原発避難世帯
家族離散 体験98%
福島大が調査
3月の東京電力福島原子力発電所の過酷事故で避難を余儀なくされた世帯のうち98%が家族離散を体験していることが、21日の原子力損害賠償紛争審査会に提出された調査で分かりました。
この調査は、福島大学災害復興研究所が、震災前に双葉郡8町村(浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、樽葉(ならは)町、広野町、葛尾(かつらお)村、川内村)に居住していた避難者すべてを対象に行ったものです。9月から10月にかけて2万8184人を対象に調査し、1万3576人から回答を得ました。
調査によると、震災後、家族離散を体験した世帯は、8町村全体で97・9%に上ります。
仕事については、無職の人が震災前の28・2%から震災後の54・3%へ急増しました。とりわけ、会社員数が大幅に減少しており、33・5%から20・2%へ低下しました。