祇園祭の楽しみのひとつに屏風祭があります。鉾町の会所や商家に伝わる屏風が公開されます。それだけを目的に鉾町を巡るのも祇園祭の楽しみのひとつです。
重要文化財の杉本家では、俵屋宗達筆「秋草図屏風」が7月14日から16日までの3日間のみ公開されます。
というわけで昨年に引き続き"くろちく百千足館"にお邪魔しました。普段は1日1組限定のブライダル会場に使われており、能舞台まで備わった広い会場です。
今回の目玉は、俵屋宗達筆 国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」の高精細複製です。オリジナルは東京の静嘉堂文庫美術館が所蔵されています。ちなみに世界に3点しか存在しない曜変天目茶碗のひとつを所蔵されており、この春に3点同時に公開される夢のような展覧会があったのが記憶に新しいところです。
次に岩佐又兵衛筆の国宝「洛中洛外図屏風 舟木本」を拝見します。
舟木本は右隻には豊臣の象徴"方広寺大仏殿"が左隻には徳川の象徴"二条城"が描かれ、人物も2千人以上もの人々が当時の風俗そのままに描かれています。
次に重文「洛中洛外図屏風 池田本」です。左隻には二条城が描かれ、徳川2代将軍秀忠の娘 和子が後水尾天皇のもとに入内する際の行列が描かれています。
最後に豊国神社が所蔵される重文「豊国祭礼図屏風」です。こちらは豊国神社の宝物殿で常時公開されています。
秀吉7回忌の1604年8月14日の豊国大明神臨時祭礼時の様子が描かれており風流踊を見物しているねね様も描かれています。
発注主は豊臣秀頼、絵師は狩野内膳、描かれている時期と発注主とが判明している貴重な屏風です。
いずれも大日本印刷株式会社と株式会社リーフ・パブリケーションズとが最新のデジタル技術の高精細複製「伝匠美®️」を使い制作された屏風です。複製とは言え限りなくオリジナルと同じに思えます。素晴らしい技術です!
Canonも京都文化協会と組み、独自の高精細技術を使い文化財の複製に取り組んでいます。
現在、文化財の保護、公開については、ふたつの流れがあります。
ひとつは前述の大日本印刷さんやCanonさんのようにデジタル技術を使い複製を制作し公開する方法。
もうひとつはオリジナルは収蔵庫で管理したり、設備の整った博物館に寄託し、新たに絵を制作する方法です。
妙心寺退蔵院では村林由貴さんを現代の"お抱え絵師"として方丈の新たな襖絵の制作プロジェクトを進められています。
また、同じ妙心寺塔頭の一つ大雄院では現代の宮絵師の安川如風さんが新たな襖絵を制作されています。
また、いつも僕のつたないブログを見てくださっている桐谷さまと"猫"初の観光おもてなし大使のミモロちゃんと出会いました。
おふたりとも、京都の観光、文化の発展に大いに貢献されている方です。
お会い出来てホント良かったです。
重要文化財の杉本家では、俵屋宗達筆「秋草図屏風」が7月14日から16日までの3日間のみ公開されます。
というわけで昨年に引き続き"くろちく百千足館"にお邪魔しました。普段は1日1組限定のブライダル会場に使われており、能舞台まで備わった広い会場です。
今回の目玉は、俵屋宗達筆 国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」の高精細複製です。オリジナルは東京の静嘉堂文庫美術館が所蔵されています。ちなみに世界に3点しか存在しない曜変天目茶碗のひとつを所蔵されており、この春に3点同時に公開される夢のような展覧会があったのが記憶に新しいところです。
次に岩佐又兵衛筆の国宝「洛中洛外図屏風 舟木本」を拝見します。
舟木本は右隻には豊臣の象徴"方広寺大仏殿"が左隻には徳川の象徴"二条城"が描かれ、人物も2千人以上もの人々が当時の風俗そのままに描かれています。
次に重文「洛中洛外図屏風 池田本」です。左隻には二条城が描かれ、徳川2代将軍秀忠の娘 和子が後水尾天皇のもとに入内する際の行列が描かれています。
最後に豊国神社が所蔵される重文「豊国祭礼図屏風」です。こちらは豊国神社の宝物殿で常時公開されています。
秀吉7回忌の1604年8月14日の豊国大明神臨時祭礼時の様子が描かれており風流踊を見物しているねね様も描かれています。
発注主は豊臣秀頼、絵師は狩野内膳、描かれている時期と発注主とが判明している貴重な屏風です。
いずれも大日本印刷株式会社と株式会社リーフ・パブリケーションズとが最新のデジタル技術の高精細複製「伝匠美®️」を使い制作された屏風です。複製とは言え限りなくオリジナルと同じに思えます。素晴らしい技術です!
Canonも京都文化協会と組み、独自の高精細技術を使い文化財の複製に取り組んでいます。
現在、文化財の保護、公開については、ふたつの流れがあります。
ひとつは前述の大日本印刷さんやCanonさんのようにデジタル技術を使い複製を制作し公開する方法。
もうひとつはオリジナルは収蔵庫で管理したり、設備の整った博物館に寄託し、新たに絵を制作する方法です。
妙心寺退蔵院では村林由貴さんを現代の"お抱え絵師"として方丈の新たな襖絵の制作プロジェクトを進められています。
また、同じ妙心寺塔頭の一つ大雄院では現代の宮絵師の安川如風さんが新たな襖絵を制作されています。
また、いつも僕のつたないブログを見てくださっている桐谷さまと"猫"初の観光おもてなし大使のミモロちゃんと出会いました。
おふたりとも、京都の観光、文化の発展に大いに貢献されている方です。
お会い出来てホント良かったです。