山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

新見市猪風来美術館からのご案内

2012-09-19 17:12:28 | 日記
以前も何度か書いていますが、新見市法曽に猪風来美術館があります(猪風来美術館
の記事参照)。

猪風来館長さんとは、アメリカの姉妹都市ニューパルツ・ヴィレッジに作品を土産物として持参させていただいて以来、懇意にしていただいております。

この度、現在行われている「猪風来・黒潮の海展-女神たちの抱く海の物語-」の案内がありました。

会期は、9月4日(火)から11月30日(金)となります。

また10月14日(日)には第15回秋の縄文野焼き祭りが開催されるそうです(雨天の場合は10月21日(日)に順延)。
(以前春の野焼き祭りについては、猪風来美術館第14回春の縄文野焼き祭りのご案内
で紹介させていただきました。

芸術の秋です。

新見市内外の皆さん、ぜひ猪風来美術館を訪問してみてください。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アリの観察(続編)

2012-09-19 08:39:48 | 日記
先日、アリの観察の記事で書いたように、夏休みに息子とアリの観察キットを使ってアリの巣作りを観察しました。

このアリたち、キット内である程度巣作りはしましたが、最近は、生きる目的を失ったのか(人間ももしお菓子の家に住むようになったら同じ状態になるかも…)、巣作りもしないし、あまり活発に動きません。

そろそろ秋となりアリたちも冬の支度を始めるでしょうから(山間地のここ新見は、冬の始まりも早いのです)、アリの仲間たちが活動しているうちにこのキット内の5匹のアリを仲間のところに返してやろうということにしました。

ということで、9月17日の敬老の日に恩赦が実行され、5匹のアリ達は釈放(もともと無罪なのですが)されました。



フタを開けたら、一目散に外に出るだろうなと予想していましたが、アリたちは警戒心からか、オレンジ色のゼリーの部分を離れようとしません。



勇気を出したアリがケースの縁まで行き、様子を見てまた仲間のところに戻り、触覚を合わせてなにやら情報交換をしています。

ケースの外には、彼らの元いた巣のアリたちも沢山歩き回っていましたが、敢えて中に入ってくる様子はありませんでした。

このオレンジ色の物体が地面に置かれている状態、映画E.T.のUFOが地球にやってくる場面を想起させます(E.T.については、映画『E.T.』を観るをご参照ください)。

10分くらい、このような膠着状態が続いたあと、勇気を出したアリが外に飛び出しました。

元の巣の仲間と触覚を合わせ何やら情報交換をしています。

自分は、不思議な巨大生物たちに捉えられ、透明の脱出できない入れ物に仲間たちと入れられ、その中では土が甘いオレンジ色であった、ケースの中からは、巨大生物たちが動き回ったり何かを食べていたり、何やら大きなスクリーン上でいろいろな物が映されていたり、などという様子が見えたけど、自分たちは外に出ることができなかった…などの情報を伝えているのでしょうか。

まるで浦島太郎のように竜宮城から何年ぶりかに帰った時のような感覚なのかな、久しぶりに仲間に再開した時の喜びを感じているのかな、などと勝手に想像していました。

ところが、しばらく触覚を使った交信をしたあと、元の巣のアリが戻ってきたアリを攻撃し始めました。

身体を丸めて戦っているアリたち

アリは、同じ巣の仲間かどうかを見分けて、違う巣の個体は自分たちの縄張りから排除しようとします。

僕たちはそのことは知っているので、このアリたちを捕獲した巣に戻しました。

約1ヵ月間の幽閉で、この5匹のアリたちのにおいが変わってしまったのでしょうか。

この5匹のアリたちは、この1ヶ月間は、アリの普通の餌ではなく、このオレンジ色のゼリーしか食べていないので、においが変わってしまい、同じ巣の仲間と認識されなくなってしまったのでしょうか?

あるいは、元の巣のアリたちは、5匹のアリたちが拉致された後に成虫となったアリだったので、戻ってきた仲間を仲間とは認識できずに攻撃をしてしまったのでしょうか?

ケースからは、アリたちが次々と勇気を絞って外に戻っていきましたが、どのアリも元の巣のアリたちに仲間と認識されず、巣から引っ張り出されたりしてしまいました。



2匹がかりで遠くまで引っ張り出されてしまうアリたち

この度は、アリの観察のためとは言え、この5匹のアリたちには大変申し訳ないことをしてしまいました。


彼らの巣の近くから拉致をして、1ヶ月後に戻してあげたつもりが、元の巣のアリたちから仲間とは認識されずに排除されることになってしまったわけですので。

働きアリの寿命は1〜2年だそうですが、そのうちの1ヶ月というのは、人間の1ヶ月よりももっと長い期間となるはずです(以前ベストセラーになった『ゾウの時間アリの時間』という本を読んだことがあります)。

しかし、アリたちには申し訳ないと思いながらも、新たな探究心も生まれてきます。

例えば、このケースに1日入れた後に戻してあげたら仲間と認識されるかどうか、1週間ではどうか、2週間ではどうだろうか、どのくらいの期間隔離したら仲間と認識されなくなるのであろうか、隔離しても普通のアリのエサを与えていたら臭いが変わらず戻しても仲間と認識されるのであろうか、逆にキット内で何日間かアリを隔離した後に元の巣から新たにアリを捕まえてキットに入れたら仲間として認識されるのかどうか、今回空家になったキットにまた別の巣からのアリ(あるいは同じ巣からの別の個体)を捕まえて飼おうとしたら新たなアリは別の縄張りに来たと感じることなく普通に住めるのかどうか、まるで自分がファーブルになったような気分です。

こういう探究心、常に持ち続けたいと思いますし、息子にも伝えていきたいなと思います。

今回のアリを元の巣に戻す観察、実は当初は、浦島太郎のように戻ってきても、再会を喜んだというハッピーエンドの話としてまとめられると考えていました。

予想とは違う展開となりましたが、そこからいろいろと考えさせられたり、いろいろと勉強になり、新たな探究心も生まれてくる話となりました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする