京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

妙心寺塔頭 春光院 特別拝観

2019年07月09日 10時24分12秒 | 日記
京都アスニーでの佛教大学教授斎藤先生の「天皇即位と大嘗祭」のセミナーの後、妙心寺に向かいました。

春光院です。外国人向けの宿坊をされており、なかなか一般拝観の機会がないお寺です。







ご由緒については駒札をご覧下さい。

受付を済ませるとアプリをダウンロードすると解説が聞ける旨の説明があり、早速アプリを入れ拝観します。





まず最初の案内は旧南蛮寺の鐘と伝わるものです。














副住職のお話によると祖父の時代に戦争の為に金属の供出があった際、箱に入れ、竹藪の中に隠して守って来たそうです。







堀尾家が断絶し、後を引き継いだ石川家は伊勢神宮を篤く信仰し、庭園にも外宮と天岩戸を表す石組みを造っています。











今回の一押しの金碧障壁画です。狩野永岳の筆によるものです。
電気の灯りのない時代、当時の人達は和蝋燭の灯りで絵を見ていました。そこで、当日の和蝋燭の灯りに近い灯りで金碧障壁画を鑑賞してもらう試みです。

以前、無鄰菴で伊藤若冲の髑髏図の水墨画を和蝋燭で鑑賞しましたが、昼間に観るイメージ、電気の灯りで観るイメージとは全く感じが異なります。絵が浮き上がってみえるのです。

そんなイメージを今回も味わう事が出来ました。
金がほとんど主張していないのです。百合の花であったり、薔薇の花、松の力強い幹や枝がちゃんと主役になっているのです。浮かび上がるイメージです。

今回は、17時過ぎのまだ日が明るい時間に来ましたので、再度、日が沈んだ時間に再訪したいです。

最後に書置きのカラーの御朱印を頂きました。