
私は、大浦の棚田を全国に誇れる棚田だと思っています。
しかし、その棚田に「耕作放棄地」が増えてきています。
原因は、「後継者がいない」ということです。
平坦な田んぼであれば、近所の方が耕作してくれるのでしょうが、田んぼの面積より渓畔や法面が広く、形状もいびつでは効率が悪いので「お金を貰っても作らない」というのが現実です。
先人の食糧増産のために、血と汗のにじむ努力で支えられたものが、数年後には昔話になってしまうのではと思ってしまいます。
TPP交渉参加が進めば、そのスピードは加速するでしょう。
農業を見捨てる政治の結果が「耕作放棄地」の増大と農村の過疎化を作っています。
そのなかで、何とかしようと努力している人たちもいます。
中浦地区の農業機械利用組合の方が20㌶の水田の種まきをされていました。

緑の部分が「耕作放棄地」です。

少しでも多く収穫しようと「補植」(田植機が植えなかった部分に植え足す)作業です。

籾蒔き作業風景です。
ちなみに蒔いているのは「飼料用稲」です。
食糧用のコシヒカリや夢しずくなどではありません。
少しでも収益単価をあげようとしています。