ガソリン販売▲23％、灯油7.3％増 4月の石油統計、ジェットは▲76％

経済産業省は29日、4月の石油統計速報を発表したが、燃料油販売は合計1150万kl（前年同月比▲14.5％）で7ヵ月連続で減少している。
油種別にみると、ガソリンは7ヵ月連続で減少し316万7千kl（▲22.7％）となった。新型コロナウイルスの感染防止のため、政府が4月7日から5月6日まで（その後5月7日以降も延長）東京や大阪など7都府県に緊急事態宣言を発令し自粛を呼びかけたが、対象範囲は4月17日までに全国に拡大したことでガソリン販売も大幅に落ち込んだ。また、ジェット燃料は、10万5千kl(▲76.2％）と3ヵ月連続で減少した。ジェット燃料は国際線を中心とした減便が本格化したことや、前年は海外から多くの観光客が押し寄せるなどインバウンドが絶好調でだった反動も大きかった。官公庁発表の4月の訪日客数は前年同月比▲99.9％でわずか2900人だった。

石油通信社