京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

祇園祭の主役 御神輿

2019年07月19日 06時59分15秒 | 日記
祇園祭の本来の意味合いは神輿渡御にあります。

豪華絢爛な山や鉾が巡行するのは、祇園社(八坂神社)の神様が乗られた三基の御輿が四条寺町にある御旅所に行かれる「神幸祭」また、祇園社に戻られる「還幸祭」のために道中を清める"露払い"の役割をしています。



中御座の祭神は素戔嗚尊(すさのをのみこと)で祇園社の主祭神です。明治の神仏分離令前までは牛頭天王と呼ばれ、もとはインドの神様で後に仏教に取り込まれた際のお名前です。



江戸時代より三若神輿会が神輿渡御にご奉仕されています。六角形の屋根の上には鳳凰をいただいています。

東御座の祭神は櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)で素戔嗚尊の奥様にあたります。



高瀬川の船頭衆が起源の四若神輿会が明治からご奉仕されています。
屋根は四角形で頂きには宝珠が飾られています。

最後の一基は西御座で祭神は八柱御子神(やはしらのみこがみ)で素戔嗚尊と櫛稲田姫さまとの間のお子様七柱です。

錦市場青年部の方々を中心に、商店街一帯となり昭和22年頃からご奉仕されています。屋根は八角形で頂上には鳳凰をいただき、3基の中では最大の大きさで約2トンもの重さがあります。

三基の御神輿が揃って見られる機会は少なく、神様が神輿に移られる前の八坂神社舞殿(今回の写真です)、17日の神幸祭で石段下で行われる出発式、そして、17日午後9時頃に四条寺町御旅所に入られ、24日の還幸祭までの7日間です。


(月間京都7月号の写真です。)

現在の御旅所は秀吉が二ヶ所あった御旅所をこちらに統合したもので三基の御神輿は御旅所東隣の敷地内に鎮座されます。(いつもはお土産屋さんですが、この期間、御旅所にかわります。)