年金減額「来年度」明記
厚労相提示 一体改革5閣僚が会合
政府は12日、社会保障と税の一体改革大綱素案の年内取りまとめに向け、首相官邸で関係5閣僚会合を開きました。小宮山洋子厚生労働相は席上、「特例措置」で2・5%高くなっている年金額を、来年度から減額すると明記した社会保障改革案骨子の素案を提示しました。厚労省の社会保障改革案や同党厚労部門会議の報告を踏まえたものです。
医療費が高額な患者の負担軽減に向けた財源確保策として、外来患者の窓口負担に毎回100円程度を上乗せする「受診時定額負担」の導入は、「調整中」として結論を持ち越しました。
素案にはこのほか、(1)パートら短時間労働者への厚生年金の適用拡大(2)被用者年金の一元化による共済年金の引き下げ―のための法案を来年の通常国会に提出することを盛り込んでいます。