそれぞれ500の手を、持たれ、持ち物のない手には墨で目が書かれています。
写真のように昼間の明るさの中と照明を暗くした時ではお顔の表情が全く違って見えます。
「かくれ里」の著者・白州正子さんがこちらを訪ねられた際には月明かりの中で鑑賞されたそうです。
実際に千手の手を持たれる観音像はこちら寿宝寺と奈良・唐招提寺、大阪府・藤井寺市にある葛井寺の3躰しか現存してにない貴重な仏さまです。
他の2躰は国宝指定されています。
寿宝寺の観音さまも格上げしてもいいのでは、、、と個人的には思います。
一緒にお祀りされている降三世明王像(左)と金剛夜叉明王(右)で共に平安時代の作です。
次に宇治田原町にある禅定寺へと向かいます。