禅定寺で素晴らしい平安の仏さまを拝み、車で更に北東に進むと猿丸神社が鎮座されています。
緑深い参道を進むと立派な石鳥居があり、更に進むと表参道にたどり着きます。
ご祭神は猿丸大神(猿丸大夫)です。
百人一首に詳しい方なら「奥山に もみじふみわけ鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」の和歌が直ぐに出てくる事でしょう。
平安時代中期には、藤原公任により三十六歌仙のひとりに撰ばれていますが「猿丸大夫」についてはほどほどわかっておらず"伝説の歌人"と言われています。
古来より".歌道の神"として崇められて来ましたが、近世になって癌や出来物など腫れ物の病気を癒す霊験があるとされるようになりました。
授与して頂いた御朱印にも"こぶとりの神"の一文が書かれています。
「猿丸大夫」との出逢いは今から41年前に、井沢元彦さんの「猿丸幻視行」を読んだ事からです。
ストーリーの展開が早く、しかも先の展開が全く読めずに、面白さのあまり一気に読んだ記憶が今も鮮明に覚えています。
第26回の江戸川乱歩賞作でもあります。
拝殿前には狛犬ならぬ"狛猿"が鎮座されています。
境内にはもみじが多く、秋の紅葉はさぞ美しいと想像できる神社です。
お昼を過ぎ、昼食は何も考えて無かったですが禅定寺で見つけたミニコミ誌に載っていた"手打ちそば そば処 みろく"さんで頂きました。
古民家をそのまま(?)使ったお店で、蕎麦も天ぷらも美味しかったです。
次に白鳳時代の釈迦如来坐像(銅造鍍金・国宝)がご本尊の蟹満寺へと向かいます。