ガソリン１割減、ジェットは６割減 石油元売３社、４～９月燃料油販売

石油元売3社（ENEOS、出光昭和シェル、コスモ）の決算資料をもとに作成した2020年度第2四半期（4～9月）の燃料油販売は、内需燃料油合計で5万639kl（前年同期比▲14.3％）と前年の消費増税の反動と新型コロナウイルスの影響で低迷している。このうちジェット燃料は、136万3千kl（▲63.4％）で伸び率だけでみると、第1四半期（4～6月）の▲72.2％に比べ回復基調にあることが分かるが、依然として国際線を中心とした航空機の減便がで大きく落ち込んでいる。
また、ガソリンは2062万9千kl（▲12.3％）に減少。政府が4月から5月にかけて緊急事態宣言を発令したことで人の移動が停滞。さらに8月のお盆期間中も政府や各自治体が帰省の自粛を呼び掛けたため、2度のガソリン大型需要が蒸発した影響が大きかった。

石油通信社