2021年10月2日にニューヨーク州立大学ウルスター校でThe Conference on Black History in the Hudson Valleyが開催されました。
このイベントは、対面で行われますが、オンライン参加もできます(参加費は対面30ドル、オンライン15ドル)。
先日、欧米言語文化学会で「人種・民族」のフォーラムのパネリストも務めさせてもらいましたし、姉妹都市ニューパルツのあるハドソン河渓谷地域の歴史にも興味がありますし、会場は以前アメリカ研修旅行を実施していた時にお世話になっていたニューパルツ州立大学ウルスター校だし、さらに共催として2019年に訪問したThe Hudson River Maritime Museumが、そして以前お会いして著書
On the Morning Tideを購入し、サインをしていただいた黒人歴史家のA. J. Williams-Myers氏の名を冠するThe Library at the A. J. Williams-Myers African Roots Centerも名を連ねていました。
もちろん日本から参加できるのは大きなメリットではありますが、時差があるので、昼夜逆転となりますが、やはり参加するしかありませんでした。
以前のアメリカ研修旅行中のニューヨーク州立大学ウルスター校訪問の記事です。
The Hudson River Maritime Museumを訪問した時の記事です(このブログの中でも多分短いほうから5本の指に入る短い記事です。相当疲れていたので1行のみの記事になったと記憶しています)。
新見市姉妹都市派遣団報告(2019年9月14日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
現地時間10月2日の午前9時から同日午後6時までの途中休憩はあるものの9時間のイベントです。
日本時間では、10月2日午後10時から翌朝7時までの深夜をはさむ長丁場のイベントでした。
開始時刻になったので、アクセスをしましたが、なかなかつながりません。
しばらくしたら、大学への道路で交通事故が発生したため、来場者の到着が遅れているので、開始時刻を遅らせるという連絡がありました。
バーチャル参加者も現地での交通事故の影響を受けるというのは初めての経験でした。
内容としては、この地域の黒人奴隷および活動家にまつわる歴史、黒人奴隷の自由州への「逃走」を助ける地下組織Underground Railroadのついて、地域の歴史研究の進め方・資料の集め方などいろいろなお話を聞くことができました。
夜中には途中眠たくなることもありましたが、とても有意義な会に参加することができ、よかったです。
また、今回のイベントに参加して初めて知りましたが、A. J. William-Myers氏は今年の7月12日に亡くなられました。
https://africanrootslibrary.org/about-dr-aj-williams-myers/
SUNY New Paltz community mourns Black Studies chair A. J. Williams-Myers
Dr. Albert J. Williams-Myers, professor emeritus at SUNY New Paltz and...
Hudson Valley One
僕がお目にかかったのは、2003年9月8日で、ニューパルツのヒューガノット通りの歴史的なイベントででしたが、日本の姉妹都市からやってきてハドソン峡谷の歴史に興味がありますという話を聞いていただきながら、サインをしていただいたことはとても貴重な体験でした。
ちなみに、私が2009年に発表した論文「アメリカ合衆国内のアフリカ系アメリカ人の歴史に関する一考察」においては、A. J. Williams-Myers氏の
On the Moring Tideからも引用させてもらっています。
もし興味がある方は以下からダウンロードが可能です。
https://niimi-c.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=868&item_no=1&page_id=13&block_id=39