唐津市が大手口センタービル3階に購入予定の「市民交流プラザ」(仮称)の運営費試算に大きな誤りがあり混乱した唐津市議会は終盤を迎えました。
22日の産業経済常任委員会は、補正予算に提案されていた運営費と備品購入費について「同プラザの設置条例制定まで予算執行の停止を求める」付帯意見を付けることを決めました。
市は、床の購入費と運営費で5億4568万円を提案しています。
試算ミスから、当初九電の5億円の寄附があれば、「18年間は収入がなくても運営できる」としていたものが「9年しかもたない」ことが発覚しました。
その後の答弁も二転三転し、同プラザの運営費はいまだに確定していないことに、志政会が反発したものです。
しかし、本義案に賛成しながら「予算執行停止」の付帯決議には納得できません。
提案者のみなさんは「執行部にお灸を据えたい」というつもりでしょうが、市民には相反する内容をどう理解されるでしょうか。
市民は「議員さんは執行部の提案に賛成なのか反対なのか」理解に苦しむでしょう。
同委員会が主張しているのは、3階の床取得については賛成だが、運営費の試算が明確になっていないので、「運営費と備品購入を執行停止」したいのであれば、その部分の予算を「予備費」にまわす修正案にすべきです。
付帯意見は、執行部に対する強制力はありません。
あくまで「紳士協定」でしかありません。姑息な手法は市民に誤解を生みます。
同委員会に所属している志佐治徳議員は、同プラザに賛意はするが、ズサンな積算のもとに提案されている予算には反対を表明しています。